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第三章
3の52 全て、アンタのせい
レッドブリームの周りの賓客たちもザワザワと疑問を口にしている。
【何なんだ?
アレ‥‥あの禍々しい女が聖女だと!?】
【見ろ!
聖女の周りに黒い霧の様なものが発生してッ】
【この臭気は何だ!?】
【目に染みる!?】
【瘴気ではないのか!?】
怒りに震える聖女の周りには黒い瘴気が立ち込め、聖女の周りの席に座る国王、王妃両陛下を始めブルーフィン側の人達は耐えきれず次々にその場に崩れていく。
聖女の怒りをエスカレートさせているのは、聖女の見つめる先。
人間に戻ったシレーヌである。
(美しいッッ!
何て言う美しさなの!?
イヤよ、この私より美しいなんて、絶対イヤ!)
聖女は今まで、容姿に於いて誰かに負けたと思った事はただの一度も無かった。
自分はこの世で一番美しいのだとずっと思って来たのに!
ついさっきまでは、薄汚れた冴えないピンクのメスゴブリン‥‥
ゴミ以下だった生き物が人間になってみればこの世のものとは思えないほどの、自分を遥かに凌駕する美しさだなんて!
一度も負けた事が無かったマーリンにとっては決して受け入れられない事で。
しかもその女は強い目で真っ直ぐマーリンを見据えている!
老若男女、自分を見れば誰もが畏怖の念を覚え、怖気づくのが当たり前だった。
‥‥いや、彼もそうではなかった‥‥
憧れて恋焦がれても一切振り向いてくれなかった人‥‥
レイ様。
そのレイ様は3年前よりもっと美しく素敵になり、目の前でシレーヌに寄り添い同じ強い目で見据えて来る。
「‥‥ッ、
許さないッ!
全て、アンタのせい!
レイ様が私を愛さないのも、
マレットとモーレイがいないのも、
全部全部アンタのせいだわッ!
‥‥殺してやるッ!
式典が終わってからゆっくり甚振りながら殺そうと思っていたけど、待てないわ!
消えろ!
レイ様の隣から!
私の目の前から!
この世から!
消えろォォォッ!!」
禍々しい絶叫を響かせながら、両手を、手の平をシレーヌに向けて突き出せば、その手から黒い稲妻のようなものが発せられ!
【何なんだ?
アレ‥‥あの禍々しい女が聖女だと!?】
【見ろ!
聖女の周りに黒い霧の様なものが発生してッ】
【この臭気は何だ!?】
【目に染みる!?】
【瘴気ではないのか!?】
怒りに震える聖女の周りには黒い瘴気が立ち込め、聖女の周りの席に座る国王、王妃両陛下を始めブルーフィン側の人達は耐えきれず次々にその場に崩れていく。
聖女の怒りをエスカレートさせているのは、聖女の見つめる先。
人間に戻ったシレーヌである。
(美しいッッ!
何て言う美しさなの!?
イヤよ、この私より美しいなんて、絶対イヤ!)
聖女は今まで、容姿に於いて誰かに負けたと思った事はただの一度も無かった。
自分はこの世で一番美しいのだとずっと思って来たのに!
ついさっきまでは、薄汚れた冴えないピンクのメスゴブリン‥‥
ゴミ以下だった生き物が人間になってみればこの世のものとは思えないほどの、自分を遥かに凌駕する美しさだなんて!
一度も負けた事が無かったマーリンにとっては決して受け入れられない事で。
しかもその女は強い目で真っ直ぐマーリンを見据えている!
老若男女、自分を見れば誰もが畏怖の念を覚え、怖気づくのが当たり前だった。
‥‥いや、彼もそうではなかった‥‥
憧れて恋焦がれても一切振り向いてくれなかった人‥‥
レイ様。
そのレイ様は3年前よりもっと美しく素敵になり、目の前でシレーヌに寄り添い同じ強い目で見据えて来る。
「‥‥ッ、
許さないッ!
全て、アンタのせい!
レイ様が私を愛さないのも、
マレットとモーレイがいないのも、
全部全部アンタのせいだわッ!
‥‥殺してやるッ!
式典が終わってからゆっくり甚振りながら殺そうと思っていたけど、待てないわ!
消えろ!
レイ様の隣から!
私の目の前から!
この世から!
消えろォォォッ!!」
禍々しい絶叫を響かせながら、両手を、手の平をシレーヌに向けて突き出せば、その手から黒い稲妻のようなものが発せられ!
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