ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…

ハートリオ

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31(オマケ)妖精王からの手紙

『妖精王に仇名す愚行の数々――
恐れを知らぬ愚か者め
余は妖精族の頂点ぞ
余への非礼は妖精族への非礼
妖精族の怒りに脅え
泣き叫ぶがいい。
それ其処此処に
怒れる刺客が
貴様の命を取らんと
機会を窺っているぞ
…だが伏して謝れば
許してやらん事もない
余は寛大であるからな
さあ遠慮はいらん
さっさとその忌まわしい結界を解いて
謝罪に訪れるがいい』



『手紙の返事が無いのはどういう事だ!?
届いてないのか?
手紙を託した妖精騎士が帰って来ないから確認のしようが無いのだ
念のため前回の手紙の内容を繰り返す。
親切な余に感謝するがいい。
妖精王に仇名す愚行の数々――
…………………………
謝罪に訪れるがいい
――という事だ。
いいな?
分かったな?
これが最後のチャンスだぞ?
謝罪に来れば
お茶ぐらい出してやる
さっさと来いよ!
いいな!』



『どういう積りだ!
何を考えている!?
何故謝罪に来ない!?
せめて返事ぐらい
出せるだろうが!
信じられない!全く…
え~と、そうだ
アレだ、プルプラだ!
まぁ余も忘れていたが
部屋に引き籠っててな
それに人の姿じゃない
あの痛みが衝撃過ぎて
いまだに丸い光の玉だ
嘗ての姿に戻れてない
可哀想だと思わぬか
自分の母親だろう?
様子を見に来たらいい
声を掛けてやれ
サッサと来い!
なる早でな!』



『貴様ふざけるのも
大概にしろっ!
手紙を託した妖精騎士が1人も帰って来ないのはどういう事だ!?
余の目が届かぬ結界の中に無理矢理閉じ込めて何を企んでいる?
妖精界乗っ取りを企ててはおるまいな?
貴様に勝ち目は無いぞ
余の統率力で妖精族は一枚岩…
貴様などあっという間に捻り潰してやるわ!
ところで甘い物は好きか?
今妖精界ではワスイーツなる物が流行っておる。
アンコとかダンゴとか
種類も豊富なのだ
興味あるだろう?
ルフスと同年代の女子達が夢中になっている
食べに来るといい
ワスイーツを食す時は
緑色の茶を飲むのだ
絶対ルフスの気に入ると思う
人間界は寒い季節だな
体に気を付けてな』



『遺伝というのは
不思議なものよ…
余の子孫は沢山いるが
余の美貌を受け継いだ果報者は1人もいないのだ。
なので余の容姿は突然変異かと思っていたのだが
ルフスが余に激似であろう?
父上母上にもルフスに会わせてやりたい
きっと驚くぞ?
だが2人は年のせいで人間界を訪れる魔力がもう無いのだ
だからルフスが来てくれたら喜ぶと思う。
ルフスにとっては祖父祖母だ。
会いに来てくれないか
お菓子を用意して待っているぞ』



『やあルフス!
伯父様だよ!
子供が生まれたって?
おめでとう!
きっと可愛い子だろう
ハハハハハ!
あ~…それでな、
1度でいいから『伯父様』と呼んで…』


――と、妖精王からの手紙は変化していっているが
ルフスは手紙を手にすることもなく灰にしている為
気付く日は永遠に来ない。

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