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2 四花繚乱
52 公女たちのペチャクチャタイム 2
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「実はわたくし、ハート公妃殿下について、意外な話を耳にしまして…」
「『最低最悪のアバズレ犯罪者』ってヤツですわね?
わたくしも聞きましたわ!
御結婚前の醜聞の数々――わたくしの侍女が学生時代同じクラスだったそうで、それはそれは最低な極悪犯罪の数々を教えてくれましたわ!
――今日お姿をお見掛けして尊い雰囲気の御方だと感じておりましたのに…見た目に騙されるところでしたわ!」
オブラートに包んだ言い方をするカリステプスの気遣いを吹き飛ばす様なオクサリスの遠慮のない言い方にちょっと引きながら、ダリアが異を唱える。
「わたくし、その噂は間違いではないかと思っています。
先程わたくしの侍女がやらかしたと言いましたが――大事にならない様ハート公妃殿下が御配慮下さったのです。
皆様はお見掛けしただけで実際に話されてないでしょ?
わたくしは面と向かって言葉を交わさせて頂いて、ハート公妃殿下のお優しさに心を掴まれましたわ」
「あら、噂ではなくて事実よ!
カーミレが実際に見聞きした事なんだから!
カーミレは実の無い噂話を聞かせる様な不誠実な人間ではないもの!」
ムキになるオクサリスに、カリステプスが落ち着いた声で言う。
「ダイヤ公女殿下はあなたの侍女を否定したわけではないわ。
大昔――わたくし達が生まれた頃の話ですものね…
ハート公妃殿下は年を重ねられてお変わりになられたのかもしれないわ。
わたくし、自分を変える秘訣をお教え頂きたいわ…自分を変えたくても、中々思うようにいかないから…」
「‥ァッ、申し訳ございません…わたくしったら…
スペード公女殿下は素敵ですわ!
真似したいくらいですのに、ご自分を変えたいだなんて…」
「そうですわ!
お付き合いしたいくらい素敵ですのに!」
炎の様に情熱的な美女と捉えどころのない不思議美女に素敵と褒められ、カリステプスは『あぁ、気を遣わせてしまっている』と申し訳ない気持ちになる。
「アハハ、お気遣いありがとうございます」
「あら、本心で‥」
「エヘヘ、もう、あ、
そう言えばハート公妃殿下もハート公女殿下も遅いですわね?」
気遣いを終了してもらうべくカリステプスは別の話題を振る。
オクサリスが遠くを見る目で気の抜けた声を出す。
「ハァ…お支度にも気合が入りますよね…
お聞きになりました?
皇帝陛下がハート公女殿下に駆け寄ろうとされたって…」
「ええ!」
「それ!」
「驚きましたわ!」
「わたくしの時は椅子から立ち上がられる事はなかったのに!」
「わたくしの時もよ」
「わたくしの時も!」
「やはりハート公女殿下の時だけですのね」
「ショックですわ!」
「陛下がロリ‥」
「ほほほッ!陛下はとっても素敵でいらしたわね!」
どうやら思ったまま話しがちなオクサリスが『‥コン趣味』と続けてしまわない様、今度は陛下に話題を振るカリステプス。
――というか、皇帝陛下の事で頭が一杯なので、自然と、そうなる。
ダリアとオクサリスも同様な様で。
「本当に、あれ程お美しく神々しく――」
「ご立派で、威厳があって、尊くて――」
皇帝陛下への怒涛の賛歌が止まらない!
――と。
「こちらの部屋でお待ち下さい」
コツ、コツ、コツ…
案内の声の後に聞こえる女性の足音。
部屋にいる全員が一斉にドア方向に視線を向け――
固まる!
「『最低最悪のアバズレ犯罪者』ってヤツですわね?
わたくしも聞きましたわ!
御結婚前の醜聞の数々――わたくしの侍女が学生時代同じクラスだったそうで、それはそれは最低な極悪犯罪の数々を教えてくれましたわ!
――今日お姿をお見掛けして尊い雰囲気の御方だと感じておりましたのに…見た目に騙されるところでしたわ!」
オブラートに包んだ言い方をするカリステプスの気遣いを吹き飛ばす様なオクサリスの遠慮のない言い方にちょっと引きながら、ダリアが異を唱える。
「わたくし、その噂は間違いではないかと思っています。
先程わたくしの侍女がやらかしたと言いましたが――大事にならない様ハート公妃殿下が御配慮下さったのです。
皆様はお見掛けしただけで実際に話されてないでしょ?
わたくしは面と向かって言葉を交わさせて頂いて、ハート公妃殿下のお優しさに心を掴まれましたわ」
「あら、噂ではなくて事実よ!
カーミレが実際に見聞きした事なんだから!
カーミレは実の無い噂話を聞かせる様な不誠実な人間ではないもの!」
ムキになるオクサリスに、カリステプスが落ち着いた声で言う。
「ダイヤ公女殿下はあなたの侍女を否定したわけではないわ。
大昔――わたくし達が生まれた頃の話ですものね…
ハート公妃殿下は年を重ねられてお変わりになられたのかもしれないわ。
わたくし、自分を変える秘訣をお教え頂きたいわ…自分を変えたくても、中々思うようにいかないから…」
「‥ァッ、申し訳ございません…わたくしったら…
スペード公女殿下は素敵ですわ!
真似したいくらいですのに、ご自分を変えたいだなんて…」
「そうですわ!
お付き合いしたいくらい素敵ですのに!」
炎の様に情熱的な美女と捉えどころのない不思議美女に素敵と褒められ、カリステプスは『あぁ、気を遣わせてしまっている』と申し訳ない気持ちになる。
「アハハ、お気遣いありがとうございます」
「あら、本心で‥」
「エヘヘ、もう、あ、
そう言えばハート公妃殿下もハート公女殿下も遅いですわね?」
気遣いを終了してもらうべくカリステプスは別の話題を振る。
オクサリスが遠くを見る目で気の抜けた声を出す。
「ハァ…お支度にも気合が入りますよね…
お聞きになりました?
皇帝陛下がハート公女殿下に駆け寄ろうとされたって…」
「ええ!」
「それ!」
「驚きましたわ!」
「わたくしの時は椅子から立ち上がられる事はなかったのに!」
「わたくしの時もよ」
「わたくしの時も!」
「やはりハート公女殿下の時だけですのね」
「ショックですわ!」
「陛下がロリ‥」
「ほほほッ!陛下はとっても素敵でいらしたわね!」
どうやら思ったまま話しがちなオクサリスが『‥コン趣味』と続けてしまわない様、今度は陛下に話題を振るカリステプス。
――というか、皇帝陛下の事で頭が一杯なので、自然と、そうなる。
ダリアとオクサリスも同様な様で。
「本当に、あれ程お美しく神々しく――」
「ご立派で、威厳があって、尊くて――」
皇帝陛下への怒涛の賛歌が止まらない!
――と。
「こちらの部屋でお待ち下さい」
コツ、コツ、コツ…
案内の声の後に聞こえる女性の足音。
部屋にいる全員が一斉にドア方向に視線を向け――
固まる!
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