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なるほどこういう事か…
『とんとん拍子』とはよく言ったものだ…
ロサとシアンの結婚について、『デリケートな事だから大切にゆっくり進めよう』とのんびり構えていたグラキエス王家だが。
レノ侯爵夫人(ロサの母方の伯母)が飛んで来て。
どえらい熱量でロサとシアンの婚約を推し進める。
理由はフランマ帝国。
第一皇子&第二皇子。
『私のロサはフランマの姫だ。フランマで最高の男をこの私が選びロサの夫とし誰よりも幸せになってもらうのだ…とにかくフランマに…私の傍で世界一幸せになるべきなのだ』――と主張する第一皇子。
『私のロサはフランマの姫だ。皇族であれば異母兄妹の結婚はありだからね…私が世界一幸せにしてあげるのだ…とにかくフランマに…私の傍で永遠に笑っていて欲しいのだ』――と主張する第二皇子。
そう、どシスコンな二人組はロサをフランマに戻したくてレノ侯爵家との養子縁組を邪魔したり強制的にフランマに戻そうと画策したり――
そのせいでロサは早々に婚約者を得る必要があったのだ。
『未成年である場合、本人の希望があれば婚約者家を後見人とする制度』でロサを守る為に。
この制度を作ったのは前皇帝トニトルスであった為、皇子達は尊敬する亡き父に背けず表向きはロサの強制送還を諦めるしかなかった。
それでもロサは居場所を特定されないように世界中を転々とし、フランマへの帰国とそれに伴って強制される『幸せな結婚』を避けていたのだ。
その説明を聞いたグラキエス王家は速攻でロサとシアンの婚約を成立させ、その後すぐに仮結婚を結び――
本日、ロサの成人(17才の誕生日)を迎え本結婚となったのである。
そして今、グラキエス王宮内の藍紫殿に第一王子シアン・グラキエスが妻となったロサを迎え…
夫婦の寝室で対面している。
シアンは茶髪茶目のポッチャリロサに思わずホッとする。
ピンクの髪と瞳の方のロサだったら冷静になれず問答無用で押し倒してしまっていたかも…いや、絶対そうした!
そう断言出来るだけの破壊力をピンクの髪と瞳のロサが放つのをもう知っている。
『ロセウムの女』の力――魅了の力の凄まじさと言ったらもう!
実はその力、殆どは抑えられているのだが。
何せ魔法研究が盛んなグラキエス王国だから。
王立魔法研究所の天才研究員達が普段はダダ漏れしてしまうロサの魅了の力を簡単な魔法で抑える事に成功した。
と言っても完全に抑えるにはもう少し研究が必要とのことで。
今のところ99%抑えることに成功している。
つまりたった1%しか魅了の力は出ていないのだが。
そのたった1%が!
とんでもないのである!!
日中に行われた婚姻式ではその魅力にやられ実はほとんど何も覚えていない。
ボーーーッとロサを見つめ続けていた記憶しかない。
ヨダレは垂らさなかった様で良かった…
ん?
茶髪茶目のロサが小さな目をパチパチさせている?
か、かわいい…
「う」
「う?」
「うう薄着だな!」
「‥ハッ‥」
シアンは薄着である。
ペラッとしたガウン1枚で下着は着けていない。
「あ、いや、コレしか着るものが用意されていなくて!」
実際はゴージャスな厚めのガウンも近くに置いてあったのだが焦っていたシアンが見逃してしまっただけである。
「人払いもしてしまっているし厚手の服を用意させてもすぐに脱いでしまうのだからまぁいいかと‥あ!‥べべ別にソレは決定事項ではなくて、」
いつもの低音ボイスより高めの声で捲し立てる様な形になってしまっているシアンはロサが赤い顔を俯かせて体ごと向こうを向いているのを見て…
(ダメだ愛しさに負けるッ絶対キスしたい)
やはり真っ赤になる。
「確認事項はその、私は性交によって呪いが発動されるのではと思っていて。――と言うのも母は10才ぐらいで『ロセウムの女』の特徴が出始めたが呪いの症状が出たのは12才、父との性交の後で」
目を逸らしたまま今度はロサが捲し立てる様に話し出す。
「あ、うん」
「異常な状況での事だったからそのせいかもしれないし一概には言えないとも思っているが、とにかく私も10才頃から『ロセウムの女』の特徴が出始めて12才を過ぎても呪いは発動していないから年齢は関係ないのは確かで、そうなるとやっぱり性交がきっかけという可能性も否定できないと」
「――うん」
「‥わぁッ!?いつの間に背後に!?」
「君が欲しい」
「‥ッ‥アッ‥」
真っ白…
‥トットットットッ‥
意識が飛んでしまった様な感覚――から少しずつ自分の走る鼓動が聞こえて来て――そして『あぁ、抱きしめられている』、と気付く。
「‥ロサッ‥」
次の瞬間ロサは淡く発光し意図せず変身魔法が解けてしまい本当の姿…
ピンクの髪と瞳のロサに戻って――
「‥あああこれは!もしかして『呪い』!?」
と叫ぶ。
「『これ』って?」
一度抱きしめてしまったらシアンはもう迷いがない。
熱い息でロサに問う。
「私は考えなければいけないのに…呪いの事、色々考えて最善の…なのに…」
ロサはすっかり取り乱してしまっていつものクールな彼女に戻れない。
――と。
シアンの腕の中でもがく様にしていたロサが不意に静かになり。
「…離れよ」
と低い声で命を出す。
「‥ッ!?」
シアンは意思に反してロサを離し1メートルほど距離を取る。
(‥ッ、抗えない…こ、これが『ロセウムの女の力』!?)
初めてその力を揮われたシアンはその絶対的力に茫然とする。
ロサは真っ直ぐにシアンを見つめながら震える声で告げる。
「『呪い』が…発動してしまったかもしれない…色々考えて…この身を処さなければならないのに…」
「…ロサ?」
優しく問うシアンにロサは絶望を顔に浮かべて…
「…君が欲しい…
それしか考えられない」
「ッッ!‥」
シアンは1歩ロサに近付く。
1メートルあった距離は一気に縮まる。
「私も同じだ」
「の、呪いが伝染った?」
「呪いじゃない…愛だ」
「‥ッ!」
ローズレッドの瞳を大きく見開くロサにシアンは唇が触れてしまいそうな距離まで顔を近づけて…
「愛してる」
「‥呪いじゃない?本当?」
そう尋ねながら1歩後退るロサ。
その1歩をすぐに縮めるシアン。
「君は私を欲しいと…呪いなら誰彼構わず欲しいのでは?」
「‥あ!」
小さく叫んで後退るのをやめるロサ。
その表情から絶望が消えて。
ローズレッドの瞳はキラキラと金色の輝きを放つ。
「愛している…シアン‥あ」
ふわりと抱き上げられて戸惑う間も無くベッドに寝かされて…
見つめ合う二人にもう言葉は要らない。
互いに震える唇を合わせて――
暖かな風が吹く。
北方にあるグラキエス王国にも春が来たのだ。
『とんとん拍子』とはよく言ったものだ…
ロサとシアンの結婚について、『デリケートな事だから大切にゆっくり進めよう』とのんびり構えていたグラキエス王家だが。
レノ侯爵夫人(ロサの母方の伯母)が飛んで来て。
どえらい熱量でロサとシアンの婚約を推し進める。
理由はフランマ帝国。
第一皇子&第二皇子。
『私のロサはフランマの姫だ。フランマで最高の男をこの私が選びロサの夫とし誰よりも幸せになってもらうのだ…とにかくフランマに…私の傍で世界一幸せになるべきなのだ』――と主張する第一皇子。
『私のロサはフランマの姫だ。皇族であれば異母兄妹の結婚はありだからね…私が世界一幸せにしてあげるのだ…とにかくフランマに…私の傍で永遠に笑っていて欲しいのだ』――と主張する第二皇子。
そう、どシスコンな二人組はロサをフランマに戻したくてレノ侯爵家との養子縁組を邪魔したり強制的にフランマに戻そうと画策したり――
そのせいでロサは早々に婚約者を得る必要があったのだ。
『未成年である場合、本人の希望があれば婚約者家を後見人とする制度』でロサを守る為に。
この制度を作ったのは前皇帝トニトルスであった為、皇子達は尊敬する亡き父に背けず表向きはロサの強制送還を諦めるしかなかった。
それでもロサは居場所を特定されないように世界中を転々とし、フランマへの帰国とそれに伴って強制される『幸せな結婚』を避けていたのだ。
その説明を聞いたグラキエス王家は速攻でロサとシアンの婚約を成立させ、その後すぐに仮結婚を結び――
本日、ロサの成人(17才の誕生日)を迎え本結婚となったのである。
そして今、グラキエス王宮内の藍紫殿に第一王子シアン・グラキエスが妻となったロサを迎え…
夫婦の寝室で対面している。
シアンは茶髪茶目のポッチャリロサに思わずホッとする。
ピンクの髪と瞳の方のロサだったら冷静になれず問答無用で押し倒してしまっていたかも…いや、絶対そうした!
そう断言出来るだけの破壊力をピンクの髪と瞳のロサが放つのをもう知っている。
『ロセウムの女』の力――魅了の力の凄まじさと言ったらもう!
実はその力、殆どは抑えられているのだが。
何せ魔法研究が盛んなグラキエス王国だから。
王立魔法研究所の天才研究員達が普段はダダ漏れしてしまうロサの魅了の力を簡単な魔法で抑える事に成功した。
と言っても完全に抑えるにはもう少し研究が必要とのことで。
今のところ99%抑えることに成功している。
つまりたった1%しか魅了の力は出ていないのだが。
そのたった1%が!
とんでもないのである!!
日中に行われた婚姻式ではその魅力にやられ実はほとんど何も覚えていない。
ボーーーッとロサを見つめ続けていた記憶しかない。
ヨダレは垂らさなかった様で良かった…
ん?
茶髪茶目のロサが小さな目をパチパチさせている?
か、かわいい…
「う」
「う?」
「うう薄着だな!」
「‥ハッ‥」
シアンは薄着である。
ペラッとしたガウン1枚で下着は着けていない。
「あ、いや、コレしか着るものが用意されていなくて!」
実際はゴージャスな厚めのガウンも近くに置いてあったのだが焦っていたシアンが見逃してしまっただけである。
「人払いもしてしまっているし厚手の服を用意させてもすぐに脱いでしまうのだからまぁいいかと‥あ!‥べべ別にソレは決定事項ではなくて、」
いつもの低音ボイスより高めの声で捲し立てる様な形になってしまっているシアンはロサが赤い顔を俯かせて体ごと向こうを向いているのを見て…
(ダメだ愛しさに負けるッ絶対キスしたい)
やはり真っ赤になる。
「確認事項はその、私は性交によって呪いが発動されるのではと思っていて。――と言うのも母は10才ぐらいで『ロセウムの女』の特徴が出始めたが呪いの症状が出たのは12才、父との性交の後で」
目を逸らしたまま今度はロサが捲し立てる様に話し出す。
「あ、うん」
「異常な状況での事だったからそのせいかもしれないし一概には言えないとも思っているが、とにかく私も10才頃から『ロセウムの女』の特徴が出始めて12才を過ぎても呪いは発動していないから年齢は関係ないのは確かで、そうなるとやっぱり性交がきっかけという可能性も否定できないと」
「――うん」
「‥わぁッ!?いつの間に背後に!?」
「君が欲しい」
「‥ッ‥アッ‥」
真っ白…
‥トットットットッ‥
意識が飛んでしまった様な感覚――から少しずつ自分の走る鼓動が聞こえて来て――そして『あぁ、抱きしめられている』、と気付く。
「‥ロサッ‥」
次の瞬間ロサは淡く発光し意図せず変身魔法が解けてしまい本当の姿…
ピンクの髪と瞳のロサに戻って――
「‥あああこれは!もしかして『呪い』!?」
と叫ぶ。
「『これ』って?」
一度抱きしめてしまったらシアンはもう迷いがない。
熱い息でロサに問う。
「私は考えなければいけないのに…呪いの事、色々考えて最善の…なのに…」
ロサはすっかり取り乱してしまっていつものクールな彼女に戻れない。
――と。
シアンの腕の中でもがく様にしていたロサが不意に静かになり。
「…離れよ」
と低い声で命を出す。
「‥ッ!?」
シアンは意思に反してロサを離し1メートルほど距離を取る。
(‥ッ、抗えない…こ、これが『ロセウムの女の力』!?)
初めてその力を揮われたシアンはその絶対的力に茫然とする。
ロサは真っ直ぐにシアンを見つめながら震える声で告げる。
「『呪い』が…発動してしまったかもしれない…色々考えて…この身を処さなければならないのに…」
「…ロサ?」
優しく問うシアンにロサは絶望を顔に浮かべて…
「…君が欲しい…
それしか考えられない」
「ッッ!‥」
シアンは1歩ロサに近付く。
1メートルあった距離は一気に縮まる。
「私も同じだ」
「の、呪いが伝染った?」
「呪いじゃない…愛だ」
「‥ッ!」
ローズレッドの瞳を大きく見開くロサにシアンは唇が触れてしまいそうな距離まで顔を近づけて…
「愛してる」
「‥呪いじゃない?本当?」
そう尋ねながら1歩後退るロサ。
その1歩をすぐに縮めるシアン。
「君は私を欲しいと…呪いなら誰彼構わず欲しいのでは?」
「‥あ!」
小さく叫んで後退るのをやめるロサ。
その表情から絶望が消えて。
ローズレッドの瞳はキラキラと金色の輝きを放つ。
「愛している…シアン‥あ」
ふわりと抱き上げられて戸惑う間も無くベッドに寝かされて…
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