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17.執事はホワイトアウト寸前
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下がり眉になって、お困りモードの奥様。
突っ伏した格好で寝たふり中な為、薄目を開けて様子を見ることも出来ない旦那様。
あぁ~~、手が、掛かる! 愛し合っているなら、サッサとくっついてしまえ!!
最早“謎の夫婦”の“謎感情”。
私、執事キヤギネは、白い疲れ46.5%状態です。
「・・もちろん、デリケートな事ですからね、無理にしなくても、キチンと心の準備が出来てから、また挑戦すれば良いと思いますよ?」
・・言ってる側からシュワシュワと、旦那様から“余計な事を言うな”オーラが立ち上ってきます。 ・・・大人しくしてろ、このヘタレスケベが・・
ぎゅっ・・
「・・・!?」
奥様がイキナリ私の手を握ってきてます・・・え~~~と・・・
ん? そう言えば手袋は・・・あぁ、ドジっ子達が・・いえ、旦那様と奥様が食事中やたらと食器を倒し、物をこぼしたので、その対処中に汚れてしまい脱いでいたのでした。 なので奥様は私の素手を握っているのです。 私は職業柄、常に手袋をしており、素手で女性に触れるのはセックスの時だけですので、かなり妙な気分です。
「・・私なんかが色仕掛けしたって、きっとムダだと思えてならないの・・・ねぇ、とっても綺麗な手ね・・大きくて、美しくて、芸術品の様だわ・・」
奥様が白く小さな両の手で、私の手の平を、指を、ボンヤリとした様子で愛撫するようにサワサワするので、こちらはヒヤヒヤです。
奥様の胸のあたりでそうされるので、私の手は奥様の白く豊かな胸に今にも触れてしまいそうです。
奥様・・無自覚天然ですね・・無自覚だろうが、これはダメなヤツです。 私はチラリと旦那様に目をやります。 旦那様は突っ伏したまま“寝たふり”熱演中です。 頭の前で組まれた両手が妙に強ばっているのは、自分の手を言われているのだと勘違いしているのでしょう。 OK、そのまま勘違いしといて下さい。
・・はっ・・!? 手の甲に熱く柔らかいものが吸い付いて・・?
お・・奥様!? 奥様は何故か私の手の甲に口付けをしています。
・・・ッ、仕方がないですね・・・
スッ!
私は奥様の背後に回ると、口付けされていた手で奥様の口を塞ぎ、赤く染まった小さな耳元で奥様にだけ聞こえる様に囁きます。
「いけません、奥様。 10才も年上の使用人など男とは思えないのでしょうが、私も男なのです。 今後このような事はお控え下さい。」
「はっ!」と小さく息を呑み、一度ビクリとした後、身体全体は小さく震わせながら、その白い胸だけは大きく躍動し、激しい鼓動を伝えています。
・・・本当に、いけない・・・
私は素早く奥様から身を離し、大きく距離を取ります。 まるで無意識にフラフラと追いかけて来ようとする奥様を厳しい視線でお止めします。
・・・本当に、困った方です・・・
奥様は迷子の子供の様に切なげな表情で立ち尽くし、私は唇を噛みます。
奥様は2、3度頷くと、明るく乾いたトーンの声を作り、先程の話を続けます。
「えぇと、・・あの、実はね、メイド達の噂話を思い出したの。
“ヤカフ様は物凄く女性にモテまくりで、かなりの浮名を流して来られた”とか、
“特に年上の美女がお好みで、隠し子もアチコチに・・”とか、極め付きは、“この国の第一王女様のクニンニ様が、ヤカフ様にメロメロで、ヤカフ様がご結婚された今でも何かと理由を付けては接触して来る”って・・・」
私も務めて明るくお答えします。
「あぁ~~~、はっはっは、そんな噂、ありましたなぁ! (はっ!いけない、寝たふり中のヤカフ様が怒りで小刻みに震えていらっしゃる!) いっ、いえいえ!! 隠し子に関してはただの噂でございます! ヤカフ様に振られた女性達が悪意、というよりはヤカフ様に他の女性が近付かない様にと流したデマでございますよ! ただ、結婚前も結婚後もメチャモテなのは事実で・・・こほん、」
私はここで一度言葉を切って、仕切り直します。
世間知らずな奥様に“言わねば!!”と思っていた事をキチンと伝える為です。
「そのモテ男と結婚された奥様はかなり多くの女性から嫉妬の対象となっております。 今までは部屋からお出にならなかったので、ご心配無かったのですが、今後、交遊など外へ出られるようになれば、危険な目に合う事も考えられます。・・・女性の中には、酷い事を考える方もいて、例えば、他の男に奥様を襲わせようと画策する事も・・」「いやっ!!」
突然、そう叫ぶと、奥様は真っ青になり震えだしてしまわれ・・・
「い、いえ、そんな危険も考えて行動しなければと申し上げたいだけで・・奥様?
何か心配な事があるのですか!?」
奥様のあまりの取り乱し様に私はそう訊かずにいられません。
「・・前世で・・」
『!?』 「!?」
その場が凍り付きました・・・
突っ伏した格好で寝たふり中な為、薄目を開けて様子を見ることも出来ない旦那様。
あぁ~~、手が、掛かる! 愛し合っているなら、サッサとくっついてしまえ!!
最早“謎の夫婦”の“謎感情”。
私、執事キヤギネは、白い疲れ46.5%状態です。
「・・もちろん、デリケートな事ですからね、無理にしなくても、キチンと心の準備が出来てから、また挑戦すれば良いと思いますよ?」
・・言ってる側からシュワシュワと、旦那様から“余計な事を言うな”オーラが立ち上ってきます。 ・・・大人しくしてろ、このヘタレスケベが・・
ぎゅっ・・
「・・・!?」
奥様がイキナリ私の手を握ってきてます・・・え~~~と・・・
ん? そう言えば手袋は・・・あぁ、ドジっ子達が・・いえ、旦那様と奥様が食事中やたらと食器を倒し、物をこぼしたので、その対処中に汚れてしまい脱いでいたのでした。 なので奥様は私の素手を握っているのです。 私は職業柄、常に手袋をしており、素手で女性に触れるのはセックスの時だけですので、かなり妙な気分です。
「・・私なんかが色仕掛けしたって、きっとムダだと思えてならないの・・・ねぇ、とっても綺麗な手ね・・大きくて、美しくて、芸術品の様だわ・・」
奥様が白く小さな両の手で、私の手の平を、指を、ボンヤリとした様子で愛撫するようにサワサワするので、こちらはヒヤヒヤです。
奥様の胸のあたりでそうされるので、私の手は奥様の白く豊かな胸に今にも触れてしまいそうです。
奥様・・無自覚天然ですね・・無自覚だろうが、これはダメなヤツです。 私はチラリと旦那様に目をやります。 旦那様は突っ伏したまま“寝たふり”熱演中です。 頭の前で組まれた両手が妙に強ばっているのは、自分の手を言われているのだと勘違いしているのでしょう。 OK、そのまま勘違いしといて下さい。
・・はっ・・!? 手の甲に熱く柔らかいものが吸い付いて・・?
お・・奥様!? 奥様は何故か私の手の甲に口付けをしています。
・・・ッ、仕方がないですね・・・
スッ!
私は奥様の背後に回ると、口付けされていた手で奥様の口を塞ぎ、赤く染まった小さな耳元で奥様にだけ聞こえる様に囁きます。
「いけません、奥様。 10才も年上の使用人など男とは思えないのでしょうが、私も男なのです。 今後このような事はお控え下さい。」
「はっ!」と小さく息を呑み、一度ビクリとした後、身体全体は小さく震わせながら、その白い胸だけは大きく躍動し、激しい鼓動を伝えています。
・・・本当に、いけない・・・
私は素早く奥様から身を離し、大きく距離を取ります。 まるで無意識にフラフラと追いかけて来ようとする奥様を厳しい視線でお止めします。
・・・本当に、困った方です・・・
奥様は迷子の子供の様に切なげな表情で立ち尽くし、私は唇を噛みます。
奥様は2、3度頷くと、明るく乾いたトーンの声を作り、先程の話を続けます。
「えぇと、・・あの、実はね、メイド達の噂話を思い出したの。
“ヤカフ様は物凄く女性にモテまくりで、かなりの浮名を流して来られた”とか、
“特に年上の美女がお好みで、隠し子もアチコチに・・”とか、極め付きは、“この国の第一王女様のクニンニ様が、ヤカフ様にメロメロで、ヤカフ様がご結婚された今でも何かと理由を付けては接触して来る”って・・・」
私も務めて明るくお答えします。
「あぁ~~~、はっはっは、そんな噂、ありましたなぁ! (はっ!いけない、寝たふり中のヤカフ様が怒りで小刻みに震えていらっしゃる!) いっ、いえいえ!! 隠し子に関してはただの噂でございます! ヤカフ様に振られた女性達が悪意、というよりはヤカフ様に他の女性が近付かない様にと流したデマでございますよ! ただ、結婚前も結婚後もメチャモテなのは事実で・・・こほん、」
私はここで一度言葉を切って、仕切り直します。
世間知らずな奥様に“言わねば!!”と思っていた事をキチンと伝える為です。
「そのモテ男と結婚された奥様はかなり多くの女性から嫉妬の対象となっております。 今までは部屋からお出にならなかったので、ご心配無かったのですが、今後、交遊など外へ出られるようになれば、危険な目に合う事も考えられます。・・・女性の中には、酷い事を考える方もいて、例えば、他の男に奥様を襲わせようと画策する事も・・」「いやっ!!」
突然、そう叫ぶと、奥様は真っ青になり震えだしてしまわれ・・・
「い、いえ、そんな危険も考えて行動しなければと申し上げたいだけで・・奥様?
何か心配な事があるのですか!?」
奥様のあまりの取り乱し様に私はそう訊かずにいられません。
「・・前世で・・」
『!?』 「!?」
その場が凍り付きました・・・
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