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48.そのまさかですわ。
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愉快な動物達が住む明るい森の穏やかな湖の側に建つ美しい白いお城。
そこがキヤギネとベナのお家です。 屋上にシュタッと着地すると、キヤギネは抱きかかえていたベナを優しく下ろします。
「ありがとうございます、キヤギネ様! ふふっ、ほとんど住んでいないのに、やっぱり我が家はいいですね! ・・キヤギネ様?」
「第一王女の事、あまり驚いてないんだな・・?」
「・・はい。 第一王女・・・遡って環さんも、自分勝手な嫉妬心から他人を憎み、暴力を振るいました。 人を憎めば憎しみが、暴力を振るえば暴力が返って来るのは当然の事です。 それが全ての人に共通のシステムだと、魂の旅を他の人よりは多く知る者として分かっているからです。 復讐の為の暴力でも、必ず返ってきます。 復讐心は、魂の旅に仕掛けられた罠です。 ・・・キヤギネ様が復讐心を抑えてくれて、その罠にはまらないでくれて、私は・・麗華も・・」
涙が溢れて、その後は言葉になりません。
キヤギネはそんなベナを抱きしめ、
「・・ありがとう。 君の愛に助けられた。」 と囁きます。
「・・キヤギネ様ッ!!」 ベナもぎゅっ!とします。
「「 ・・・・・・ 」」 ぎゅ~~~~~~~~っ・・・
「キヤギネ様ッ! ベナ様ッ! お帰りなさいませ!! さぁ、早く中へ! 魔物討伐からのお帰り、さぞお疲れの事でしょう! ささ、お茶と果実水を用意してございます! ささ、ささ!」
二人の到着に気付いて屋上まで迎えに来たのは、キヤギネが小さな頃から夫婦で仕えてくれているお世話係。 一度キヤギネに仕えた者は、決して離れようとしません。彼等はキヤギネ夫婦が留守中もこの城を守り、いつ帰ってもいいように管理してくれています。
「あ・・・あぁ。 ただいま・・(お茶と果実水?)」
「・・ありがとうございます・・(お茶と果実水?)」
“お茶と果実水”は通常、就寝時、寝室に用意されます。 ・・ん?
まだ日も高く、寝る時間ではありませんが・・・
「ささ、寝室も気持ちよく整えてございますよ! ささ!」
・・・どうやら“ナニか”を察しているのですね、さすが年の功・・
「・・あ、いや、悪いが、俺達はただ着替える為に帰っただけ・・」
「お若いのですからね、御新婚なのですからね、ささ、(ニコニコ)」
「あ、あの、私達着替えたらすぐにリーク王女とプエーロ様の晩餐会に・・」
「おぉ、ベナ様・・!? 随分とガッチガチなお召し物を・・さぞかし着心地の悪い事でしょう、お可哀想に! 脱ぐのも大変そうですな、家内に手伝わせましょうか・・・(チラッ)おっと、これは野暮な事を・・旦那様がいらっしゃるというのに! ささ、寝室はこちらですぞ、お忘れですか? 湯あみの準備も出来ておりますので・・・では、失礼致します。 何かお要りようでしたらお呼び下さいませ。(ニコニコ)」
「「 ・・・・・・ 」」
屋上から寝室まで流れる様に誘われた二人、顔を見合わせ苦笑し合います。
「・・すまない、変に気を遣われている様だが、気にする事は無い。」
キヤギネが目を逸らせて言います。 少し赤面し汗ばんでいる様です。
「・・・せっかくですから、脱ぐのを手伝って頂けますかしら?」
無邪気な笑顔でベナがお願いします。
「・・・・・・・・・・・いや、」
「いや? お嫌ですか?」
・・・そういう問題じゃないのです。
他の多くの男性と同様、キヤギネも経験上、女性の服を脱がせるのはセックスの時だけですので、脱衣など手伝えば妙な気分になってしまうのは避けられません。
「・・いや、晩餐会に行かないと・・」
そうです。 その為に休暇をもらって来たのですから。
いつも可愛い妻ですが、ベッドではさらにトロケそうなほど可愛い妻に欲情している場合ではないのです。
「ええ、ですから着替えないと・・着る時も人に手伝ってもらったので・・」
“無邪気な笑顔”から“上目遣いのおとぼけ顔”に表情を変化させ、ベナがお願いを続けます。
「・・あぁ、じゃあ、誰か女性に来てもらおうか。 メイドも何人かは常駐してるだろうから。」
目を泳がせがちのキヤギネがそう言って人を呼ぶためのボタンを押そうとしますが、ベナにサッと体で阻止されます。
「大丈夫ですわ、一人でやってみます。 ・・・あぁ、ヤカフ(元)伯爵なら、快く手伝ってくれたのかしら・・“軍服女子は脱がせたくなる”とか言っていたようですし・・」
「 !!! 」 キヤギネ、フリーズ・・・
「ええと、あら? この服、どうなっているのかしら・・」
「・・手伝おう「お言葉に甘えますわ♪(ニッコリ)」 食い気味です!
「・・君と伯「何もありません! 私と伯爵の間には。」 食いました!!
「・・ただの腐れ縁・・それだけなのに、迷子みたいな眼をして私達を見るのですもの・・あなたは時々、おバカさんになってしまうのですね?」
キヤギネは一瞬目を瞠ります。 気付かれていた・・・自分に対する時よりもヤカフ伯爵に対する時の方が、ベナが楽しそうに、生き生きしている様に見えてしまい、複雑な想いを抱えている事を・・・キヤギネは目を伏せ呟きます。
「・・・いつも馬鹿だ。 君に関しては・・・ハッ!?」
ベナの軍服の上着の2番目のボタンを外したところでキヤギネの手が止まります。
分厚い生地に無理矢理押し込まれていた白く柔らかい胸が三分の一程度プルンッと現れ、それでもまだ窮屈そうに3番目のボタンが外されるのを待っています。
「・・・ベナ!? シャツは? 下着は? 軍服の下に何も着てないのか!?」
「ええ、ドレス用のコルセットは全然合わないし、軍服用の下着なんてありませんもの・・・素肌に着るよりないのですわ。 あぁ、少し楽になりました。 軍服を着るのって、大変ですのね。 他は大きめなのに、胸だけきつくって・・」
「・・・ウ、コホン、・・ベナ、まさか・・・」
「はい?」
この可愛い妻は常日頃から何故かやたらと誘惑モードだ。 そんな必要無いというのに・・・
始めてしまえばつい無理をさせてしまうので、夫としては若い妻の体を慮って抑えているのだが、それが不満なのかそれとも責任や義務を感じているのか・・ただからかっているのか・・・
そんな日頃の疑問から、夫は妻に質問します。
「最初から、俺に脱ぐのを手伝わせるつもりで・・あ、いや、まさかな・・」
質問の途中で、そんなはずはない、これからベナも仲良しのリークの晩餐会なのだからと思い直し、思わず凝視してしまっていた胸から急ぎ視線を逸らし言い淀むと、
「まぁッ!? キヤギネ様ったら・・私がキヤギネ様を誘惑する為にノーブラで軍服を着た上で脱ぐのを手伝って頂いているとでも!? 私がそんな小細工をしてまで色仕掛けをする女だとでも!? 私がそんなセコい、いじましい女だとでも!?」
いつも可愛い桃色の唇を紅に染め、ベナが迫ります。 目は血走って三角形に、両手はグーになっています。
「あ、いや・・すまない。 まさかとは思ったのだが・・」 キヤギネが慌てて謝ります。 謝りながら(怒った顔も可愛いな・・)とか思っています。
「もう、キヤギネ様ったら・・」
ベナはふくれっ面でベッドに座りそっぽを向きます。
宥めようと隣に夫が座ると、目をキラン!と光らせ、素早く体を回転させて夫に抱きつき、耳元に唇を寄せます。
半年間の夫婦生活で、夫は耳が弱いらしい事に気付いています。
「・・ッ・・!! ベナ・・・」
その感じ易い愛しい耳を甘く甘く噛みながら囁きます。
「ふふっ、モチロン、“そのまさか”ですわ・・・」
――完――
お読みくださりありがとうございました!
表紙用に描いたイラストここにも載せておきます。
表紙用なので、キヤギネはまだ執事モードで、伯爵は哀愁を帯びる前なのですが・・・
そこがキヤギネとベナのお家です。 屋上にシュタッと着地すると、キヤギネは抱きかかえていたベナを優しく下ろします。
「ありがとうございます、キヤギネ様! ふふっ、ほとんど住んでいないのに、やっぱり我が家はいいですね! ・・キヤギネ様?」
「第一王女の事、あまり驚いてないんだな・・?」
「・・はい。 第一王女・・・遡って環さんも、自分勝手な嫉妬心から他人を憎み、暴力を振るいました。 人を憎めば憎しみが、暴力を振るえば暴力が返って来るのは当然の事です。 それが全ての人に共通のシステムだと、魂の旅を他の人よりは多く知る者として分かっているからです。 復讐の為の暴力でも、必ず返ってきます。 復讐心は、魂の旅に仕掛けられた罠です。 ・・・キヤギネ様が復讐心を抑えてくれて、その罠にはまらないでくれて、私は・・麗華も・・」
涙が溢れて、その後は言葉になりません。
キヤギネはそんなベナを抱きしめ、
「・・ありがとう。 君の愛に助けられた。」 と囁きます。
「・・キヤギネ様ッ!!」 ベナもぎゅっ!とします。
「「 ・・・・・・ 」」 ぎゅ~~~~~~~~っ・・・
「キヤギネ様ッ! ベナ様ッ! お帰りなさいませ!! さぁ、早く中へ! 魔物討伐からのお帰り、さぞお疲れの事でしょう! ささ、お茶と果実水を用意してございます! ささ、ささ!」
二人の到着に気付いて屋上まで迎えに来たのは、キヤギネが小さな頃から夫婦で仕えてくれているお世話係。 一度キヤギネに仕えた者は、決して離れようとしません。彼等はキヤギネ夫婦が留守中もこの城を守り、いつ帰ってもいいように管理してくれています。
「あ・・・あぁ。 ただいま・・(お茶と果実水?)」
「・・ありがとうございます・・(お茶と果実水?)」
“お茶と果実水”は通常、就寝時、寝室に用意されます。 ・・ん?
まだ日も高く、寝る時間ではありませんが・・・
「ささ、寝室も気持ちよく整えてございますよ! ささ!」
・・・どうやら“ナニか”を察しているのですね、さすが年の功・・
「・・あ、いや、悪いが、俺達はただ着替える為に帰っただけ・・」
「お若いのですからね、御新婚なのですからね、ささ、(ニコニコ)」
「あ、あの、私達着替えたらすぐにリーク王女とプエーロ様の晩餐会に・・」
「おぉ、ベナ様・・!? 随分とガッチガチなお召し物を・・さぞかし着心地の悪い事でしょう、お可哀想に! 脱ぐのも大変そうですな、家内に手伝わせましょうか・・・(チラッ)おっと、これは野暮な事を・・旦那様がいらっしゃるというのに! ささ、寝室はこちらですぞ、お忘れですか? 湯あみの準備も出来ておりますので・・・では、失礼致します。 何かお要りようでしたらお呼び下さいませ。(ニコニコ)」
「「 ・・・・・・ 」」
屋上から寝室まで流れる様に誘われた二人、顔を見合わせ苦笑し合います。
「・・すまない、変に気を遣われている様だが、気にする事は無い。」
キヤギネが目を逸らせて言います。 少し赤面し汗ばんでいる様です。
「・・・せっかくですから、脱ぐのを手伝って頂けますかしら?」
無邪気な笑顔でベナがお願いします。
「・・・・・・・・・・・いや、」
「いや? お嫌ですか?」
・・・そういう問題じゃないのです。
他の多くの男性と同様、キヤギネも経験上、女性の服を脱がせるのはセックスの時だけですので、脱衣など手伝えば妙な気分になってしまうのは避けられません。
「・・いや、晩餐会に行かないと・・」
そうです。 その為に休暇をもらって来たのですから。
いつも可愛い妻ですが、ベッドではさらにトロケそうなほど可愛い妻に欲情している場合ではないのです。
「ええ、ですから着替えないと・・着る時も人に手伝ってもらったので・・」
“無邪気な笑顔”から“上目遣いのおとぼけ顔”に表情を変化させ、ベナがお願いを続けます。
「・・あぁ、じゃあ、誰か女性に来てもらおうか。 メイドも何人かは常駐してるだろうから。」
目を泳がせがちのキヤギネがそう言って人を呼ぶためのボタンを押そうとしますが、ベナにサッと体で阻止されます。
「大丈夫ですわ、一人でやってみます。 ・・・あぁ、ヤカフ(元)伯爵なら、快く手伝ってくれたのかしら・・“軍服女子は脱がせたくなる”とか言っていたようですし・・」
「 !!! 」 キヤギネ、フリーズ・・・
「ええと、あら? この服、どうなっているのかしら・・」
「・・手伝おう「お言葉に甘えますわ♪(ニッコリ)」 食い気味です!
「・・君と伯「何もありません! 私と伯爵の間には。」 食いました!!
「・・ただの腐れ縁・・それだけなのに、迷子みたいな眼をして私達を見るのですもの・・あなたは時々、おバカさんになってしまうのですね?」
キヤギネは一瞬目を瞠ります。 気付かれていた・・・自分に対する時よりもヤカフ伯爵に対する時の方が、ベナが楽しそうに、生き生きしている様に見えてしまい、複雑な想いを抱えている事を・・・キヤギネは目を伏せ呟きます。
「・・・いつも馬鹿だ。 君に関しては・・・ハッ!?」
ベナの軍服の上着の2番目のボタンを外したところでキヤギネの手が止まります。
分厚い生地に無理矢理押し込まれていた白く柔らかい胸が三分の一程度プルンッと現れ、それでもまだ窮屈そうに3番目のボタンが外されるのを待っています。
「・・・ベナ!? シャツは? 下着は? 軍服の下に何も着てないのか!?」
「ええ、ドレス用のコルセットは全然合わないし、軍服用の下着なんてありませんもの・・・素肌に着るよりないのですわ。 あぁ、少し楽になりました。 軍服を着るのって、大変ですのね。 他は大きめなのに、胸だけきつくって・・」
「・・・ウ、コホン、・・ベナ、まさか・・・」
「はい?」
この可愛い妻は常日頃から何故かやたらと誘惑モードだ。 そんな必要無いというのに・・・
始めてしまえばつい無理をさせてしまうので、夫としては若い妻の体を慮って抑えているのだが、それが不満なのかそれとも責任や義務を感じているのか・・ただからかっているのか・・・
そんな日頃の疑問から、夫は妻に質問します。
「最初から、俺に脱ぐのを手伝わせるつもりで・・あ、いや、まさかな・・」
質問の途中で、そんなはずはない、これからベナも仲良しのリークの晩餐会なのだからと思い直し、思わず凝視してしまっていた胸から急ぎ視線を逸らし言い淀むと、
「まぁッ!? キヤギネ様ったら・・私がキヤギネ様を誘惑する為にノーブラで軍服を着た上で脱ぐのを手伝って頂いているとでも!? 私がそんな小細工をしてまで色仕掛けをする女だとでも!? 私がそんなセコい、いじましい女だとでも!?」
いつも可愛い桃色の唇を紅に染め、ベナが迫ります。 目は血走って三角形に、両手はグーになっています。
「あ、いや・・すまない。 まさかとは思ったのだが・・」 キヤギネが慌てて謝ります。 謝りながら(怒った顔も可愛いな・・)とか思っています。
「もう、キヤギネ様ったら・・」
ベナはふくれっ面でベッドに座りそっぽを向きます。
宥めようと隣に夫が座ると、目をキラン!と光らせ、素早く体を回転させて夫に抱きつき、耳元に唇を寄せます。
半年間の夫婦生活で、夫は耳が弱いらしい事に気付いています。
「・・ッ・・!! ベナ・・・」
その感じ易い愛しい耳を甘く甘く噛みながら囁きます。
「ふふっ、モチロン、“そのまさか”ですわ・・・」
――完――
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