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王の子
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発掘作業のアルバイトは週に三回にしてもらった。気持ちとしては毎日でも碓井に会いたかったし、向こうも彼の中の「彼女」が恋い焦がれていた王に毎日だって会いたがるだろう。そうしてやりたいのはやまやまだったが、体力的にもしんどかったのは確かだし、いかんせん毎日行けるほど彼女は自由に恵まれてはいなかった。
やれ、どこどこが汚いから掃除しろだの、アイロンもかけられないのは女じゃないだの、なにそれを買ってこいだの。
正直彼女の感覚ではきれいなそこを執拗に拭く意味もわからなかった。ならば義母は潔癖性なのかと言えば、トイレを出て手も洗わない。陽子にはそっちのほうが汚いと思ったが、どうせ言ったところで無駄だろう。なにせ彼女は常に自分が正しいと思っていて、時おりありがたい説教を陽子に施してくれるほどだ。ありがたすぎてヘドが出るような。
本当に、良一と結婚したときそれを見抜けなかった自分が憎くてたまらない。亡くなってしまった義父は優しかったような気がする。それにうまくカモフラージュされてでもいたのだろうか。
だが、今の陽子は確かに王なのだ。高度な文明を持つ、大昔に確かにここにあった国の。こんな家など、わたしのいるべき場所ではない。なに、この発掘でそれを裏付けるものさえ出てくれれば。そうすれば、みんなわたしを認めてくれるに違いない。そう思えばつらい日々も、肉体労働も耐えられる気がした。
それに、不思議と陽子が掘れば過去の遺物が出てくるのだ。まるでここ掘れワンワンと鳴く昔話の犬のように。それはおそらく陽子が王だからなのだろう、彼女の中の王の記憶が覚えているのだ、その場所を。碓井はそう喜んでいたし、その実績に陽子も自信を得ていた。確かにそこでは彼女は必要とされていたからだ。
それに身体は辛くとも、現場にいけば碓井がいる。無条件でわたしを大切にしてくれる碓井が。
いや、彼が陽子を大切にしてくれるのは陽子が王に他ならない、ということは理解はしていた。碓井の中のルクレティウスがそうさせるのだとも。
だから嬉しい反面、陽子はルクレティウスがだんだん憎くなってきた。あの王妃が碓井のなかにいる限り、碓井は陽子を一人の女としては見てはくれないだろう。碓井が陽子に向ける視線は、あくまでも優れたフュオンティヌス王に向けられていた。
わたしは、陽子としてどうすれば彼を振り向かせることができるのだろう。
そう考えているうちに、自然と自分なんてと放棄していた自身の手入れを行うようになっていた。家事でガサガサだった指先やパサパサの髪の毛。まさかエステに通えるほどのお金はなかったが、それでも投げやりな気持ちで選んでいたシャンプーやリンスを少し良いのに買えただけでも少しずつ変わっていったような気がした。
アルバイトで得たお金も、大半は貯金に回したけれど何割かは自分で使っていいように工面した。義母がなにやら騒いでいたが、そんなのは関係なかった。
自分で得た金だ。それも一部だけ。義父との生活でも一切仕事をしておらず、専業主婦を何かの特権かのように振り回し、それを押し付けてくる女にとやかく言われる筋合いはなかった。少なくとも今のわたしはこうして外で働いて、しかも家のこともしているではないか。なにもしていない人間が、なんの権利があってわたしを揶揄することができるのだろう。
そう思ったら、なにを今までこの人の言う通りにしてきたのだろうと陽子はバカらしくなってきた。
その得た金で、久しぶりに服を買った。まあ、発掘現場にドレスだのヒールだのを着ていくわけにもいかないので動きやすいスポーティーなものにはなってしまったが、華やかな色味のそれを碓井はお似合いですねと誉めてくれた。勇樹も、最近母さん楽しそうだねと喜んでくれた。夫は好きにしろとばかりの無関心さを貫いていたが。
「遺跡発掘のバイト、そんなに楽しい?」
ある晩、夫と義母が寝静まったころスマホでニュースを読んでいた陽子のもとに、やはり今日も冷蔵庫を漁りにきたのだろう、勇樹が声をかけてきた。
「疲れるけど楽しいわ。今まで外で働いたことなかったから新鮮で」
「いいなぁ。粕川先生もいるんでしょ?母さん会った?先生に」
「会ったわよ。色白の美人な娘でしょう?あんたも隅におけないわね」
「だよなー、美人だよなぁ先生。塾でも人気であんまりお喋りできないんだよな」
「あんた、塾はお喋りするところじゃないわよ。勉強するところ。なんのために高い学費払ってるって思ってるの」
「別に塾なんか行かなくていいっていったのに、行け行け言ってきたのはバーサンだろ」
「まあ、そうだけど」
どうやら彼女は孫を「いい大学」に入れて自慢の種にしたいらしく、しきりに勇樹に圧をかけてくるのだった。
当の本人は「大学なんて勉強したくてしたくてたまらないやつが行くんだろ、ステータスの為にいくとこじゃないし」とシビアな反応しか示していなかったが。
「でもそのお陰で粕川先生に出会えたのは棚ぼただったなぁ」
にまにまと笑みを浮かべながら、勇樹が冷蔵庫から発掘したのは羊羮だった。確か、有名なところの高いやつ。
「それ、お義母さんのじゃないの?」
「べつにダイジョブっしょ。てかもう消費期限ギリギリだし。やたら無駄使いするくせにケチケチしてるから、いつもこうやって期限切れで捨てちゃうんじゃもったいない。エコ活動の一環だよ」
そんな理屈をつけて羊羮を切り分けもせずにかぶりつく息子に「お行儀わるいわよ」とたしなめつつ、「粕川さん、わたしもはじめて会った気がしないんだけど」とも言ってみる。
「あ、母さんも?」
見ているだけで胸焼けのする光景だが、息子は涼しげな顔で羊羮を頬張りながらうなずいた。甘い物好きは父親ゆずりらしい。あんまり似すぎて、将来太らなければいいけれど。
「なんというか、夢で見たような」
さすがにいきなり「お母さんはシャンポリオンという国の王さまだったのよ」とは言いづらかった。陽子がはじめて碓井に会ったときにとった応対を自身が受けるのは嫌だった。なにそれ、なにバカなこといってんの?からかってるの?とは思われたくなかった。実の息子だからなおさら。
「そうそれ。先生も似たようなこと聞いてきたんだよな。確かに最近同じ夢何度も見るんだけど、なんか戦ってる夢。で、そこに出てくる女の人が、ぜんぜん似てないんだけど先生っぽいんだよ」
けれど返ってきた反応は上々だった。どうやら粕川もアプローチをしてみたらしい。残念ながら勇樹はまだ覚醒していないようだったが。
「戦ってる夢、ねぇ」
陽子の脳裏に浮かぶ記憶には、戦いの記憶はなかった。そのどれもが平穏で豊かな日々。
いきなりすべての記憶が戻るわけでもないようだった。それもそうだろう、人ひとりの人生の記憶だ。二時間で終わる映画じゃあるまいし、そうそう肝心のシーンばかりが都合よく再生されてはくれなかった。
では、勇樹はどの部分を思い出しているのだろう。ネアンデルタール属浜北人が他の人種に攻め立てられていたとでもいうのだろうか。そうして、わたしたちは滅びてしまった。
いずれにせよ、発掘でなにか見つかれば大きく変わるかもしれない。過去が明らかになれば、勇樹も明瞭に思い出すかもしれない。
事実、遺跡調査が進むにつれて、覚醒を名乗り出るものは増えていた。その度に碓井や陽子は確信を深めていったのだった。やはりあの国は存在したのだ、と。
「あんまりうまくなかったなぁコレ」
最後まで食べ尽くしたのになにを言う。最終的に不満を息子は漏らしたが、それでも彼の胃袋は満足したらしい。摂取カロリーはどのくらいなのだろう。若いって怖いわね、そう思う陽子を残し自分の部屋に戻りかけ、「ああ、もう一人いたなぁ。その戦いを悲しそうに見ている女の人。なんか、赤ちゃん抱いてた気がするんだよね」
と勇樹が思い出したかのように口を開いた。
「赤ちゃんを抱いた女の人?」
さて誰だろうか。陽子の記憶には該当する人物が浮かばなかった。せめてどんな人か特徴がわかれば。
「どんな人?」
「そんなん、夢のことだし覚えてないよ。なんか赤い服着てた気もするけど。それよりなにか暗示でもしてんのかな?あしたクラスの女子に聞いてみよ。あいつら夢占いとか詳しそうだし」
空腹を退治したら、今度は眠気に襲われたらしい。大きなあくびをしながら勇樹は部屋へと戻っていってしまった。
「赤ちゃんを抱いた女の人ねぇ」
取り残された陽子は、勇樹の記憶を反芻する。幸い明日はアルバイトの日だ。碓井らに聞けばなにかわかるかもしれない。いや、それ以前に。
時計は12時を過ぎていた。やだ、こんな時間。早く寝なきゃ。
陽子は慌てて、イビキをかく夫の隣のベッドへと潜り込んだのだった。
やれ、どこどこが汚いから掃除しろだの、アイロンもかけられないのは女じゃないだの、なにそれを買ってこいだの。
正直彼女の感覚ではきれいなそこを執拗に拭く意味もわからなかった。ならば義母は潔癖性なのかと言えば、トイレを出て手も洗わない。陽子にはそっちのほうが汚いと思ったが、どうせ言ったところで無駄だろう。なにせ彼女は常に自分が正しいと思っていて、時おりありがたい説教を陽子に施してくれるほどだ。ありがたすぎてヘドが出るような。
本当に、良一と結婚したときそれを見抜けなかった自分が憎くてたまらない。亡くなってしまった義父は優しかったような気がする。それにうまくカモフラージュされてでもいたのだろうか。
だが、今の陽子は確かに王なのだ。高度な文明を持つ、大昔に確かにここにあった国の。こんな家など、わたしのいるべき場所ではない。なに、この発掘でそれを裏付けるものさえ出てくれれば。そうすれば、みんなわたしを認めてくれるに違いない。そう思えばつらい日々も、肉体労働も耐えられる気がした。
それに、不思議と陽子が掘れば過去の遺物が出てくるのだ。まるでここ掘れワンワンと鳴く昔話の犬のように。それはおそらく陽子が王だからなのだろう、彼女の中の王の記憶が覚えているのだ、その場所を。碓井はそう喜んでいたし、その実績に陽子も自信を得ていた。確かにそこでは彼女は必要とされていたからだ。
それに身体は辛くとも、現場にいけば碓井がいる。無条件でわたしを大切にしてくれる碓井が。
いや、彼が陽子を大切にしてくれるのは陽子が王に他ならない、ということは理解はしていた。碓井の中のルクレティウスがそうさせるのだとも。
だから嬉しい反面、陽子はルクレティウスがだんだん憎くなってきた。あの王妃が碓井のなかにいる限り、碓井は陽子を一人の女としては見てはくれないだろう。碓井が陽子に向ける視線は、あくまでも優れたフュオンティヌス王に向けられていた。
わたしは、陽子としてどうすれば彼を振り向かせることができるのだろう。
そう考えているうちに、自然と自分なんてと放棄していた自身の手入れを行うようになっていた。家事でガサガサだった指先やパサパサの髪の毛。まさかエステに通えるほどのお金はなかったが、それでも投げやりな気持ちで選んでいたシャンプーやリンスを少し良いのに買えただけでも少しずつ変わっていったような気がした。
アルバイトで得たお金も、大半は貯金に回したけれど何割かは自分で使っていいように工面した。義母がなにやら騒いでいたが、そんなのは関係なかった。
自分で得た金だ。それも一部だけ。義父との生活でも一切仕事をしておらず、専業主婦を何かの特権かのように振り回し、それを押し付けてくる女にとやかく言われる筋合いはなかった。少なくとも今のわたしはこうして外で働いて、しかも家のこともしているではないか。なにもしていない人間が、なんの権利があってわたしを揶揄することができるのだろう。
そう思ったら、なにを今までこの人の言う通りにしてきたのだろうと陽子はバカらしくなってきた。
その得た金で、久しぶりに服を買った。まあ、発掘現場にドレスだのヒールだのを着ていくわけにもいかないので動きやすいスポーティーなものにはなってしまったが、華やかな色味のそれを碓井はお似合いですねと誉めてくれた。勇樹も、最近母さん楽しそうだねと喜んでくれた。夫は好きにしろとばかりの無関心さを貫いていたが。
「遺跡発掘のバイト、そんなに楽しい?」
ある晩、夫と義母が寝静まったころスマホでニュースを読んでいた陽子のもとに、やはり今日も冷蔵庫を漁りにきたのだろう、勇樹が声をかけてきた。
「疲れるけど楽しいわ。今まで外で働いたことなかったから新鮮で」
「いいなぁ。粕川先生もいるんでしょ?母さん会った?先生に」
「会ったわよ。色白の美人な娘でしょう?あんたも隅におけないわね」
「だよなー、美人だよなぁ先生。塾でも人気であんまりお喋りできないんだよな」
「あんた、塾はお喋りするところじゃないわよ。勉強するところ。なんのために高い学費払ってるって思ってるの」
「別に塾なんか行かなくていいっていったのに、行け行け言ってきたのはバーサンだろ」
「まあ、そうだけど」
どうやら彼女は孫を「いい大学」に入れて自慢の種にしたいらしく、しきりに勇樹に圧をかけてくるのだった。
当の本人は「大学なんて勉強したくてしたくてたまらないやつが行くんだろ、ステータスの為にいくとこじゃないし」とシビアな反応しか示していなかったが。
「でもそのお陰で粕川先生に出会えたのは棚ぼただったなぁ」
にまにまと笑みを浮かべながら、勇樹が冷蔵庫から発掘したのは羊羮だった。確か、有名なところの高いやつ。
「それ、お義母さんのじゃないの?」
「べつにダイジョブっしょ。てかもう消費期限ギリギリだし。やたら無駄使いするくせにケチケチしてるから、いつもこうやって期限切れで捨てちゃうんじゃもったいない。エコ活動の一環だよ」
そんな理屈をつけて羊羮を切り分けもせずにかぶりつく息子に「お行儀わるいわよ」とたしなめつつ、「粕川さん、わたしもはじめて会った気がしないんだけど」とも言ってみる。
「あ、母さんも?」
見ているだけで胸焼けのする光景だが、息子は涼しげな顔で羊羮を頬張りながらうなずいた。甘い物好きは父親ゆずりらしい。あんまり似すぎて、将来太らなければいいけれど。
「なんというか、夢で見たような」
さすがにいきなり「お母さんはシャンポリオンという国の王さまだったのよ」とは言いづらかった。陽子がはじめて碓井に会ったときにとった応対を自身が受けるのは嫌だった。なにそれ、なにバカなこといってんの?からかってるの?とは思われたくなかった。実の息子だからなおさら。
「そうそれ。先生も似たようなこと聞いてきたんだよな。確かに最近同じ夢何度も見るんだけど、なんか戦ってる夢。で、そこに出てくる女の人が、ぜんぜん似てないんだけど先生っぽいんだよ」
けれど返ってきた反応は上々だった。どうやら粕川もアプローチをしてみたらしい。残念ながら勇樹はまだ覚醒していないようだったが。
「戦ってる夢、ねぇ」
陽子の脳裏に浮かぶ記憶には、戦いの記憶はなかった。そのどれもが平穏で豊かな日々。
いきなりすべての記憶が戻るわけでもないようだった。それもそうだろう、人ひとりの人生の記憶だ。二時間で終わる映画じゃあるまいし、そうそう肝心のシーンばかりが都合よく再生されてはくれなかった。
では、勇樹はどの部分を思い出しているのだろう。ネアンデルタール属浜北人が他の人種に攻め立てられていたとでもいうのだろうか。そうして、わたしたちは滅びてしまった。
いずれにせよ、発掘でなにか見つかれば大きく変わるかもしれない。過去が明らかになれば、勇樹も明瞭に思い出すかもしれない。
事実、遺跡調査が進むにつれて、覚醒を名乗り出るものは増えていた。その度に碓井や陽子は確信を深めていったのだった。やはりあの国は存在したのだ、と。
「あんまりうまくなかったなぁコレ」
最後まで食べ尽くしたのになにを言う。最終的に不満を息子は漏らしたが、それでも彼の胃袋は満足したらしい。摂取カロリーはどのくらいなのだろう。若いって怖いわね、そう思う陽子を残し自分の部屋に戻りかけ、「ああ、もう一人いたなぁ。その戦いを悲しそうに見ている女の人。なんか、赤ちゃん抱いてた気がするんだよね」
と勇樹が思い出したかのように口を開いた。
「赤ちゃんを抱いた女の人?」
さて誰だろうか。陽子の記憶には該当する人物が浮かばなかった。せめてどんな人か特徴がわかれば。
「どんな人?」
「そんなん、夢のことだし覚えてないよ。なんか赤い服着てた気もするけど。それよりなにか暗示でもしてんのかな?あしたクラスの女子に聞いてみよ。あいつら夢占いとか詳しそうだし」
空腹を退治したら、今度は眠気に襲われたらしい。大きなあくびをしながら勇樹は部屋へと戻っていってしまった。
「赤ちゃんを抱いた女の人ねぇ」
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