桜の花びらが散る頃に。

sakura_____nb

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非日常。

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あれから苦手だった古典の授業を寝ずに聞くようになり、予習復習もしっかりするようになった。

おかげで点数もすごく上がって、赤点常連だったはずが平均点以上取るように。

ここまで頑張ってるけど、未だに山本先生と授業以外で話したことがない。
授業が始まるまで、クラスの可愛い子達が囲んで楽しそうに話してるけど、そんな中に入れる訳でもなくて。

今もニコニコしながら話してる山本先生を1番後ろの席から見てる。

「ふーーんなるほどね?」

「?なに??」

みりがにやにやしながらこっちを見ている。

「さやかさー、山本先生のこと好きなんでしょ」

「!?ちがうよ?え??!!」

「怪し~、今もあの中に入りたくて仕方ないって顔してるよ?」

「いや、推し!推しだから!!!」

「絶対嘘でしょ(笑)だから最近合コンとかも行ってないんだ?健気~」

「だから違うって!!」

「まあ推しってことにしといてあげるわ」

そう言い残して自分の席に戻るみり。
この気持ちは誰にも言わないって決めていたけど、みりには何でもバレてしまう。
さすが親友だなぁ…。

そんなことを考えながら今日もしっかり授業を受ける。

『では、この和歌の感想をノートの端でいいので書いてみてください。少し時間はかりますね』

”しのぶれど 色に出でにけり 我が恋は
ものや思ふと 人の問ふまで “

今の私にピッタリの和歌だった 。

ノートの端に、長々と感想を書いていく。

『お、須田さんすごい。』

「えっ……」

横を見ると、山本先生が立っている。

『それ後でみんなの前で発表してもらってもいい?』

「え……これですか……?」

『うん、良く書けてるし、解釈も合ってるから。』

「えぇ……」

『大丈夫大丈夫、よろしくね』

ニコッと笑って教卓に向かっていく先生。

頭の中はパニック。
すごく些細なことではあるけれどまずいつも座席表を見て名前を呼んで、指名したりしているのに何も見ず呼んでくれたことが、名前を覚えられていたことが凄く嬉しくて。

『須田さんがすごく良いの書けてたので、読んでもらおうかな。須田さんお願いしてもいい?』

「…はい。」

緊張しながら読んでいく。

「さやかすごいじゃん~!」
「さやちゃん今年入って古典めっちゃ勉強してるよねー!」

急に恥ずかしくなって下を向く。

『須田さんありがとう、じゃあキリ良いのでここまでにしようかな、復習しっかりしておいてください。はい起立』


推しなんかじゃない。やっぱり恋だ。
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