念願の異世界転生！…けど、雑草に転生とか聞いてねぇ～ーー！

第一章

雑草と言う名の最強生物(？)

(うっ…此処は何処だ？俺は一体…)

樹はゆっくりと目を開けると、其処には樹の身長と同じぐらいの草木が生えている草原らしき場所に樹は立っている事が分かった

しかし、そんな事よりも樹は最高神から聞いた最後の言葉が気になっていた

(確か…『雑草に転生するから』だったっけ？本当に雑草になってないよな)

そう樹は思うと周りに目を向けたると、とても大きい草木だと思っていたが実際には自分が小さくなっている事に気が付く

(…てか、俺喋れなくないか？しかも…うわ！俺マジで雑草になってる！？)

どうやって見たのかと少し不思議に思う樹だったが、暫くすると何処からともなく声が聞こえてきた、それはつい最近聞いた見覚えのある声だった

『聞いておるか？樹よ…私じゃ、最高神じゃ！』

(聞いているから少し声の音量を下げてくれ…)

『そうつれない態度をするでないのじゃ…そんな事よりも重要な事を言うから聞いておれ！』

(分かった、分かったから少し静かに出来ないのか？頭がやられてしまう…)

『はぁ…分かったのじゃ…それは置いといて、お主は異世界転生を果たした事になっておる』

最高神は一つ咳払いをすると、続けて話してくる

『この世界の名は〔アストラム〕と言う、私が…えっと…第四宇宙の中の第2841番目に創生した惑星じゃ、此処にはスキルやステータスと言う概念が有りそれによって均衡が保たれておるのじゃ』

(…は？と言う事はRPGみたいな物なのか？)

『そうじゃ！あっ、一つ言うとお前の住んでいた地球は第一宇宙の中の1番目じゃぞ』

(へぇ～そうなんだ～知らなかったな～)

『…本当にどうしようもないなお主は…まぁ、まずステータスと念じてみるのじゃ、そうするとお主の詳細を知る事が出来るぞ』

(分かった、やってみっか…ステータス！)

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ステータス

〔種族名〕雑種類／雑草
 
〔名前〕 名無し (本名 木佐上 樹)

生命力・４６
魔力・１２
攻撃力・６  
防御力・４
魔法攻撃力・９
魔法防御力・２ 
運・８４

スキル 〔無限吸収 Lv1〕〔無限倉庫〕〔鑑定眼〕〔不屈の精神力〕

固有スキル〔不屈の精神力〕

アンノウンスキル〔召喚ノ理〕

加護 〔最高神ノ祝福〕

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(…これってチートじゃねえのか？)

『お主が雑草に転生するからのう…少し悲しく思うてな、少しばかり強くしたのじゃ！(宇宙基準)』

(まぁ、有り難うな最高神)

『いいのじゃ、妾は只のお節介な少女なのじゃ！それと暫くの間は来れないから頑張るのじゃぞ、幸運を祈ろう樹よ…』

(あぁ、最高神も元気でな)

そう言うと頭の中から声は聞こえなくなってきたと感じる樹はスキルについて詳しく調べていた

(えっと…確か、鑑定眼だったよな)

樹は鑑定眼を使うとスキルの他に周囲にある草木や岩等にも効果が有ることに気が付くが、スキルだけを見ようとしていたので樹はそのままスキルを見ていた

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スキル詳細

〔無限吸収Lv1〕→レベルが上がると他の物も吸収できるが、今は地中の中に有る魔素程度しか吸収しできない

〔無限倉庫〕→その名の通り対象を倉庫に仕舞える事が出来る、腕がなくても念じればそのまま対象を入れる事も可能、スキルとの連動も可能(設定が必要)

〔鑑定眼〕→鑑定ができる、このスキルを持っている人物、又は物は世界中で片手で数える程度しかいない

〔不屈の精神力〕→固有スキルでも有るが精神補助魔法Lv4で習得出来る魔法でも有る(魔法を掛けるので時間制限有り)、しかし、雑草や雑種等は根が強いのでそれに例えられて作られた説がある

〔召喚ノ理〕→召喚魔法についての深淵の知識そのもの、普通の召喚では2～5までが限界だがこのスキルを所持していると制限無しに召喚出来るのと、全種類の召喚獣を召喚出来る…しかし、魔力が無いと意味がない

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(…使えるスキルが沢山ある事は良い事だよな？)

あまりにもスキルの万能性に驚く樹だが、それ異常に自分の強さに畏怖してしまう、本当に大丈夫だろうか…と、樹は思う

(けど、まずは〔無限吸収〕で魔素でも吸ってみようかな？)

そう言うと樹は早速〔無限吸収〕を使ってみる事にした

(その間に寝たいから〔無限倉庫〕の設定で〔無限吸収〕と連動させて置こう…)

そう言うと、樹は〔無限倉庫〕の設定で〔無限吸収〕と連動させてから眠ろうとした

(…どれ、少し眠るとするか…明日はどうしようかな？)

そう明日の計画を立てていた樹だが、翌日に大変な事態が発生する事は樹には知らなかったのだった…