帰宅部ですか。帰宅部ですよ。

安眠マクラ

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第二章 帰宅部ライフ

校門前にて

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「ほら早く先輩!後少しなんですから!」
「無理無理無理無理無理無理!!」

 三好先輩と俺は何とか弥蓮先輩を説得もとい引きずってついに校門前にまでやってきた。ところがここから何故か弥蓮先輩は本気で抵抗し始め、校門まであと二十メートルもないところで一進一退の攻防を繰り広げていた。
 登校時間まであと5分しかない。これを過ぎたら遅刻扱いにされる。何としてでも弥蓮先輩を校門まで連れていかなくちゃ。

「君達、なにをしているんだい?」

校門の方からすっと通った綺麗な男性の声が聞こえた。

「すみません。もうすぐ学校入りますんで。」
 
 そう言ってさらに力強く弥蓮先輩を押す。それに応えたかのように弥蓮先輩の体は後ろへ後ろへと物凄い圧をかけてくる。
 なんちゅう力なんだ、男である俺が押してもびくともしない、むしろ俺が押されてるなんて。だが、ここで負けたら男がすたるってもんだ!まだまだーー!!

「学校入るなら早くしてくれないかな?」
「はい、すいません。」

 今度はちょっと強めに言われたので、弥蓮先輩を押すのをやめる。そして注意してきた男に聴こえないよう小声で先輩に尋ねた。

「三好先輩、あれ誰ですか?」
「あれはうちの風紀委員長だ。多分朝の挨拶活動とかそんな感じでいるんだろうけど、今はタイミング悪すぎだね。ともあれここは大人しくした方がいいよ。」
「大人しくした方がいいって、弥蓮先輩はどうするんです?」
「ここに放置。」
「あんたひどい人だ。」
「放置しとけば風紀委員長が弥蓮にプレッシャーをかけるだろ、そうすると弥蓮は怖くなって勝手に家に帰るって。これで万事解決。」
「明日から弥蓮先輩ホントに学校これなくなりますよ。」
「そこは後々考えよう。」

 三好先輩がこんなに避けたがる相手なんて!?相当面倒臭いんだろう。

「まあまあ、ここは私に任しとけって!」

 並んでいる俺と三好先輩の肩に腕を回し、二人の間に顔をだした。

「部長!?」
「なんでここにいるんです?」
「部員の助けを求める声が聴こえたのさ。」
「別に部長は呼んでないですけどね。」
「連れないこと言うなよ、新人。っま、ほんとは遅刻ギリギリに来ただけだが。でもどっちにしろピンチなんだろ?任せておけよ。」

 部長は風紀委員長の前に出た。先にしゃべり出したのは風紀委員長だった。


 
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