離婚した彼女は死ぬことにした

はるかわ 美穂

文字の大きさ
12 / 101

12

しおりを挟む
エレノアは飛び起きて、小刻みに震える体を自身で抱きしめた。

(今のは、夢……?)

しかし、夢にしてはやけにリアルだった。

双子の絶叫。彼の背中にべったりとついていた鮮血。けたたましい笑い声。

夫が多量の血を流しているあの光景は、時を遡る前に見たものと似ている。

しかし、似て非なるものだ。状況も場所も違っている。

ある人物がエレノアを見て言い放った『お前のせい』という言葉。

あの声は間違いない。時を遡る直前に聞いた男の声だった。

一体どうなっているのだろう。もしかしたら自分は、何かとんでもない間違いを犯してしまっているのではないか。

双子の容姿が、エレノアが命を落とす前の姿と似ていた。

あれは時を遡る前に起こった出来事なのか。

しかし、エレノアの記憶にアルバートが命を落とすなんて事実はなかった。

あの光景はただの夢で、自分の考えすぎだろうか。

(もしくは、私が死んだ後の──?)

肌が粟立つ。

その瞬間、扉をノックする音が聞こえてきた。

我に返って周囲を見渡すと、そこは見慣れた公爵邸の自室だった。

(あれ。私、子爵領から逃げ出して……その後意識を失ったんじゃなかったかしら)

なぜここにいるのだろう。

もしかして意識が朦朧としながらも、本能的に屋敷を目指していたのだろうか。

そうやって呆然としているうちに扉が開かれた。

「お医者様はもうそろそろ起きるって言ってたのにね」

「そうだな」

落胆した声と共に、二人の小さな人影が入ってくる。

「ルチアーナ様、ルーカス様」

思わぬ人物の来訪に驚くと同時に、元気そうな二人の姿を見てエレノアは心底ホッとした。

二人がここにいるということは、事件には巻き込まれず無事に屋敷に着いていたということだ。

微笑んだエレノアを見た二人は、目を丸くして動きを止める。

その仕草が双子らしく完全に一致していて、エレノアは思わず吹き出してしまった。

「お二人とも無事だったんですね。本当に良かったです」

そう言って笑うと、二人は硬直した状態から徐々に涙を浮かべ、わっとエレノアの胸に飛び込んできた。

「お姉様!ごめんなさいお姉様!」

「全然目覚まさないから死んだかと思ったんだぞ!」

二人してわんわん大泣きしている。

エレノアは突然のことでどうすればいいかわからなかった。

「お二人とも落ち着いてください……」

そう言っても二人はボロボロと涙をこぼして泣き声を上げる。

どうしようかと悩んだ末、自分に縋る二人の頭を恐る恐る撫でた。

すると、二人の服を掴んでくる力が一層強くなり、エレノアは苦笑を漏らした。

まるで自分がここに存在しているのを確かめられているようだ。

二人には嫌われていると思っていたから、こうやって無事を喜んでくれることは素直に嬉しい。

ただ、目覚めたばかりで状況がわからないため、現状を把握しておきたい。

「あの、お二人とも、私はどうやって公爵邸に帰ってきたんでしょう」

泣きわめく二人に問いかけると、「僕が連れ帰ったんだよ」とどこかから声がした。

顔を上げると、花束を抱えたアルバートが扉の前に立っている。

「事件が起こったのを知って、君を探していた途中で道に倒れているのを見つけたんだ」

アルバートは枕元の花瓶に花束を生けると、ベッド際の椅子に腰かけた。

「幸い大きな怪我はなかったけど、三日も眠ってたよ」

「……三日もですか」

思っていた以上に体力を消耗していたらしい。

窮地を脱して久方ぶりに見た想い人の姿。胸が熱くなると同時に、形容しがたい後ろめたさを感じた。

独断で彼の大事な弟妹を連れ出し危険な目に遭わせた。そして暴漢に誘拐された女の貞操を疑われるのは当然。

自分勝手な行動をした上に、公爵夫人の品位を落としたとして離縁されてもおかしくない。

「あの、申し訳ございませんでした。私の独断でお二人を連れ出し、危険な目に遭わせてしまいました」

エレノアはベッドの上で深く頭を下げる。

「お兄様!お姉様は私たちを気遣ってくれただけなの!」

「ダメなことだってわかってて俺らはエレノアに着いて行ったんだ!」

ベッドサイドでエレノアに縋りつく二人が口を揃えて彼女を擁護する。

「わかってるよ。その件でエレノアは咎を受けないって前も言っただろ」

兄の返答に、双子はばつの悪そうな顔で頷く。

「お咎めなし……ということですか?」

そのやり取りを見ていたエレノアが口を開いた。

「ああ。そもそも二人が外出したがったのは僕にも原因があったし、君は身を呈してルチアーナを守ってくれた」

アルバートが微笑む。

「感謝こそすれ、責任を問うことはないよ」

エレノアはわずかに居心地が悪さを感じた。

これは情状酌量といったところだろうか。

双子の保護者である彼がそう決めたのなら、お飾りの公爵夫人である自分に口を挟む余地はない。

「寛大なご対応に感謝致します」

恭しく頭を下げたエレノアに対し、アルバートが複雑な表情をする。

(あら……?)

その表情がいつもの余所行きとは違いどこか崩れて見えて、エレノアは戸惑う。

「誘拐された時何があったのか。なんで道で倒れてたのか。他にも色々聞きたいところだけど……」

アルバートはそう言って手を伸ばしてくる。

冷たい彼の手が自身の頬に触れて、エレノアは固まった。

(…………え??)

目を瞬くが虚像は消えない。頬に触れた彼の体温もそのままだ。

こちらを見る紺碧の瞳は相変わらず煌々としていて、照明を反射する銀糸のような髪は眩しい。

そんな神の彫像のような愛しい人が、自分に触れている。

(アルバート様が、私に触れ……。えっ?アルバート様が?)

ポカンとしていると、「やっぱりまだ熱がある」と彼は立ち上がった。

「ちょうど明日、神殿に依頼していた神官が来るんだ。治療が終わったら話を聞かせて」

彼はそう言ってエレノアに縋る双子を引き剥がすと、さっさと部屋を出てしまう。

(嵐のよう、だったわ……)

大泣きする双子に縋りつかれ、アルバートが複雑な表情をしたり、自分の頬に触れてきたり。

普段だったら考えられない彼の行動に戸惑いはしたが、そそくさと部屋を出て行ったところを見るに、エレノアに対する対応は変わっていないように思う。

(自惚れは良くないわね)

双子を回収したのも、熱がある人の傍に大事な二人を放置してうつされると困るからだろう。

そういえばさっきアルバートは神官を呼んだと言っていた。

エレノアの治療のために呼んでくれたのだろうか。

いくら貴族でも神官を自宅に呼ぶのは相当お金がかかるはずなのに、よく依頼したものだ。

彼の言っていたように、ルチアーナを身を呈してかばったことがよっぽど好印象だったのかもしれない。

だとすれば離縁の可能性についてはもう少し前向きに考えられそうだ。

エレノアはだんだんメンタルの調子が戻ってくるのを感じた。

そしてふと、枕元にある台の上の花瓶が目に入る。

(綺麗な花ね)

アルバートがついさっき飾ってくれた、オレンジのガーベラを基調とした花束。

いつもならエレノアが贈るはずの花が、愛する夫から贈られた。

それだけで思わず小躍りしたくなってしまうほどに嬉しい。

花束をじっと見つめていると、だんだんとまぶたが重たくなるのを感じる。

体の節々に痛みやだるさが残っているので、彼が言っていたようにまだ全快ではないのだろう。

回復した後は、本格的に侯爵を粛清するため行動しなければならないので、エレノアはその英気を養うため、もうひと眠りすることにした。



***



翌日、高位神官のサミュエルが公爵邸にやって来た。

純白な礼装と対照的な漆黒の長髪にアーモンド色の瞳が印象深い男性だ。

アルバートは今朝、急に皇宮へ招集されたらしく、神官を出迎えられないことを悔みながらも数時間前に公爵家を出発した。

ルチアーナとルーカスは神官の治療を邪魔しないように、ということでベンヤミンが自室で大人しくするよう言っている。

つまりエレノアの自室には彼女と侍女、そして神官の三人だけである。

「女神アクアィヤの使徒がご挨拶申し上げます。神殿から参りましたサミュエルと申します」

形式的な神官の挨拶にエレノアは「今日はよろしくお願いします」と応える。

サミュエルは温厚な笑顔でベッドサイドに立って一礼した。

「では、さっそく始めさせていただきます」

彼が横たえるエレノアの額に手をかざすと、彼女の視界は真っ白に染まる。

神聖力特有の発光現象だ。

さすがに眼前で光っていると眩しいため、治療が終わるまでエレノアは目をつむることにした。

幸い熱はある程度下がっており、残っているのは殴られた痕と落下した時の打撲のみだ。

そのため、完治にそこまで時間は要さないだろう。

しかし、サミュエルが神聖力を使い始めてから数分後。

一向に体の調子が良くなる気配がなく、エレノアはそっと目を開いた。

眩しい視界上部を避けてサミュエルを見ると、彼は顔を歪めており、その額には汗が滲んでいた。

「あの、サミュエル様……?」

不安になって名前を呼ぶと、彼は観念したように神聖力を収める。

「……申し訳ございませんエレノア様。私の力不足で、ここまでが限界のようです」

「力不足、ですか?」

そんなはずはない。

高位神官ともなれば欠損した腕を繋ぎ合わせたり、命の危機に瀕する重症でも命を繋ぎとめることができる実力の持ち主だ。

軽い傷跡と打撲だけのエレノアに対し、ずいぶん大仰な神官を呼んだものだと彼が来た時に思ったのに。

「エレノア様。つかぬことをお聞きしますが……」

サミュエルは言い淀んで、侍女を一瞥した。

その視線の意味を察したエレノアは、彼女を一時退出させる。

「これで不都合はございませんか?」

「ええ、ありがとうございます」

サミュエルはベッド際の椅子に腰掛けると鋭い瞳でエレノアを捉えた。

「失礼な質問であることは重々承知しておりますが、お伺い致します」

「はい」

「エレノア様。魔神ゲニウスを信仰されてらっしゃいますか?」

突飛な質問にエレノアは目を剥いた。しかし、サミュエルは真剣な様子で話を続ける。

「エレノア様の核に当たる心臓が瘴気に覆われていることが確認できました。この世で体内に瘴気を宿すのは特定の者しかおりません」

それは、エレノアも自習で学んだため知っている。

「瘴気を生み出す魔神ゲニウスの信仰者……」

エレノアの言葉に対し、サミュエルは神妙な面持ちで頷く。

女神アクアィヤと魔神ゲニウスは対極の存在だ。

サミュエルいわく、エレノアに神聖力が効かないのはその瘴気が邪魔しているかららしい。

エレノアは自身の心臓に瘴気が纏われているなんて到底信じられなかった。

「魔神ゲニウスの信仰は国によって禁止され、遠い昔に廃れているはずです。そんなものを私が──」

「はい。ですが稀に存在するのです。カルト宗教とでも言いましょうか。隠密に魔神を信仰する魔神教団が」

「それは聞いたことがありますが……。私は本当に魔神の信仰などしておりません」

「では、魔神教団と関わりを持ったことはございませんか」

「そう仰られましても……」

そこまで紡いだ時、エレノアはあることを思い出した。

昨日、夢で見たあの光景。フードを被った者たちが魔神の名を口にしていた。

(もしかして、あれが……?)

だとしても、それだけでエレノアの体内に瘴気が宿るとは考えられない。

それに、魔神信仰に賛同する気はこれっぽっちもない。

「何かお心当たりが?」

「……いえ、ございません」

不確定なことは口にしない方が良いだろう。変に事実を話してこじれてしまうのは避けたい。

ただでさえ、エレノアは一度回帰という信じ難い体験をしているのだから。

時を遡る前も、自分の体に瘴気が宿っていたのだろうか。

瘴気を纏っている場合、周囲の者に影響が出る。

しかし、当時のエレノアは屋敷にこもりがちだったため、人と接触する時間は短かった。

いつから体内に瘴気が巣食っていたいたのか。現状では全くわからない。

「お心当たりがないなら仕方ありませんね」

サミュエルが立ち上がった。

「私たちとしても、魔神信仰の疑いがある方をそのままにはできません」

その言葉に、エレノアはピクリと反応する。

自習で学んだ魔神信仰者の末路。彼らは国家転覆罪と等しい罪で、皆処刑されていた。

「私を告発しますか」

エレノアの言葉に対し、彼は肩を竦める。

「そもそも魔神を信仰している者は、大人しく神聖力の治療を受けたりしません」

魔神を信仰する者は、瘴気を宿すことで魔神ゲニウスの加護を受けることができる。

神聖力を受ければ、その身に纏われた瘴気は打ち消されてしまう。

崇拝している神の加護をみすみす逃すなんてことはしないだろう。

ということはつまり──

「私は魔神崇拝者でないと、信じて頂けるんですか?」

「完全にではありませんが」

サミュエルが苦々しい表情で応える。

「あの、この現象を解明していただくことは可能でしょうか」

たとえ神聖力で体内の瘴気を打ち消してもらったとしても、原因がわからない限りまた同じことが起こる可能性がある。

それにこの身に起こっている不思議な現象の理由を知りたいと思うのは当然のことだ。

エレノアの問いに対し、サミュエルは真剣な様子で頷く。

「どこまでできるかはわかりませんが、やってみましょう。私とて、三大公爵家から裏切り者が出たという混乱を生みたくはありません」

三大公爵家は女神の神獣の末裔だ。

そんな一族から女神と敵対する魔神崇拝者が出たとなれば、確かに国は混乱に陥るだろう。

そして魔神教団はその機を逃さず、きっと活発に行動し始める。

サミュエルは「ただ」と厳しい目で言葉を続けた。

「あなたから発せられる微弱な瘴気は、自身に実害はなくともいずれ周囲の者に悪影響を及ぼすでしょう」

鬼気迫る彼の言い分に、エレノアは気圧される。

周囲の者、という言葉にアルバートや双子のことが浮かんだ。

「一週間に一度、神殿を訪れてください。そこでできる限り浄化を進め、この事象についても解明していきましょう」

サミュエルの提案に、エレノアは一も二もなく頷いた。自分のせいで誰かに被害が及ぶのは避けたい。

「公爵様には、話しておいた方が良いでしょうか」

問いかけたエレノアに、「そちらの判断はお任せいたします」とサミュエルは応える。

「ですが……選択肢は決まっているように見えますね」

歪んだエレノアの表情を読み解いたのだろう。

確かに彼女は、アルバートに自身の状態について打ち明けたくないと思っていた。

ただでさえ誘拐事件で迷惑をかけたのに、この後はシュベール侯爵のことでさらに手間をかけてしまう。

そこに加えて魔神信仰に関する話なんてしたら、今度こそ離縁を突き付けられてしまうかもしれない。

できるなら、このことは彼に知られないうちに解決しておきたい。

「とにかく、一週間後に神殿でお待ちしております」

サミュエルはそう言って公爵邸を後にした。

解決しなければならない問題があとからあとから湧いてきて、頭が痛くなる。

体調が良くなるどころか悩みの種が増えたことに消沈しながら、エレノアは再びベッドに横たわった。
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

孤独な公女~私は死んだことにしてください

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【私のことは、もう忘れて下さい】 メイドから生まれた公女、サフィニア・エストマン。 冷遇され続けた彼女に、突然婚約の命が下る。 相手は伯爵家の三男――それは、家から追い出すための婚約だった。 それでも彼に恋をした。 侍女であり幼馴染のヘスティアを連れて交流を重ねるうち、サフィニアは気づいてしまう。 婚約者の瞳が向いていたのは、自分では無かった。 自分さえ、いなくなれば2人は結ばれる。 だから彼女は、消えることを選んだ。 偽装死を遂げ、名も身分も捨てて旅に出た。 そしてサフィニアの新しい人生が幕を開ける―― ※他サイトでも投稿中

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。 その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。 そこで待っていたのは、最悪の出来事―― けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。 夫は愛人と共に好きに生きればいい。 今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。 でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。 妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。 過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめる事にしました 〜once again〜

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【アゼリア亡き後、残された人々のその後の物語】 白血病で僅か20歳でこの世を去った前作のヒロイン、アゼリア。彼女を大切に思っていた人々のその後の物語 ※他サイトでも投稿中

私たちの離婚幸福論

桔梗
恋愛
ヴェルディア帝国の皇后として、順風満帆な人生を歩んでいたルシェル。 しかし、彼女の平穏な日々は、ノアの突然の記憶喪失によって崩れ去る。 彼はルシェルとの記憶だけを失い、代わりに”愛する女性”としてイザベルを迎え入れたのだった。 信じていた愛が消え、冷たく突き放されるルシェル。 だがそこに、隣国アンダルシア王国の皇太子ゼノンが現れ、驚くべき提案を持ちかける。 それは救済か、あるいは—— 真実を覆う闇の中、ルシェルの新たな運命が幕を開ける。

里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります> 政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

さようなら、私の初恋

しょくぱん
恋愛
「さよなら、私の初恋。……もう、全部お返しします」 物心ついた時から、彼だけが世界のすべてだった。 幼馴染の騎士団長・レオンに捧げた、十数年の純粋な初恋。 彼が「無敵」でいられたのは、アリアが無自覚に与え続けた『治癒の加護』があったから。 だが婚約直前、アリアは知ってしまう。 彼にとって自分は、仲間内で競い合う「賭けの対象」でしかなかったことを。 「あんな女、落とすまでのゲームだよ」

処理中です...