離婚した彼女は死ぬことにした

はるかわ 美穂

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「どうして……浄化は4回も行いました。なのに、なんで……!」

やるせない気持ちをどこにぶつけたら良いのかわからず、エレノアは膝の上の拳を白くなるほど強く握った。

「失礼します」

サミュエルがそう言ってエレノアの額に手を伸ばしてくる。

目の前が眩しくなって反射的に目を瞑ると、「やはり……」と重苦しい彼の声が聞こえた。

「何ですか。どうなっているんですか」

思わず身を乗り出して問いかける。

「エレノア様の中にある瘴気が増大しています」

一瞬、彼の言葉の意味が理解できなかった。

頭の中で何度も何度も音を再生して、ようやく言葉として飲み込んだ。

「ぞ、増大……しているって、どうして」

無意識に声が震えてしまう。

「原因はわかりません。そもそも、なぜエレノア様の体内に瘴気が宿っているのかも、瘴気を完全に取り除いてから調べる予定でしたから」

「ど、どうにかして今調べる方法はないんでしょうか」

「ありません。調べようにも瘴気が邪魔をするんです」

きっぱりと言い切られ、エレノアは放心した。

テーブル上の手つかずの紅茶が、ゆらゆらと揺れてエレノアの顔を映している。

ゼレンハノン家の公爵夫人として恥ずかしくない人になりたいと思っていた。

だけど、自分が今この家にもたらしているものは一体何だ。

当主が最も大事にする弟妹を危険に晒し、専属侍女にまで害を与えている。

そして、瘴気を持っている自分の存在が公になれば、歴史あるこの家門に泥を塗ることになる。

頼みの綱だった浄化も効かないと来た。

「はは……」

乾いた笑みが漏れる。

俯く彼女に、サミュエルは沈痛な面持ちで名前を呼んだ。

「……エレノア様、このことを公爵様にお話ししてみてはいかがでしょう」

サミュエルがエレノアの肩にそっと触れる。

「瘴気について誰かに話した場合、外部に漏れてしまう不安は拭いきれませんが、この先瘴気を完全に取り除ていくためには──」

「いいえ」

肩に触れていたサミュエルの手を、エレノアは音を立てて振り払った。

動揺した彼の瞳を、エレノアは真っ直ぐに見つめ返す。

今、自分はこの家に居てはならない。

そのことをエレノアは強く感じた。

解決策も見つからないまま、これ以上アルバートの優しさに甘えるわけにはいかない。

これ以上自分がここに居れば、ルチアーナやルーカス、メアリーだけじゃなく、屋敷全体に不幸をもたらすだろう。

思い出すのは、先日聞いたセオドアとアルバートの会話。

『ですが、財政が立て直されたら離婚するおつもりでしたよね?』

『ああ、そうだね』

遅かれ早かれ離婚することになるのなら、きっと今が潮時だ。

一人でいれば、誰にも迷惑をかけず、この事象の原因を探ることができる。

そうすれば大切な彼らを危険に晒すこともない。

「サミュエル様。私、離婚します」

この決断に、胸が痛まないと言えば嘘になる。

それでも、自分のせいで大切な人が傷つくよりはずっとマシだとエレノアは思った。

「良いのですか?」

サミュエルの気遣う視線を受け止め、ゆっくり頷く。

自身に魔神信仰の疑いがかかっていたことは、死んでも外部に漏らさないようにしよう。

今の自分にできることはきっとこれくらいしかない。

まさか4年どころか、半年も経たないうちに離婚することになるとは思ってもいなかったが。

「離婚された後はどうされるんですか?どこか行く当てでも?」

「……それは、まだ決まっていません」

実家に戻ることはできないだろうし、戻りたいとも思わない。

人と関わる必要がない山奥で、ひっそり静かに暮らすのがきっと一番良いだろう。

「とりあえず、離婚が成立するまでは変わらず神殿に通うので、引き続きよろしくお願いします」

エレノアは立ち上がって、サミュエルに深く頭を下げる。

サミュエルは静かに「……わかりました」と頷いてくれた。

その後、邸宅での用事が全て済んだ彼をエントランスまで見送り、一人になったエレノアは部屋に閉じこもった。

その日だけではなく、それから三日、一週間と、外出を必要最低限に抑え、部屋にこもり続けた。

双子とメアリーの体調が回復した後も、誰も部屋には寄せ付けない。

フィオナとのレッスンも休止させた。

心配したアルバートが彼女の部屋を訪れたが、エレノアは「一人にして欲しい」と言うだけで理由は語らなかった。

部屋から一切出なくなってしまった公爵夫人を、屋敷の者たちは皆怪訝に思っていた。

エレノアが塞ぎ込んでしまった理由を、誰も知らない。

そしてエレノアが部屋に閉じこもって三週間近く経った頃、彼女はようやく人前に現れた。

執務中に妻が突然姿を見せたため、アルバートは珍しく動揺していた。

「エレノア、大丈夫?外に出ても問題ないの?」

ペンを走らせていた書類を放り出して、アルバートは彼女に駆け寄る。

彼から見た妻は以前より少し瘦せて、生気が失われたように感じた。

エレノアはアルバートの質問には答えず、かすれた声で彼の名を呼ぶ。

「アルバート様。私と離婚してください」

彼女の口から紡がれた突然の要求に、アルバートは茫然自失となる。

そんな彼とは対照的に、エレノアは淡々と話を続けた。

「本当のことを言うと、この屋敷で過ごすのがとても苦痛だったんです」

元平民の自分には釣り合わない。使用人は貴族ばかり。整えられた広い屋敷を見る度に、場違いな自分が惨めに思える。

そんなことを、エレノアは並べ立てた。

「お貴族様の生活が私には根本的に合わなかったんですよ。卑しい血を引いてる身分ですから」

「……シュベール侯爵の言ったことを、気にしてるの?」

なんとか言葉を返したアルバートに対し、エレノアは首を横に振る。

「あの人は関係ありません。本当に、ここでの生活がただ嫌になったんです」

エレノアがため息交じりにそう告げれば、アルバートが顔を歪ませた。

自身の言葉でこの世でもっとも愛しい人を傷つけてしまった。

その事実が、エレノアの胸を深くえぐる。

その傷口から血が流れだして、エレノアの心をじくじくと痛ませる。

だけどここで引くわけにはいかない。何のために自分が今行動を起こしているのか、忘れてはならない。

「僕たちの結婚は皇命でもある。……そう簡単に、離婚はできないよ」

アルバートはそう言って唇を噛む。

離婚請求をすれば必ずぶつかるとわかっていた壁だ。

エレノアも、何の策も練らずに離婚を求めたわけじゃない。

「その点については、これをご覧になればご納得いただけるかと思います」

エレノアは後ろに隠していた事業の企画書を持ち出した。

そこには、平民をターゲットにしたアクセサリー店のプランが書かれている。

部屋に閉じこもっていた三週間。神殿で浄化を行ってもらう時以外、エレノアはずっと離婚を成立させるための準備をしていた。

離婚時、障害になるのは公爵家の財政面と、家門同士の結び付きだ。

婚姻を解消してしまえば、ウィルズ家がゼレンハノン家を金銭的に援助する道理がなくなる。

そして、皇命で結ばれた両家の繋がりが消えてしまう。

それをいっぺんに解決するための策が、エレノアが考えた平民向けのアクセサリー店だった。

ルチアーナが誘拐されかけた時、助言をしてくれた初老の男性。

事件の後処理で彼を公爵邸に呼んだ時、彼が手作りのアクセサリーで生計を立てる職人だと知った。

単純に興味が湧いたエレノアが彼の作品を購入してみると、これがなかなかどうして精巧な作りで舌を巻いた。

派手過ぎずシンプル過ぎず、絶妙なラインを型取ったデザインに、お金の匂いがしたのを覚えている。

そして何より、時を遡る前に社交界で流行っていたジュエリーの作りと非常に良く似ていたのだ。

聞けば、装身具は全て平民向けに販売しており、一定の顧客がついているとのこと。

彼を公爵家でバックアップすれば、生産力と知名度も更に上がり、リターンが期待できる。

貴族向けの職人として雇っても全く問題ない腕だが、すでに平民に顧客が居るのなら、先にその方面に手を伸ばした方がより確実だ。

そして平民に関する事業なら、ウィルズ家の方がよっぽど勝手を知っている。

平民から貴族に成り上がったウィルズ家は、今や平民たちの憧れ。

繊細で出来の良いアクセサリーをウィルズ家の者が身に着ければ、平民たちは皆こぞって欲しがるだろう。

そして見栄を張るのが大好きなウィルズ家の者たちは、流行の先駆者となれる機会を逃さない。

「職人が作ったアクセサリーを最も早くウィルズ家に提供することを条件に、事業の半分を出資してもらうんです」

そして残りの半分は公爵家が賄う。要は共同出資だ。

「あの方の細工の腕は素晴らしかったです。きっとすぐに社交界にもそのアクセサリーの話題は上がるはずです」

過去に見てきたから断言出来る。

そこから貴族たちに向けて事業を展開していけば良い。

これで公爵家の財政面も、ウィルズ家とゼレンハノン家の結びつきも解決できる。

アルバートが読み終えたエレノアの企画書を、セオドアが唖然とした様子でめくっていく。

「これを……エレノア様が考えられたのですか?お一人で?」

セオドアの言葉にエレノアは黙って頷く。

彼の作るアクセサリーを見た時、エレノアは必ず売れると確信した。それほどまでに素晴らしい出来だった。

だから、この案を思いつくのにそう時間はかかっていない。

最も大事な夫の反応を確認するため、正面のアルバートに目を移すと、彼の顔色は先ほどよりずっと悪くなっていた。

「本気で……離婚したいんだね?」

消え入るような声で問われ、エレノアは「はい」と力強く答える。

痛み続ける心には、まだ見て見ぬふりをする。

「君は、僕のことが好きじゃなかったの?」

歪んだ表情で、まるで縋るように問いかけられた。

「……っ」

言葉に詰まる。

本当は離婚なんてしたくない。ずっと彼の傍に居たい。今すぐ、愛していると言いたい。だけど、

(どれも、叶わない夢ね)

時を遡ってからは、全てのことが生きていればどうにかなると思っていた。

知らなかった。生きているからこそ、どうにもならないことがあるなんて。

瘴気の件が片付いたとしても、こんな風に突き放した自分を、彼が再び受け入れてくれるはずがない。

回帰したばかりの頃、溢れ出る想いを彼に伝え続けていた自分を、今更ながら後悔する。

不必要に彼を惑わせてしまった。

誘拐事件のことがあったから、彼は贖罪のためにエレノアの気持ちに寄り添おうとしてくれたのだ。

好きでもない女からの好意なんて、持て余していたに違いない。

無駄な労力を使わせてしまった。結局こうやってこの屋敷を去ることになるのに。

だからせめて、これ以上彼の重荷にならないようにしなければ。

「私は……元平民という劣等感がずっとありました」

浅い呼吸を繰り返して、声が震えないよう必死に堪える。

「ですから、公爵家当主のような高貴な方に好かれれば、私も少しくらいは自分自身に価値を見出せるんじゃないかと、思ったんです」

「……それで?」

歯を強く食いしばったせいか、夫の声が張りつめているように聞こえる。

エレノアはもう一度深く息を吸って、口を開いた。

「なので、私はアルバート様が好きだったわけではありません。自分を肯定するためにあなたを──」

エレノアがそこまで話した時、執務室に鈍い音が鳴り響いた。

突然の轟音に、エレノアは反射的に目を瞑る。

恐る恐る目を開けると、アルバートが自身の背後にある執務机に拳を下ろしていた。

机を殴りつけたのだろう。彼の拳が当たったと思われる場所は表面が陥没し、木くずが飛び出していた。

彼が武力に秀でた人間であることは知っていたが、その事実を改めて目の当たりにすると、恐怖で身がすくむ。

「そう。わかったよ」

彼は吐き捨てるようにそう言って、髪をかき上げた。

その一瞬の仕草と同時に、彼と目が合う。

その瞳のあまりの冷たさに、エレノアは背筋が凍り付いて動けなくなった。

「君の望む通りにしよう。僕の方は今日中にサインしておくから」

そう言って彼は、すぐに皇宮の司法局から離婚状をもらってくるようセオドアに言いつける。

セオドアは戸惑った様子だったが、アルバートに「早く」と急かされ、すぐに部屋を出て行った。

エレノアは震える体をぎこちなく動かし、お辞儀した。

「……あ、ありがとうございます。色々ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした」

「ああ、気にしないで。短い間、妻で居てくれたお礼にもならないけど、なるべく早く手続きは進めるから」

そう言って笑う彼の表情は、久しく見ていなかった余所行きの顔だ。

完全に外側の人間に追いやられてしまったことを自覚し、エレノアの心が悲鳴を上げる。

(馬鹿みたいね。自分で選んだ道なのに)

エレノアはもう一度深くお礼をして、執務室を後にした。

ずっと張りつめていた気持ちが、少しばかり緩む。

しかし、ボロボロになった心が痛みを訴え続けていることだけは変わらない。

この痛みもいつかきっと、忘れることができるのだろうか。

そんな日はまだ想像すらできないけれど、彼のあの歪んだ表情を忘れることは今後ないだろう。

そんなことを考えながら自室に向かっている途中、エレノアは待ち伏せしていたルチアーナとルーカスに出会った。

「お姉様!」

「エレノア!」

二人は、エレノアの姿を見るや否や飛びついてくる。

久方ぶりに見た義妹たちの元気な様子に、エレノアは心の底からほっとした。

「お二人とも、元気になられたんですね。良かったです」

「俺らのことはもういいよ!それよりエレノアは?どっか悪いのか?」

「どこか痛いの?」

ルーカスとルチアーナが泣きそうな顔で見上げて来る。

部屋に籠りきりだったエレノアを心配してくれていたのだ。

どこまでも優しい双子に、思わずエレノアは涙ぐむ。

しかしここで絆されてはいけない。もう離婚することは決まったのだ。

「お二人とも、聞いてください。私はこの家を出ていくことになりました」

二人の丸い瞳が大きく見開かれる。

同時に悲しみを湛えたその瞳に、エレノアの心も悲哀に押しつぶされそうになる。

「ど、どうして?お兄様が言ったの?なら私が──」

慌てるルチアーナに、「私が離婚したいと言ったのです」と被せた。

口をつぐんだ彼女の瞳が、涙の膜に覆われていく。

心臓がちぎれてしまったんじゃないかと思うくらいに、胸が痛い。

「なんで……」

呆然としているルーカスに、エレノアは無理やり苦笑を浮かべた。

「元平民の私にとって、ここでの暮らしは息苦しかったのです」

これでようやく楽になれます、と呟けば、ルーカスが「嫌だ!そんなの嫌だ!」と泣き喚いた。

「私も、嫌よ……。私のお姉様は、お姉様しかいないもの」

自分のことをただひたすらに慕い、大粒の涙を零してくれる二人のことを、エレノアは今すぐ抱きしめて慰めてあげたかった。

だけど、できない。してはいけない。

自分が誰かを愛して、傍に居たいと願えば願うほど、自分が大切に思う人は不幸になっていく。

二人を慰めるどころか、これ以上一緒にいるのも危ない。

もう二度と、二人の未来が失われる恐怖を味わいたくない。

「お二人とも、私に良くしてくださって本当にありがとうございました。どうか、お元気でいてくださいね」

嫌だ嫌だ、と嘆いてエレノアの袖を掴む二人の手を、エレノアは決死の覚悟で振り払った。

その反動で涙が頬を伝ったが、双子に気づかれないようすぐに踵を返して自室へ走る。

幼い二人の足では、成人したエレノアの足に追いつくことはできなかった。
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