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調定国ミスリルティア
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第36話 調定国ミスリルティア
ーーー
レクサム(何が…起こった…)
ゼイル(あの数を…1人で…)
再び…森に静けさが訪れる。
「やはり…読みが当たっていたか…」
「森の守護者として…悪しき存在は打たねばならない…」
キィィィィ…
カチッ…
レクサム(あの状況下で、確かな可能性があるとすれば…二通りほどあった。だが…どちらもリスクが生じる…)
レクサム(それに…この男は何者だ?どうやって化け物を倒した?)
「まだ…他にも残っていたか…」
チキッ…
彼は、そう言うと…
再び…腰の剣を構える…
すると…
バキッバキッバキッ!!!
「此処は一旦…退こう…」
「魔蟲である…ネージャが嗅ぎ付けて来たようだ…」
レクサム『ネージャ?』
その瞬間…地面が激しく揺れ始める。
ガダダダダダダダダッ!!!
「!?」
レクサム『何だ!?一体何が!?』
ゼイル『レクサム!あれを見ろ!』
彼が指差す先には、巨大樹を覆い尽くすほどの巨体を誇る…無数の眼と足を持つ化け物が地響きと共に姿を現していた。
それと同時に…眼は不気味に光り…この世のものではないほどの異様さを感じる。
パメラ『ムカデ…』
シェルピー「?」
シェルピー『パメラさん?』
ニイ『2人共!早くこちらへ!』
自然の脅威から逃れる為…
巨大樹の根元を通り抜ける…
ーーー
レクサム『此処まで来れば…十分だろう…』
リンフェル『危なかった!』
「今頃…ネージャは、獲物に釘付けのようだ。」
「あの魔蟲は、より強い気配に引き寄せられる性質を持つ…」
「おっと…名乗りが遅れたね…」
フェンリス『私はフェンリス・クロフォード…調定国ミスリルティアの守護者だ。』
フェンリス『君たち…人間の世界では、「魔導将軍」と呼ぶのかな?』
レクサム『ああ…合っている。ところで…』
レクサム『あの化け物は、倒さないのか?』
ゼイル『俺からして…被害の規模だと…グシャハギより…あの化け物の方がヤバそうだけど…』
フェンリス『あれは…古代から…シンボルビア森緑に現存する魔蟲の一つだ。』
フェンリス『我々は、その種を必要以上に減らすつもりは無い…あくまで、皇帝陛下の所有する…この森を…守り抜く者だからね…』
フェンリス『我々にとって…自然の淘汰とは、例え…その種が滅びようとも…行く末を見守るしか無い…』
フェンリス『ところで…』
フェンリス『此処まで…辿り着く者たちは、そうそうに居ない…』
フェンリス『もし良ければ…私が、調定国ミスリルティアまでご案内致そう…』
リンフェル『これで…迷わなくて済みますね…』
ーーー
レクサム『森の守護者と言ったな…それはどう言ったものだ?』
フェンリス『主に、魔獣や魔蟲などの…討伐と誘導…それに、侵入者や密猟者などの排除と捕縛を行っている…』
フェンリス『他には、君たちの様な運良く…難を逃れた旅人も…実は居てね…その場合は、我々も救いの手を差し出すことにしている…』
レクサム『俺達が敵わなかった…あの化け物を…どうやって倒した?』
フェンリス『私の「魔力特性」…その力を「キーロック」と呼んでいる。』
フェンリス『この力を扱うには、対象に接近するしか無かった…後は、すべての起源である魔力(マナ)を封じ込めるのみだ。』
フェンリス『勿論…魔力(マナ)に限る話では無い…これは、対象によっての拘束にも扱える…』
レクサム(この余裕…本物だな…)
ーーー
ザザザッ…
レクサム『良いか?「魔力特性」の中には…「剣法」と「魔法」で、それぞれ相性って物がある。』
レクサム『俺の「魔力特性」は、魔法と相性が悪い…武具に魔法を組み込む…剣法の方が相性が良いみたいだ。それの方が、いろいろと安定するしな…』
フェンリス(突然…話し始めたと思えば…)
フェンリス(なるほど…人間たちは、こうやって学ぶのですか…)
ゼイル『それに…「魔法」は、「剣法」と違って考慮する点が非常に多い…』
ゼイル『基礎能力の維持と、並行しての「魔法技術」は勿論…対象との距離を演算し…その対象を、絞り込む必要がある。』
ゼイル『それに…魔法は、決して必中では無い…なかには…攻撃が外れたり、周りに危害が及んだり、あらぬ方向に飛んでいくことや不発になることもある。』
ゼイル『常に、感覚的な集中が出来なければ…ろくに扱えない…』
レクサム『因みだが…「魔法術」は別の才能だな…』
レクサム『姉貴らが、普通に扱えているのがそれこそ異常なんだよ…実は…』
ニイ『ふふ…私は、剣法は、まるっきしダメでした。』
ニイ(あの方に、魔法の基礎を習わなければ…今頃…私は魔法を扱えないで居たでしょう…)
フェンリス(旅での経験を経て…強くなる…この者たちには、それが見えて来ます。)
フェンリス『此処が…調定国ミスリルティア…』
フェンリス『かつて…英雄軍の1人であった…皇帝陛下が治める。世界樹の根元で繁栄し続ける国…』
だが…其処には、何も見えなかった。
ゼイル「?」
ゼイル『どう言うことだ?壁すら見えないぞ…』
レクサム『確かに…こんな場所だったな…』
フェンリス『此処は、「大迷宮の入り口」…四大精霊によって認められた。精霊王アダムライト様の結界術となっており…我々が案内することになっている。』
フェンリス『そうしなければ…必ず辿り着けない…』
シェルピー『解析魔法によると…これは、侵入者を魔導兵団の前に導く力が働いておりますね…』
フェンリス『その通りだ…』
レクサム(それだけではない…王国中を覆うほどの「魔力質量」…それを、維持し続けられる者が…他にも居たのか…)
レクサム(英雄軍…底が知れない存在だな…)
ーーー
巨大な迷宮を抜けると…そこには、世界樹ミスリルティアの全貌が見えた。
レクサム『やっとだな…驚いただろ…皆んな…』
レクサム(本当は、パメラと2人で見る景色だったが…今ではこうして…仲間に囲まれる。)
フェンリス『巨大な迷宮は、世界樹ミスリルティアを守る為でもある…』
フェンリス『我らの母なる地へ…ようこそ…』
ゼイル『こりゃあ…たまげた…』
シェルピー『これが…世界樹ミスリルティア…』
ニイ『本当に…王国は、世界樹の根元で栄えていたのですね…』
パメラ『何処まで続いているのでしょう…』
私達を見下ろす街並みは…
世界樹ミスリルティアの根元で栄えていた。
レクサム『あれ…登れるぞ…』
「え!?」
レクサム『皇帝に許可さえ出して貰えば…あの「魔法塔」と呼ばれる塔で上まで簡単に昇れるけどな…』
どうやら…エレベーターの様だ。
ふと…地面に目を向けると…そこには巨大な影が辺りを覆った。
空に目を向けると、それは…私が以前居た世界で見たことがある空飛ぶ船…
パメラ『飛行船だ。』
レクサム『飛行船?あれは「飛行艇」だ。』
レクサム『ああやって…目的地に運んでくれる。』
シェルピー『魔法文明が栄えている証ですね…』
ニイ『はい…』
ーーー
フェンリス『…』
フェンリス『皇帝陛下より…許諾を得た。』
フェンリス『世界樹ミスリルティアへ…案内致します。』
レクサム『思ったより…簡単に許可が降りたな…』
ーーー
「フェンリス…その者は…」
フェンリス『任務の最中…グシャハギに襲撃を受けていた旅の者です。』
フェンリス『私が案内を致しました。』
「そうか…だが…フェンリスよ…その者達の中に…魔王に魅入られし者が紛れ込んでいる…」
フェンリス『…』
カチッ…
「敵意も悪意も…何も感じられない…不思議な気配を2つ持つ人の子か…」
フェンリス『それでしたら…私が監視を…』
「その必要はない…世界樹ミスリルティアは、彼女を受け入れておる…それに…」
フェンリス『…』
「彼女には、四大精霊の1つが宿っている…」
ーーー
ーーー
レクサム(何が…起こった…)
ゼイル(あの数を…1人で…)
再び…森に静けさが訪れる。
「やはり…読みが当たっていたか…」
「森の守護者として…悪しき存在は打たねばならない…」
キィィィィ…
カチッ…
レクサム(あの状況下で、確かな可能性があるとすれば…二通りほどあった。だが…どちらもリスクが生じる…)
レクサム(それに…この男は何者だ?どうやって化け物を倒した?)
「まだ…他にも残っていたか…」
チキッ…
彼は、そう言うと…
再び…腰の剣を構える…
すると…
バキッバキッバキッ!!!
「此処は一旦…退こう…」
「魔蟲である…ネージャが嗅ぎ付けて来たようだ…」
レクサム『ネージャ?』
その瞬間…地面が激しく揺れ始める。
ガダダダダダダダダッ!!!
「!?」
レクサム『何だ!?一体何が!?』
ゼイル『レクサム!あれを見ろ!』
彼が指差す先には、巨大樹を覆い尽くすほどの巨体を誇る…無数の眼と足を持つ化け物が地響きと共に姿を現していた。
それと同時に…眼は不気味に光り…この世のものではないほどの異様さを感じる。
パメラ『ムカデ…』
シェルピー「?」
シェルピー『パメラさん?』
ニイ『2人共!早くこちらへ!』
自然の脅威から逃れる為…
巨大樹の根元を通り抜ける…
ーーー
レクサム『此処まで来れば…十分だろう…』
リンフェル『危なかった!』
「今頃…ネージャは、獲物に釘付けのようだ。」
「あの魔蟲は、より強い気配に引き寄せられる性質を持つ…」
「おっと…名乗りが遅れたね…」
フェンリス『私はフェンリス・クロフォード…調定国ミスリルティアの守護者だ。』
フェンリス『君たち…人間の世界では、「魔導将軍」と呼ぶのかな?』
レクサム『ああ…合っている。ところで…』
レクサム『あの化け物は、倒さないのか?』
ゼイル『俺からして…被害の規模だと…グシャハギより…あの化け物の方がヤバそうだけど…』
フェンリス『あれは…古代から…シンボルビア森緑に現存する魔蟲の一つだ。』
フェンリス『我々は、その種を必要以上に減らすつもりは無い…あくまで、皇帝陛下の所有する…この森を…守り抜く者だからね…』
フェンリス『我々にとって…自然の淘汰とは、例え…その種が滅びようとも…行く末を見守るしか無い…』
フェンリス『ところで…』
フェンリス『此処まで…辿り着く者たちは、そうそうに居ない…』
フェンリス『もし良ければ…私が、調定国ミスリルティアまでご案内致そう…』
リンフェル『これで…迷わなくて済みますね…』
ーーー
レクサム『森の守護者と言ったな…それはどう言ったものだ?』
フェンリス『主に、魔獣や魔蟲などの…討伐と誘導…それに、侵入者や密猟者などの排除と捕縛を行っている…』
フェンリス『他には、君たちの様な運良く…難を逃れた旅人も…実は居てね…その場合は、我々も救いの手を差し出すことにしている…』
レクサム『俺達が敵わなかった…あの化け物を…どうやって倒した?』
フェンリス『私の「魔力特性」…その力を「キーロック」と呼んでいる。』
フェンリス『この力を扱うには、対象に接近するしか無かった…後は、すべての起源である魔力(マナ)を封じ込めるのみだ。』
フェンリス『勿論…魔力(マナ)に限る話では無い…これは、対象によっての拘束にも扱える…』
レクサム(この余裕…本物だな…)
ーーー
ザザザッ…
レクサム『良いか?「魔力特性」の中には…「剣法」と「魔法」で、それぞれ相性って物がある。』
レクサム『俺の「魔力特性」は、魔法と相性が悪い…武具に魔法を組み込む…剣法の方が相性が良いみたいだ。それの方が、いろいろと安定するしな…』
フェンリス(突然…話し始めたと思えば…)
フェンリス(なるほど…人間たちは、こうやって学ぶのですか…)
ゼイル『それに…「魔法」は、「剣法」と違って考慮する点が非常に多い…』
ゼイル『基礎能力の維持と、並行しての「魔法技術」は勿論…対象との距離を演算し…その対象を、絞り込む必要がある。』
ゼイル『それに…魔法は、決して必中では無い…なかには…攻撃が外れたり、周りに危害が及んだり、あらぬ方向に飛んでいくことや不発になることもある。』
ゼイル『常に、感覚的な集中が出来なければ…ろくに扱えない…』
レクサム『因みだが…「魔法術」は別の才能だな…』
レクサム『姉貴らが、普通に扱えているのがそれこそ異常なんだよ…実は…』
ニイ『ふふ…私は、剣法は、まるっきしダメでした。』
ニイ(あの方に、魔法の基礎を習わなければ…今頃…私は魔法を扱えないで居たでしょう…)
フェンリス(旅での経験を経て…強くなる…この者たちには、それが見えて来ます。)
フェンリス『此処が…調定国ミスリルティア…』
フェンリス『かつて…英雄軍の1人であった…皇帝陛下が治める。世界樹の根元で繁栄し続ける国…』
だが…其処には、何も見えなかった。
ゼイル「?」
ゼイル『どう言うことだ?壁すら見えないぞ…』
レクサム『確かに…こんな場所だったな…』
フェンリス『此処は、「大迷宮の入り口」…四大精霊によって認められた。精霊王アダムライト様の結界術となっており…我々が案内することになっている。』
フェンリス『そうしなければ…必ず辿り着けない…』
シェルピー『解析魔法によると…これは、侵入者を魔導兵団の前に導く力が働いておりますね…』
フェンリス『その通りだ…』
レクサム(それだけではない…王国中を覆うほどの「魔力質量」…それを、維持し続けられる者が…他にも居たのか…)
レクサム(英雄軍…底が知れない存在だな…)
ーーー
巨大な迷宮を抜けると…そこには、世界樹ミスリルティアの全貌が見えた。
レクサム『やっとだな…驚いただろ…皆んな…』
レクサム(本当は、パメラと2人で見る景色だったが…今ではこうして…仲間に囲まれる。)
フェンリス『巨大な迷宮は、世界樹ミスリルティアを守る為でもある…』
フェンリス『我らの母なる地へ…ようこそ…』
ゼイル『こりゃあ…たまげた…』
シェルピー『これが…世界樹ミスリルティア…』
ニイ『本当に…王国は、世界樹の根元で栄えていたのですね…』
パメラ『何処まで続いているのでしょう…』
私達を見下ろす街並みは…
世界樹ミスリルティアの根元で栄えていた。
レクサム『あれ…登れるぞ…』
「え!?」
レクサム『皇帝に許可さえ出して貰えば…あの「魔法塔」と呼ばれる塔で上まで簡単に昇れるけどな…』
どうやら…エレベーターの様だ。
ふと…地面に目を向けると…そこには巨大な影が辺りを覆った。
空に目を向けると、それは…私が以前居た世界で見たことがある空飛ぶ船…
パメラ『飛行船だ。』
レクサム『飛行船?あれは「飛行艇」だ。』
レクサム『ああやって…目的地に運んでくれる。』
シェルピー『魔法文明が栄えている証ですね…』
ニイ『はい…』
ーーー
フェンリス『…』
フェンリス『皇帝陛下より…許諾を得た。』
フェンリス『世界樹ミスリルティアへ…案内致します。』
レクサム『思ったより…簡単に許可が降りたな…』
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「フェンリス…その者は…」
フェンリス『任務の最中…グシャハギに襲撃を受けていた旅の者です。』
フェンリス『私が案内を致しました。』
「そうか…だが…フェンリスよ…その者達の中に…魔王に魅入られし者が紛れ込んでいる…」
フェンリス『…』
カチッ…
「敵意も悪意も…何も感じられない…不思議な気配を2つ持つ人の子か…」
フェンリス『それでしたら…私が監視を…』
「その必要はない…世界樹ミスリルティアは、彼女を受け入れておる…それに…」
フェンリス『…』
「彼女には、四大精霊の1つが宿っている…」
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