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2章
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しおりを挟む「まあ!覚えてらっしゃらないのっ?
<君を好きだと言ったこともないし、私の周りに何かしていいという許可も出していない。婚約者だからといってこれ以上調子に乗るな。>
こんな事言われてしまったら、わたくしでもショックで寝込んでしまいますわっ!!」
皇子からの言葉にも驚いたが、このメアリーという女生徒、カリナに対して小馬鹿にした態度を隠そうともしない。
きっと皇子から見捨てられた私に多少の無礼を働いても良いという判断だろう。
「きっとあの女がハルト様に告げ口したんですわっ!きっとそうです!」
『あの女とは、?』
「そんなのマリアとかいう女に決まってますッ!いつも皇子の横にいて目障りだと言っていたではありませんかっ!!
だから私たちで放課後に少しお説教してあげたのですわッ!」
マリア、、、皇子の幼なじみのロベーヌ伯爵の娘だ。
この小説のヒロイン。最後に皇子と結ばれる女の子だ。
私との婚約が破談になって、無気力な皇子に愛され方を教えて、人の愛し方を教える人。
恋仲ではなかったはずだけど、妹のように可愛がって常に一緒に居た人だ。
『お説教....?それは私も一緒にしていたかしら..?』
「カリナ様はいつも学園が終わるとすぐに帰ってしまわれるでしょう?
だから私たちが代わりにしてあげていたのですよっ?」
さも当然の様に、そう答えた。
『それは私が頼んでいた事かしら?』
わがままで傲慢なカリナの描写は多々あったけど、ヒロインを自ら虐めている所はなかったはずだ。
ヒロインを呼び出す時間があるならハルト皇子の横に張り付いてたいタイプだし、
放課後だって、すぐに家に帰るように言われているから虐めている時間なんてなかったのだ。
だから睨みつけるように強気で言った。
カリナはそんな汚い女の子ではない。
「い、いいえっ。でもいつもカリナ様はあの女を邪魔だと思っていらっしゃったでしょう?!
ハルト様の婚約者はカリナ様なのに、いつもハルト様の隣を独占しているのはあの女!図々しいから私たちがちょっと分からせてやろうと思ってっっ!」
やっぱり取り巻きたちの独断でやったことらしい。
まあカリナ本人もきっとマリアのことは目障りだったと思うけど。
それでマリアがハルト皇子に虐められていると告白して、私がお叱りを受けた訳か。
そうなるとマリアは私に虐められていると言ったのかしら。
何か、色んな方面から陥れられているいるような気がして寒気がした。
『マリア様はハルト皇子の幼なじみであられます。今後そのような事はなさらない方が良いかと。
私も今の立場では庇いきれないと思いますので。』
とりあえず自分を下に落として釘を刺しておこう。
「は、はい。分かりました。勝手な事をしてしまい、申し訳ありません....」
『いいえ、私のことを思っての事なら気持ちだけ有難く受け取っておきます。』
「え、あの、はい....」
よくやったと褒めてもらえるとでも思ってたのか。
そのせいで私はハルト皇子から余計嫌われて、その場面をこの人は目撃してきっと見下していたのに。
やはり交友関係も考えないといけないな。
『ですが、このような事態になってしまったのは事実です。
王家に悪い意味で目をつけられたく無ければ貴方もあまり私に近づかない方が得策でしょう?
マリア様を一緒に虐めていた方にもお伝えください、今後マリア様にも私にもあまり近づくことのないよう。』
「何故ですっ!?私たちは仲のいい友人でしょう?!」
『友人?
わたくし、思い込みだけで勝手に人を虐めるような方と友人になった覚えはありません。
今まで勉学を共にしたのは間違いありませんわ。しかしそのクラスメイト以上でも以下でもありません。
もう見下し合うような関係は辞めましょう。』
「なによ....公爵の娘だからって偉そうに....私たちが好きでわがままな姫様に付き合ってたわけないでしょう!!
失礼しますわっ!」
そう言って、顔を真っ赤に染めて怒って行ってしまった。
メアリーも伯爵家の娘。
きっとうちに害をなす事はないだろう。
それよりももっと良い交友関係は持っていないのだろうか。
やはりこちらの世界に来ても私は1人なのか。
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