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放課後ってだけで、なんか楽しい
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学校が終わった。やっとだ。長く退屈で、ひたすらつまらなかった授業が終わった。今日は体育の授業があったから、すごい辛かった。チーム戦って、何のためにあるんだろ。
他のクラスメイトは学校が終わった後も部活があるのかもしれないけど、僕は違う。入学以来二年間、ずっと帰宅部のままだ。
今日はどうしよう。学校から帰ったところで、ゲームとかするだけだし。いや、ゲームは大好きだけど、ちょっと違うことがしたくなった。
よし、寄り道しよう。なるべく遠回りで、この学校の人がいないところ。家が学校から徒歩で行けるのもあって財布は持ってきてない。だからお店に入ったりとかはできないけど、多分大丈夫。え、友達?何それ美味しいの?
家に帰るときっとゲームをしちゃう。だから、家には帰るず寄り道だ。さて、どこに行こう?
駅の方?いや、この学校の生徒のほとんどはそっちから来てるから、却下。駅とは反対側の方?いや、通っていた小学校があるから嫌だ。却下。
うーん、どうしよう。そうだ!スマホがある。アルファベットの会社の地図アプリを開いて、適当に学校の周辺を見てみる。どこも行ったことないや。
駅でもなく、小学校でもなく、そうなったら一つしか道はないっぽい。
よくわからない住宅街へ向かう道。多分何もないけど、散歩は健康にいいって言うし、たまには気分転換もいい気がする。そこにいこう!
目的がないままぶらぶらと歩くのって初めてかも。あそこの家の屋根、窓がある。すごいなあ。あっ、あっちの方の家、全部同じ形してる。何でだろう?普段何気なく見ているような光景でも、しっかりと見てみると、なんか面白い。
「あっ、猫。」
えっと、猫に怖がれらないようにするには、目を見ないようにすればいいんだっけ。そーっと、そーっと。
「って、猫どっか行っちゃった。」
またどこかで会えるかな。もっと歩こっと。あっちに小さい公園がある気がする。そんな予感がする。まぁ、さっきマップで見たから知ってるんだけどね。
「わぁ。」
小さい公園。遊具は鉄棒ぐらいしかなくて、なんにもない。
「鉄棒、嫌な思い出しかないなぁ。」
思い出す、小学生の頃、みんなが出来てることができなくて、悔しかった。
「今だったらできるかも。よし。」
まずは前転。手を乗せて、ぎゅっと掴み、前周り。
「なんか怖くなってきた。」
怪我しそうな気がしてきた。やっぱやめとこう。
なんか疲れた。帰ろ。
「鉄棒、やらなくていいの?」
「だっ、誰ですか?」
「鉄棒やるの。ちょっとどいて。」
「は、はい。」
なんかよくわからないけど、話しかけられちゃった。さっきの会話、変なところなかったかなぁ。
「ねぇ、見てて。」
「え、うん。」
ビュッ、バシッ
「すごい…」
「まぁ、こんなところかな。」
逆上がりだ。あんなに綺麗に逆上がりできるなんて、知らなかった。
「君さ、あの中学校の生徒?」
そういいながら学校がある方を向きながら、逆上がりが上手い人はそう言った。
「は、はい。」
「そんな緊張しなくていいって。」
「べ、別に緊張してない、です。」
「そう?でもあの中学かー、懐かしいなぁ。」
「えっと、あの。」
「私、昔あそこに通ってたんだ。」
「昔といっても、2年ぐらい前だけどね。」
「あの先生、まだいる?」
「せ、先生って、誰?」
「髪の毛がくるっとしてて、すぐ、『それはいけませんねぇ~』っていてくる、えっと、鶴見だっけ?」
「つ、鶴見先生なら、まだ、いる。B組の、た、担任してる。」
「へぇー、あの先生にはお世話になったんだよね。懐かしいな。」
「あ、会いにいけば。」
「高校生は色々忙しいのよ。」
そう言って、高校生?の女の人は鉄棒をくるっと綺麗に一回転した。
「おっと、そろそろ帰らないと。じゃあねー。」
「さ、さようなら。」
びっくりした。でも、久しぶりにたくさん話した気がする。なんか楽しかったかも。
「僕もそろそろ帰らないと。」
他のクラスメイトは学校が終わった後も部活があるのかもしれないけど、僕は違う。入学以来二年間、ずっと帰宅部のままだ。
今日はどうしよう。学校から帰ったところで、ゲームとかするだけだし。いや、ゲームは大好きだけど、ちょっと違うことがしたくなった。
よし、寄り道しよう。なるべく遠回りで、この学校の人がいないところ。家が学校から徒歩で行けるのもあって財布は持ってきてない。だからお店に入ったりとかはできないけど、多分大丈夫。え、友達?何それ美味しいの?
家に帰るときっとゲームをしちゃう。だから、家には帰るず寄り道だ。さて、どこに行こう?
駅の方?いや、この学校の生徒のほとんどはそっちから来てるから、却下。駅とは反対側の方?いや、通っていた小学校があるから嫌だ。却下。
うーん、どうしよう。そうだ!スマホがある。アルファベットの会社の地図アプリを開いて、適当に学校の周辺を見てみる。どこも行ったことないや。
駅でもなく、小学校でもなく、そうなったら一つしか道はないっぽい。
よくわからない住宅街へ向かう道。多分何もないけど、散歩は健康にいいって言うし、たまには気分転換もいい気がする。そこにいこう!
目的がないままぶらぶらと歩くのって初めてかも。あそこの家の屋根、窓がある。すごいなあ。あっ、あっちの方の家、全部同じ形してる。何でだろう?普段何気なく見ているような光景でも、しっかりと見てみると、なんか面白い。
「あっ、猫。」
えっと、猫に怖がれらないようにするには、目を見ないようにすればいいんだっけ。そーっと、そーっと。
「って、猫どっか行っちゃった。」
またどこかで会えるかな。もっと歩こっと。あっちに小さい公園がある気がする。そんな予感がする。まぁ、さっきマップで見たから知ってるんだけどね。
「わぁ。」
小さい公園。遊具は鉄棒ぐらいしかなくて、なんにもない。
「鉄棒、嫌な思い出しかないなぁ。」
思い出す、小学生の頃、みんなが出来てることができなくて、悔しかった。
「今だったらできるかも。よし。」
まずは前転。手を乗せて、ぎゅっと掴み、前周り。
「なんか怖くなってきた。」
怪我しそうな気がしてきた。やっぱやめとこう。
なんか疲れた。帰ろ。
「鉄棒、やらなくていいの?」
「だっ、誰ですか?」
「鉄棒やるの。ちょっとどいて。」
「は、はい。」
なんかよくわからないけど、話しかけられちゃった。さっきの会話、変なところなかったかなぁ。
「ねぇ、見てて。」
「え、うん。」
ビュッ、バシッ
「すごい…」
「まぁ、こんなところかな。」
逆上がりだ。あんなに綺麗に逆上がりできるなんて、知らなかった。
「君さ、あの中学校の生徒?」
そういいながら学校がある方を向きながら、逆上がりが上手い人はそう言った。
「は、はい。」
「そんな緊張しなくていいって。」
「べ、別に緊張してない、です。」
「そう?でもあの中学かー、懐かしいなぁ。」
「えっと、あの。」
「私、昔あそこに通ってたんだ。」
「昔といっても、2年ぐらい前だけどね。」
「あの先生、まだいる?」
「せ、先生って、誰?」
「髪の毛がくるっとしてて、すぐ、『それはいけませんねぇ~』っていてくる、えっと、鶴見だっけ?」
「つ、鶴見先生なら、まだ、いる。B組の、た、担任してる。」
「へぇー、あの先生にはお世話になったんだよね。懐かしいな。」
「あ、会いにいけば。」
「高校生は色々忙しいのよ。」
そう言って、高校生?の女の人は鉄棒をくるっと綺麗に一回転した。
「おっと、そろそろ帰らないと。じゃあねー。」
「さ、さようなら。」
びっくりした。でも、久しぶりにたくさん話した気がする。なんか楽しかったかも。
「僕もそろそろ帰らないと。」
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