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5 散々な日はある
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追いかけていない時、会いたくない時に偶然会うというのは、自然なのだろうか?
気分転換に街に買い物に出た一軒目で会うとは、ガッカリだよ、今日は運がない。
「リ、リディ、ひさ、久しぶり。元気そうでなによりだよ」
と笑顔を引き攣らせながら、吃るウィルソン様。元婚約者のこんなオドオドした姿を見たくなかったわ。
「これは、ボリシュ侯爵家のウィルソン様、ご挨拶頂きまして、ありがとうございます。私は元気に過ごしております。私達の関係は、解消されましたので、誤解を招くような愛称呼びは、おやめください」
と作った笑顔と淡々と挨拶を言えば、私が立ち寄ろうとしていた雑貨店から、
「ウィル~、ちょっと早く来てー、気に入った物があるのー」
と声がした。ウィルソン様から視線を外し、声の方を向けば、ルーナさんがいた。
この嘘つき男。私の尾行がなくなった途端に、外でデートをするなんて。
そちらににっこり笑った後、
「愛称呼びなんて、大変仲が良いのですね」
と言いながら、ウィルソン様を見て笑顔で会釈した。
店には入らずに、侍女とともに歩き出す。流石に、もう私に声をかけられる状況ではないのだろう。
何も言われなかった。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
一緒に街に来た侍女のシーナが気にかけてくれるが、
「まぁ、だろうなって感じで、全く悲しくはないわ。強がりに聞こえるかも知れないけどね。シーナにも色々迷惑を沢山かけてごめんなさいね。早いうちに目が覚めて良かったわ、最低な人よね。これもしっかり父様や母様に報告するわ」
実際には、私は婚約者でもないから、あの二人が、恋人同士になったとしてもいいんだけどね。
何となく気分的に、女の敵みたいな風に仕立てた方が、話が盛り上がるのよね。シーナは、常識がないとか、彼女とお出かけ中に、お嬢様に話しかけるなんて信じられないとか、それに対して大袈裟に相槌をしたり同調したり…疲れた。
「そうですね、お嬢様が、すっかり気にしていないのがよくわかりましたし、ウィルソン様の甘言に、騙されずに済んで良かったです」
ハハハハ…
私のしたことは棚上げ中ですけども。これであなた達も、ストーカーの手先の行動をした事を流してくれたら嬉しいわ。
私としては、ウィルソン様のやってしまった、失敗したという表情を見れただけで満足よ。
元婚約者としては、私を馬鹿にしているとしか思えない行動で、不愉快なのに最低でいてくれて安心した。
そんな気の緩みなのかもしれない。
散々な日というのはある。
ドンっと肩がぶつかる。体勢は若干崩れたが踏ん張った。シーナが私を支えてくれたから。
浮かれていると転ぶのも、まぁ自然の話かもね。
「…お嬢様、やられました。財布、鞄ごと盗まれました。申し訳ございません」
とシーナの腕には皮ベルトだけが引っかかっていた。
「シーナ怪我はない?私達、ちょっとウィルソン様の悪口で盛り上がって周りを気にしなかったわね。仕方がないわ、怪我をしなくて良かったと思って、今日は、早く帰りましょう」
これも偶然?不運を引き寄せている?
慰謝料頂くから?天罰?
ハァーーーーーー。
きちんと私にも苦い顔をする出来事が、起こるのだから。
今日、街に出たのはウィルソン様とルーナさんのデートを目撃しただけ、何も買わず商品も見ず。
あれ、追いかけまわしていたあの頃と一緒のような。
「ないわ、ストーカーはしてない」
と言いながら馬車の停留場に向かうと、外套のフードを被った背が高い三人組が二人の男を弾き飛ばしていた。
悲鳴が上がる。
でも道に転がっていたのは、シーナの鞄。
「あれ!」
私は声に出していたし、シーナも気づいたみたいだ。
盗人は尻餅をついて腹を押さえているし、今なら返してもらえるのではないか。
しかし、自分では近寄りたくない。三人組のほうに向かって、
「お手数おかけしますが、道に落ちた鞄は、我が家の侍女の物です。返してもらえますか」
周りが騒がしいために、少し大きな声を出した。
「ああ、あれか、今取る」
と真ん中にいた人が動き、鞄を取り、一度こちらに投げようとしたが、私達を見て止めた。近づきシーナに鞄を渡した。
フードを被り前髪も長いし、顔はよく見れない。見れたのは目とすっきりとした鼻筋だけ。
綺麗な青色の瞳。
明るい空がどこまでも広がりそうな青に引き込まれる。
「綺麗な青」
と息が漏れるように言えば、私の方を見た。嫌な顔をしたのは分かった。目だけでも。薄いストールのようなもので口も覆っているけど、きっと口は歪んでいるんじゃないかしら?
「派手な色。目がチカチカする」
と言って、私達に背を向けて歩いていく。
悪口言われた?
盗人を押さえていたはずの二人も歩いている。盗人は解放されているし、衛兵に突き出さないの?放置?
いや、それよりも盗人をそのままは良くない。前世の記憶というか正義感なのか、近くの人に衛兵を呼んでもらい、倒れている盗人を、ロープで縛るように言い、そんな光景を見ていて、ふと先程の悪口が蘇る。
「ねぇ、シーナ聞いたかしら?派手な色って髪色のことよね、なんて失礼なの。金髪よ、光り輝く王族カラーよ。少々明るい色だけど、自慢の髪よね、シーナ。毎日のお手入れだって完璧よ。信じられないわ、目の前で悪口を言われたのよ。目がチカチカするのは、太陽光で反射するから仕方がないじゃない!私はいつも手入れをしているからこその反射、これは美しさよ!あぁ悔しい~」
と地団駄踏んだ。
思い出すと腹が立つ。眩しく明るい色だ、光り輝く天使だと言われたこの髪をまさか悪く言われるとは。
自慢の髪を押し出す形で、結んだりはしない。リボンをカチューシャにしてアピールする。そして今日のリボンは輝く赤。金に赤。
「シーナ、派手かしら?」
と聞けば、そんなことはないと言った。当然よ。私は目の色が茶色で地味だけど、髪を見れば私だと気づかれると思っているのに。まさかの悪口。
でも確かに友人達も髪を下ろしてもサイドをまとめたり、最近は大人っぽい。
こういう髪型は子供しかしない気がした。そう思うと異様に恥ずかしい。失敗したという気分にもなる。
「シーナ、この髪型子供っぽいかしら!」
「大丈夫ですよ、大変可愛いらしいです」
うん、可愛いは嬉しいが、きっと子供っぽいと言っているのではないかしら。
まぁ髪型は後で考えよう。
もう疲れたわ。
「では行きましょう」
と言えば、
「ちょっとお待ち下さい」
と後ろから声をかけられた。何故?
「いやいや、三人組があっという間に盗人を倒しまして、それで鞄が戻ってきただけですから」
と言ったとて、その三人組はいないし、誰かも知らない。顔さえ隠すような得体の知れない人物だ。
結局、盗人の捕獲をした代表者的な立ち位置になっていた。それから衛兵に状況を聞かれたり、シーナが鞄を盗られた場所に戻ったり…
どっと疲れた。
今日は運がない。もう嫌だ。何をしに街に来たのか、嫌な人間に会い何も買わずに帰り、悪口に、盗人の応対に終わる。
家でのんびりすれば良かった。
気分転換に街に買い物に出た一軒目で会うとは、ガッカリだよ、今日は運がない。
「リ、リディ、ひさ、久しぶり。元気そうでなによりだよ」
と笑顔を引き攣らせながら、吃るウィルソン様。元婚約者のこんなオドオドした姿を見たくなかったわ。
「これは、ボリシュ侯爵家のウィルソン様、ご挨拶頂きまして、ありがとうございます。私は元気に過ごしております。私達の関係は、解消されましたので、誤解を招くような愛称呼びは、おやめください」
と作った笑顔と淡々と挨拶を言えば、私が立ち寄ろうとしていた雑貨店から、
「ウィル~、ちょっと早く来てー、気に入った物があるのー」
と声がした。ウィルソン様から視線を外し、声の方を向けば、ルーナさんがいた。
この嘘つき男。私の尾行がなくなった途端に、外でデートをするなんて。
そちらににっこり笑った後、
「愛称呼びなんて、大変仲が良いのですね」
と言いながら、ウィルソン様を見て笑顔で会釈した。
店には入らずに、侍女とともに歩き出す。流石に、もう私に声をかけられる状況ではないのだろう。
何も言われなかった。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
一緒に街に来た侍女のシーナが気にかけてくれるが、
「まぁ、だろうなって感じで、全く悲しくはないわ。強がりに聞こえるかも知れないけどね。シーナにも色々迷惑を沢山かけてごめんなさいね。早いうちに目が覚めて良かったわ、最低な人よね。これもしっかり父様や母様に報告するわ」
実際には、私は婚約者でもないから、あの二人が、恋人同士になったとしてもいいんだけどね。
何となく気分的に、女の敵みたいな風に仕立てた方が、話が盛り上がるのよね。シーナは、常識がないとか、彼女とお出かけ中に、お嬢様に話しかけるなんて信じられないとか、それに対して大袈裟に相槌をしたり同調したり…疲れた。
「そうですね、お嬢様が、すっかり気にしていないのがよくわかりましたし、ウィルソン様の甘言に、騙されずに済んで良かったです」
ハハハハ…
私のしたことは棚上げ中ですけども。これであなた達も、ストーカーの手先の行動をした事を流してくれたら嬉しいわ。
私としては、ウィルソン様のやってしまった、失敗したという表情を見れただけで満足よ。
元婚約者としては、私を馬鹿にしているとしか思えない行動で、不愉快なのに最低でいてくれて安心した。
そんな気の緩みなのかもしれない。
散々な日というのはある。
ドンっと肩がぶつかる。体勢は若干崩れたが踏ん張った。シーナが私を支えてくれたから。
浮かれていると転ぶのも、まぁ自然の話かもね。
「…お嬢様、やられました。財布、鞄ごと盗まれました。申し訳ございません」
とシーナの腕には皮ベルトだけが引っかかっていた。
「シーナ怪我はない?私達、ちょっとウィルソン様の悪口で盛り上がって周りを気にしなかったわね。仕方がないわ、怪我をしなくて良かったと思って、今日は、早く帰りましょう」
これも偶然?不運を引き寄せている?
慰謝料頂くから?天罰?
ハァーーーーーー。
きちんと私にも苦い顔をする出来事が、起こるのだから。
今日、街に出たのはウィルソン様とルーナさんのデートを目撃しただけ、何も買わず商品も見ず。
あれ、追いかけまわしていたあの頃と一緒のような。
「ないわ、ストーカーはしてない」
と言いながら馬車の停留場に向かうと、外套のフードを被った背が高い三人組が二人の男を弾き飛ばしていた。
悲鳴が上がる。
でも道に転がっていたのは、シーナの鞄。
「あれ!」
私は声に出していたし、シーナも気づいたみたいだ。
盗人は尻餅をついて腹を押さえているし、今なら返してもらえるのではないか。
しかし、自分では近寄りたくない。三人組のほうに向かって、
「お手数おかけしますが、道に落ちた鞄は、我が家の侍女の物です。返してもらえますか」
周りが騒がしいために、少し大きな声を出した。
「ああ、あれか、今取る」
と真ん中にいた人が動き、鞄を取り、一度こちらに投げようとしたが、私達を見て止めた。近づきシーナに鞄を渡した。
フードを被り前髪も長いし、顔はよく見れない。見れたのは目とすっきりとした鼻筋だけ。
綺麗な青色の瞳。
明るい空がどこまでも広がりそうな青に引き込まれる。
「綺麗な青」
と息が漏れるように言えば、私の方を見た。嫌な顔をしたのは分かった。目だけでも。薄いストールのようなもので口も覆っているけど、きっと口は歪んでいるんじゃないかしら?
「派手な色。目がチカチカする」
と言って、私達に背を向けて歩いていく。
悪口言われた?
盗人を押さえていたはずの二人も歩いている。盗人は解放されているし、衛兵に突き出さないの?放置?
いや、それよりも盗人をそのままは良くない。前世の記憶というか正義感なのか、近くの人に衛兵を呼んでもらい、倒れている盗人を、ロープで縛るように言い、そんな光景を見ていて、ふと先程の悪口が蘇る。
「ねぇ、シーナ聞いたかしら?派手な色って髪色のことよね、なんて失礼なの。金髪よ、光り輝く王族カラーよ。少々明るい色だけど、自慢の髪よね、シーナ。毎日のお手入れだって完璧よ。信じられないわ、目の前で悪口を言われたのよ。目がチカチカするのは、太陽光で反射するから仕方がないじゃない!私はいつも手入れをしているからこその反射、これは美しさよ!あぁ悔しい~」
と地団駄踏んだ。
思い出すと腹が立つ。眩しく明るい色だ、光り輝く天使だと言われたこの髪をまさか悪く言われるとは。
自慢の髪を押し出す形で、結んだりはしない。リボンをカチューシャにしてアピールする。そして今日のリボンは輝く赤。金に赤。
「シーナ、派手かしら?」
と聞けば、そんなことはないと言った。当然よ。私は目の色が茶色で地味だけど、髪を見れば私だと気づかれると思っているのに。まさかの悪口。
でも確かに友人達も髪を下ろしてもサイドをまとめたり、最近は大人っぽい。
こういう髪型は子供しかしない気がした。そう思うと異様に恥ずかしい。失敗したという気分にもなる。
「シーナ、この髪型子供っぽいかしら!」
「大丈夫ですよ、大変可愛いらしいです」
うん、可愛いは嬉しいが、きっと子供っぽいと言っているのではないかしら。
まぁ髪型は後で考えよう。
もう疲れたわ。
「では行きましょう」
と言えば、
「ちょっとお待ち下さい」
と後ろから声をかけられた。何故?
「いやいや、三人組があっという間に盗人を倒しまして、それで鞄が戻ってきただけですから」
と言ったとて、その三人組はいないし、誰かも知らない。顔さえ隠すような得体の知れない人物だ。
結局、盗人の捕獲をした代表者的な立ち位置になっていた。それから衛兵に状況を聞かれたり、シーナが鞄を盗られた場所に戻ったり…
どっと疲れた。
今日は運がない。もう嫌だ。何をしに街に来たのか、嫌な人間に会い何も買わずに帰り、悪口に、盗人の応対に終わる。
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