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言わないけど、ちゃんと食べた
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放課後。
帰ろうとしたところで、後ろから声が飛んだ。
「待って!」
振り向くと、幼なじみが小さな袋を差し出している。
「はい、これ」
「……何だよ」
「チョコ」
少しだけ間。
無言で受け取る。
女は、渡せただけで満足そうに笑った。
「じゃ、また明日ね」
走っていく背中を、少しだけ見送る。
袋をポケットに突っ込み、歩き出す。
数歩進んでから、
小さくつぶやく。
「……サンキュ」
誰も聞いていない場所で、
ほんの少しだけ、笑った。
⸻
夜。
机の上の袋を開ける。
手作りらしい、不格好なチョコ。
ひとつ口に入れる。
甘い。
「……手作りかよ」
気づけば、全部なくなっていた。
⸻
翌日。
廊下ですれ違う。
通り過ぎざま、小さく言う。
「……アレ、うまかった」
足音が止まる。
「え、ほんと?」
振り向かないまま答える。
「……やっぱウソ」
「えー!?」
後ろで、楽しそうな声が弾む。
「作るの大変だったんだからねー!」
「……だから知らねーって」
ポケットに手を突っ込み、そのまま歩き去る。
背中の向こうで、笑い声がしばらく続いていた。
帰ろうとしたところで、後ろから声が飛んだ。
「待って!」
振り向くと、幼なじみが小さな袋を差し出している。
「はい、これ」
「……何だよ」
「チョコ」
少しだけ間。
無言で受け取る。
女は、渡せただけで満足そうに笑った。
「じゃ、また明日ね」
走っていく背中を、少しだけ見送る。
袋をポケットに突っ込み、歩き出す。
数歩進んでから、
小さくつぶやく。
「……サンキュ」
誰も聞いていない場所で、
ほんの少しだけ、笑った。
⸻
夜。
机の上の袋を開ける。
手作りらしい、不格好なチョコ。
ひとつ口に入れる。
甘い。
「……手作りかよ」
気づけば、全部なくなっていた。
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「……アレ、うまかった」
足音が止まる。
「え、ほんと?」
振り向かないまま答える。
「……やっぱウソ」
「えー!?」
後ろで、楽しそうな声が弾む。
「作るの大変だったんだからねー!」
「……だから知らねーって」
ポケットに手を突っ込み、そのまま歩き去る。
背中の向こうで、笑い声がしばらく続いていた。
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