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第二十話 崖っぷちのギルド!
言い訳?
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「やめろ、ジョー! そんなの言いがかりだ! 確かにサニーとワッカーサが一緒にいたのは怪しいけど、ただの世間話かもしれないだろ」
さすがにナガレがストップをかけた。彼にとってジョーは信用できる男だ。サニーを陥れるために嘘をついたりする奴ではない。おそらく二人の会談を目撃したのも本当だ。
だがナガレには、サニーが悪党だとはとても思えなかった。
「だが……!」
「落ち着け、ジョー君。ここはサニーの言い分を聞こうじゃねえか」
タネツの言葉で、一斉に視線がサニーへ集まった。
「サニー、教えてくれ。ワッカーサと何を話していたんだ。それと、なんで襲撃のことを知っていたんだ?」
「それは……」
口籠るサニー。ジョーの目がすっと細くなる。ナガレたちはドキドキしながら見守っていた。
「……なに、ただの世間話ですよ。彼と私は数十年前から旧知の友でして」
「ッ……!」
ギラリと殺気を放つジョー。だがナガレたちは一斉にホッとしたような顔になった。サニーはまだ話を続ける。
「オオカミの獣人にしては全く老けないなと思っていたんですが、まさかライカンスロープだとは思いませんでした。それにあんな悪党だったとは……私と過ごしていた時は、とても良き好青年にして友だったのに……」
そのままションボリとうなだれる。
「サニー……辛いだろうけど、ワッカーサはひどい奴だったな。でももしかしたら、アイツは誰かに操られていたのかもしれない」
「そういえばドルーシバの方々が連れて来た、黒いローブの戦士たちもいましたね」
思い出したようにフローレンスが付け加えた。
ドルーシバの冒険者によって捉えられた、黒ローブの男女。残念ながらその場で毒を飲んで死んでしまった。
彼らの遺体は、今朝大慌てでやって来た騎士団や研究員によって運ばれて行った。(ハーバードが自力で対処しようとしたため、タイガスの騎士団拠点まで報告が届かなかった)遺体を調べて何か分かれば良いのだが……。
「そういやアイツら『我らの任務が』とか言ってやがった。他にも仲間がいるんだろうかねぇ」
「……もしかして近頃ウワサのイビル教団なのかしら~?」
「なに……ッ⁉︎」
心配そうに眉を顰めてヒズマが呟いた。
……それと同時にジョーの殺気が三倍くらいまで濃くなった。周囲が蜃気楼のように揺らいで見えるほどに殺意を隠せていない。
しかしサニーは横に首を振った。
「正直、彼とはかなり仲が良かったと自負しております。ですが彼からはそんな事を聞いた覚えはありません」
さすがにナガレがストップをかけた。彼にとってジョーは信用できる男だ。サニーを陥れるために嘘をついたりする奴ではない。おそらく二人の会談を目撃したのも本当だ。
だがナガレには、サニーが悪党だとはとても思えなかった。
「だが……!」
「落ち着け、ジョー君。ここはサニーの言い分を聞こうじゃねえか」
タネツの言葉で、一斉に視線がサニーへ集まった。
「サニー、教えてくれ。ワッカーサと何を話していたんだ。それと、なんで襲撃のことを知っていたんだ?」
「それは……」
口籠るサニー。ジョーの目がすっと細くなる。ナガレたちはドキドキしながら見守っていた。
「……なに、ただの世間話ですよ。彼と私は数十年前から旧知の友でして」
「ッ……!」
ギラリと殺気を放つジョー。だがナガレたちは一斉にホッとしたような顔になった。サニーはまだ話を続ける。
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そのままションボリとうなだれる。
「サニー……辛いだろうけど、ワッカーサはひどい奴だったな。でももしかしたら、アイツは誰かに操られていたのかもしれない」
「そういえばドルーシバの方々が連れて来た、黒いローブの戦士たちもいましたね」
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彼らの遺体は、今朝大慌てでやって来た騎士団や研究員によって運ばれて行った。(ハーバードが自力で対処しようとしたため、タイガスの騎士団拠点まで報告が届かなかった)遺体を調べて何か分かれば良いのだが……。
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「……もしかして近頃ウワサのイビル教団なのかしら~?」
「なに……ッ⁉︎」
心配そうに眉を顰めてヒズマが呟いた。
……それと同時にジョーの殺気が三倍くらいまで濃くなった。周囲が蜃気楼のように揺らいで見えるほどに殺意を隠せていない。
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