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第二十四話 存続のギルド!
オーク族の勇士ベネット
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うっかりプニプニしすぎて、不審な目を向けられてしまった。愛想笑いしながらすぐに手を離す。
「ところで、このギルドからもう一つのケモノの匂いを感じる。どうやらメンバーに困るほど人員が少ないみたいだけど、他にも獣人がいるのかにゃあ?」
「ああ。実は……」
そうしてセンチアの話をするナガレ。そして帰って来た答えは「ふーん」とそっけないものだけだった。さすがネコ、気まぐれである。
「そういえば、あの時にもそんな奴を見かけたにゃ。アンタが頑張ってたの、よく見てたし」
「へ、あの時ってなんのこと?」
キョトンとするナガレに、ミケはスーッと目を細めた。
「それはアンタが、一ヶ月くらい前……ブニャ⁉︎」
ドガン!
「ナガレ・ウエスト先輩! オラぁ見てたッス! あなたが変なドラゴンの背に乗ってタイガス中を駆け巡り、最後には地方の主であるスカルドラゴンに助けられるのを、オラはこの目で見届けたッスから!」
「え、なになに⁉︎」
突然緑肌の男がミケを押し除けナガレに詰め寄った! 勢いに押され後ずさるナガレ。
「お、おっと。すんません。ついコーフンしちまったッス。オラ、ベネット・アングラーっていいまッス。名前ッス!」
そう言ってナガレが反応するより早く、手を握ってブンブン激しく振った。ナガレとベネットには身長差があるためぐわんぐわん揺れて、握手しただけなのに酔いそうになった……。
「お、おう! よろしくなベネット。オレは……」
「知ってまッス、ナガレ・ウエスト先輩! オラはアンタの勇姿を見て、このバッファローへ嫁と一緒にやって来たッス。憧れの先輩ッス! よろしくお願いしまッス」
「よ、嫁ェ⁉︎ 結婚してるの⁉︎」
衝撃の発言に硬直するナガレ。ベネットはさも当然と言った表情で頷いた。
「ああ。ニンゲンの文化では珍しいんッスね。オラたちオーク族は、十五歳になると同族の異性と番になって結婚するッス」
「そ、そうなんだ……ちなみにベネットはいくつ?」
「十八歳ッス」
「まさかの年下ァ⁉︎」
先を越されてる! ナガレは怯んで後退して……。
グシャ!
「プギャ!」
何かを踏んづけてしまった。驚いて振り向くと、ミニマム青肌少女の足を踏んづけてしまっていた。
「いったーい! センパイ、ひどいよー!」
「うわごめん! ちっさくて見えなかった……いやごめんごめん! ついうっかり……」
「別にいーよ!」
「うわ爽やか!」
ズテっとずっこけるナガレを見て、ミニマム少女は朗らかに笑った。
「ところで、このギルドからもう一つのケモノの匂いを感じる。どうやらメンバーに困るほど人員が少ないみたいだけど、他にも獣人がいるのかにゃあ?」
「ああ。実は……」
そうしてセンチアの話をするナガレ。そして帰って来た答えは「ふーん」とそっけないものだけだった。さすがネコ、気まぐれである。
「そういえば、あの時にもそんな奴を見かけたにゃ。アンタが頑張ってたの、よく見てたし」
「へ、あの時ってなんのこと?」
キョトンとするナガレに、ミケはスーッと目を細めた。
「それはアンタが、一ヶ月くらい前……ブニャ⁉︎」
ドガン!
「ナガレ・ウエスト先輩! オラぁ見てたッス! あなたが変なドラゴンの背に乗ってタイガス中を駆け巡り、最後には地方の主であるスカルドラゴンに助けられるのを、オラはこの目で見届けたッスから!」
「え、なになに⁉︎」
突然緑肌の男がミケを押し除けナガレに詰め寄った! 勢いに押され後ずさるナガレ。
「お、おっと。すんません。ついコーフンしちまったッス。オラ、ベネット・アングラーっていいまッス。名前ッス!」
そう言ってナガレが反応するより早く、手を握ってブンブン激しく振った。ナガレとベネットには身長差があるためぐわんぐわん揺れて、握手しただけなのに酔いそうになった……。
「お、おう! よろしくなベネット。オレは……」
「知ってまッス、ナガレ・ウエスト先輩! オラはアンタの勇姿を見て、このバッファローへ嫁と一緒にやって来たッス。憧れの先輩ッス! よろしくお願いしまッス」
「よ、嫁ェ⁉︎ 結婚してるの⁉︎」
衝撃の発言に硬直するナガレ。ベネットはさも当然と言った表情で頷いた。
「ああ。ニンゲンの文化では珍しいんッスね。オラたちオーク族は、十五歳になると同族の異性と番になって結婚するッス」
「そ、そうなんだ……ちなみにベネットはいくつ?」
「十八歳ッス」
「まさかの年下ァ⁉︎」
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グシャ!
「プギャ!」
何かを踏んづけてしまった。驚いて振り向くと、ミニマム青肌少女の足を踏んづけてしまっていた。
「いったーい! センパイ、ひどいよー!」
「うわごめん! ちっさくて見えなかった……いやごめんごめん! ついうっかり……」
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ズテっとずっこけるナガレを見て、ミニマム少女は朗らかに笑った。
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