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第二十五話 リベンジ! スカルクリーチャー
決闘の勝者
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「しめたっ! なら最後の技行くぞっ!」
好機と見たナガレは、比較的細い首の骨へしがみつく。そしてマルチスタッフに力を込めると……中央に嵌め込まれた雷の魔法石が、再び輝き始めた。
ソレと同時に、長棒に白いイナズマが走る!
「トドメだ! 石猿流棒術・蜘蛛繰り固め! 電撃もおまけでつけてやるよーーっ!」
バチバチバチィッ!
「カコッ⁉︎ カコカコカコカコココココーーッ⁉︎」
骨の体に、凄まじい電撃が迸った! 天を仰いで悲鳴(みたいなクラッキング音)を上げるスカルクリーチャー。全身がバチバチと帯電して痙攣しても、ナガレは決して離さない。相手を全身で拘束することこそ、石猿流棒術・蜘蛛繰り固めだ。
「カカカカカカカカカ……ッ⁉︎」
バチバチバチバチバチッ!
スカルクリーチャーは動けないまま、電流をくらいどんどん弱っていく。これは勝負あったか……とナガレが感じたその瞬間!
「……カンカカカッ!」
ブンブンッ!
「え? ……うわぁぁぁーっ⁉︎」
なんとスカルクリーチャーが、地面に身を投げ出すように体を振り回す。思わずナガレも吹っ飛ばされてしまった。その拍子に、骨の体から離れていく!
「カココッ!」
ようやく解放されたスカルクリーチャーは、頭をブルブル振ってナガレを睨みつける。頭蓋骨の奥の暗闇から見透かされている気がして、怖くなってきた。
「くっ……!」
ナガレもまた、素早く体勢を立て直し着地した。だがその時にはもう、スカルクリーチャーが走ってきている!
「カンカカカカカッ! カココカコッ!」
骨のあちこちがヒビ割れて、未だ電流を感じながらも走るスカルクリーチャー。対するナガレも、戦いの中で疲弊してきている。
……だが、彼はあの時と同じではない。石猿流の存在以外にも、もう一つ……!
コォォォォォォッ……!
「死中に活! ピンチはチャンス! ……燃えるぜ、闘魂ッ!」
そう、彼が何度も倒れ立ち上がったことで手に入れたスキル『闘魂(中)』がある。スキルのオーラが吹き出して、勇気が湧いてきた。
「行くぞっ、これが最後の勝負だーッ!」
ダッッ!
「カコココーーッ!」
ドタドタドタ!
お互いすごい勢いで駆け出す。スカルクリーチャーは大きく顎を開き、ナガレを噛み砕こうとする!
「カココココーーッ!」
「はぁぁぁぁぁぁーーっ!」
対するナガレも、マルチスタッフをブンブン振り回し力を溜めている。そして居合斬りのように、渾身の一撃を打ち出した!
駆け寄る二人は、ある一点で交差して……⁉︎
バシィッッッ!
好機と見たナガレは、比較的細い首の骨へしがみつく。そしてマルチスタッフに力を込めると……中央に嵌め込まれた雷の魔法石が、再び輝き始めた。
ソレと同時に、長棒に白いイナズマが走る!
「トドメだ! 石猿流棒術・蜘蛛繰り固め! 電撃もおまけでつけてやるよーーっ!」
バチバチバチィッ!
「カコッ⁉︎ カコカコカコカコココココーーッ⁉︎」
骨の体に、凄まじい電撃が迸った! 天を仰いで悲鳴(みたいなクラッキング音)を上げるスカルクリーチャー。全身がバチバチと帯電して痙攣しても、ナガレは決して離さない。相手を全身で拘束することこそ、石猿流棒術・蜘蛛繰り固めだ。
「カカカカカカカカカ……ッ⁉︎」
バチバチバチバチバチッ!
スカルクリーチャーは動けないまま、電流をくらいどんどん弱っていく。これは勝負あったか……とナガレが感じたその瞬間!
「……カンカカカッ!」
ブンブンッ!
「え? ……うわぁぁぁーっ⁉︎」
なんとスカルクリーチャーが、地面に身を投げ出すように体を振り回す。思わずナガレも吹っ飛ばされてしまった。その拍子に、骨の体から離れていく!
「カココッ!」
ようやく解放されたスカルクリーチャーは、頭をブルブル振ってナガレを睨みつける。頭蓋骨の奥の暗闇から見透かされている気がして、怖くなってきた。
「くっ……!」
ナガレもまた、素早く体勢を立て直し着地した。だがその時にはもう、スカルクリーチャーが走ってきている!
「カンカカカカカッ! カココカコッ!」
骨のあちこちがヒビ割れて、未だ電流を感じながらも走るスカルクリーチャー。対するナガレも、戦いの中で疲弊してきている。
……だが、彼はあの時と同じではない。石猿流の存在以外にも、もう一つ……!
コォォォォォォッ……!
「死中に活! ピンチはチャンス! ……燃えるぜ、闘魂ッ!」
そう、彼が何度も倒れ立ち上がったことで手に入れたスキル『闘魂(中)』がある。スキルのオーラが吹き出して、勇気が湧いてきた。
「行くぞっ、これが最後の勝負だーッ!」
ダッッ!
「カコココーーッ!」
ドタドタドタ!
お互いすごい勢いで駆け出す。スカルクリーチャーは大きく顎を開き、ナガレを噛み砕こうとする!
「カココココーーッ!」
「はぁぁぁぁぁぁーーっ!」
対するナガレも、マルチスタッフをブンブン振り回し力を溜めている。そして居合斬りのように、渾身の一撃を打ち出した!
駆け寄る二人は、ある一点で交差して……⁉︎
バシィッッッ!
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