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1 ギルド受付のセーヌさん
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「それではこれにて研修を終わります! おめでとう!」
ギルドマスターの女性が私達を祝ってくれる。
緩やかな歓声が湧き、あらかじめ注がれていた果実ジュースの杯が続々と乾いていく。
私の名前はセーヌ。
本日にてここセーフガルドにおける冒険者ギルド受付の研修業務を終え、晴れて正規ギルド員となった私。
持ち前のユニークスキル【研修生S】の効果あって、【上級冒険者ギルド受付S】のスキルを獲得。
そして受付に付随してきた【鑑定S】までゲット。私の目論見は当初の予測を超えて大成功と言える。
私の目的はこのギルド受付業務を通して、沢山の冒険者と出会い、そして教えを請い、仲間を集めること。
仲間を得た後に何をするのかというのはまだ漠然としていますが、今日も1日頑張りますっ!
「それでは研修を終えて早速で悪いけど、通常業務に戻ってくれるかしら」
上司のギルドマスター、ホウコさんが私達に業務開始を告げて、片耳に長い髪を掻き上げた。
合図の元、私も研修生時代から同じ制服に身を包み、軽やかな動作で受付業務を開始した。
私は受付業務開始と同時に、ギルド会館全体にいる客――冒険者たちに対して鑑定を展開。
有用そうなスキルを持っている者がいないかを探し始めた。
けれど館内にいる冒険者にはどうやら、目を瞠るようなスキルを持ったものはいないようだ。
と、長い魔女帽子に長剣を携えた新米冒険者らしき姿がギルド館内へと現れた。
髪の長さから考えればどうやら女の子のようだが、男の子に見えないこともない。
彼女は館内に入ると、真っ直ぐに依頼掲示板へと直進。
くるりくるりと左手の人差し指を回転させながら掲示板を見やった。
そして、ものの数秒で依頼書を片手に取ると、私の元へと直線的な動きでやってきた。
「あのう、冒険者登録とこの依頼を受けたいのですがっ!」
「はい、冒険者登録ですね。それではこちらへ記入を」
すっと冒険者登録用の書類を取り出して渡す。
受け取った彼女はさらさらりと必要事項を書いて書類を返してきた。
リエリー。女性。登録書類にはそう記されている。
「それではこちらの水晶へ手をかざしてください」
私が流れるように水晶を取り出して、目の前に置く。
リエリーさんは言われるままに、水晶に手をかざし、冒険者登録が終わった。
「それでは少々お待ち下さい」
「はい!」
私は水晶と書類の情報を冒険者カードへ移すと、暫くして再びリエリーさんを呼んだ。
「それではこちら、冒険者カードとなります。大事にしてくださいね」
「はいっ!ありがとうございます!」
「それからこちらの依頼でしたか、冒険者ランクFランクでの薬草採集依頼ですか……なるほど、これなら新米冒険者であるリエリーさんでも行えそうですね」
「そうなんです。依頼掲示板で見た時からこれにしようって決めてました!」
えへんと胸を張るリエリーさん。
私の鑑定結果によれば、彼女にはユニークスキル【名探偵S】が付与されている。
彼女がギルド会館に入ってから速攻で依頼掲示板を見つけたのも、そこで迷うことなくこの依頼を選べたのも全てはこの名探偵スキルの為せる技だろう。
私は彼女の行動力と分析能力を買った。
「つかぬことをお伺いするのですが……この依頼、私と一緒に受けてはいただけませんか?」
「え?! どういうことでしょうか?」
私の提案を聞いたリエリーさんは、きょとんとした表情で私に問うた。
「実は……」
私は自身も冒険者登録を済ませてある最低ランクのFランク冒険者であること、そして教えて貰う事で強くなることなどをリエリーさんに教えた。
それを聞いたリエリーさんは暫しの長考の末、
「構いませんよ! 私なんかでよろしければ」
と快諾の意を示してくれた。
ほっと胸を撫で下ろし、私は、「良かったです」とリエリーさんに微笑んだ。
ギルドマスターの女性が私達を祝ってくれる。
緩やかな歓声が湧き、あらかじめ注がれていた果実ジュースの杯が続々と乾いていく。
私の名前はセーヌ。
本日にてここセーフガルドにおける冒険者ギルド受付の研修業務を終え、晴れて正規ギルド員となった私。
持ち前のユニークスキル【研修生S】の効果あって、【上級冒険者ギルド受付S】のスキルを獲得。
そして受付に付随してきた【鑑定S】までゲット。私の目論見は当初の予測を超えて大成功と言える。
私の目的はこのギルド受付業務を通して、沢山の冒険者と出会い、そして教えを請い、仲間を集めること。
仲間を得た後に何をするのかというのはまだ漠然としていますが、今日も1日頑張りますっ!
「それでは研修を終えて早速で悪いけど、通常業務に戻ってくれるかしら」
上司のギルドマスター、ホウコさんが私達に業務開始を告げて、片耳に長い髪を掻き上げた。
合図の元、私も研修生時代から同じ制服に身を包み、軽やかな動作で受付業務を開始した。
私は受付業務開始と同時に、ギルド会館全体にいる客――冒険者たちに対して鑑定を展開。
有用そうなスキルを持っている者がいないかを探し始めた。
けれど館内にいる冒険者にはどうやら、目を瞠るようなスキルを持ったものはいないようだ。
と、長い魔女帽子に長剣を携えた新米冒険者らしき姿がギルド館内へと現れた。
髪の長さから考えればどうやら女の子のようだが、男の子に見えないこともない。
彼女は館内に入ると、真っ直ぐに依頼掲示板へと直進。
くるりくるりと左手の人差し指を回転させながら掲示板を見やった。
そして、ものの数秒で依頼書を片手に取ると、私の元へと直線的な動きでやってきた。
「あのう、冒険者登録とこの依頼を受けたいのですがっ!」
「はい、冒険者登録ですね。それではこちらへ記入を」
すっと冒険者登録用の書類を取り出して渡す。
受け取った彼女はさらさらりと必要事項を書いて書類を返してきた。
リエリー。女性。登録書類にはそう記されている。
「それではこちらの水晶へ手をかざしてください」
私が流れるように水晶を取り出して、目の前に置く。
リエリーさんは言われるままに、水晶に手をかざし、冒険者登録が終わった。
「それでは少々お待ち下さい」
「はい!」
私は水晶と書類の情報を冒険者カードへ移すと、暫くして再びリエリーさんを呼んだ。
「それではこちら、冒険者カードとなります。大事にしてくださいね」
「はいっ!ありがとうございます!」
「それからこちらの依頼でしたか、冒険者ランクFランクでの薬草採集依頼ですか……なるほど、これなら新米冒険者であるリエリーさんでも行えそうですね」
「そうなんです。依頼掲示板で見た時からこれにしようって決めてました!」
えへんと胸を張るリエリーさん。
私の鑑定結果によれば、彼女にはユニークスキル【名探偵S】が付与されている。
彼女がギルド会館に入ってから速攻で依頼掲示板を見つけたのも、そこで迷うことなくこの依頼を選べたのも全てはこの名探偵スキルの為せる技だろう。
私は彼女の行動力と分析能力を買った。
「つかぬことをお伺いするのですが……この依頼、私と一緒に受けてはいただけませんか?」
「え?! どういうことでしょうか?」
私の提案を聞いたリエリーさんは、きょとんとした表情で私に問うた。
「実は……」
私は自身も冒険者登録を済ませてある最低ランクのFランク冒険者であること、そして教えて貰う事で強くなることなどをリエリーさんに教えた。
それを聞いたリエリーさんは暫しの長考の末、
「構いませんよ! 私なんかでよろしければ」
と快諾の意を示してくれた。
ほっと胸を撫で下ろし、私は、「良かったです」とリエリーさんに微笑んだ。
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