5 / 55
3章:迷宮都市編
職探しへ
しおりを挟む
次の日は、遅めの朝食をたべ街をふらふら歩くことにした俺たち。
一応、職探し中だけど、焦ってもいない。
共にフード付きの私服で、リンは特にフードはかぶらず、俺だけフード被って手を繋いでいる。
冒険者の多い街だからという理由だからか、午前の遅い時間もあり、人通りも少ない。
絡まれることもない。。
途中で、コーヒーを買って一休みしたり、
屋台でクレープを買えばサービスしてもらったりしていた。
お昼も過ぎた時間、俺たちは昨夜教えてもらった裏通りに来た。
メイン通りに比べて店舗は少ないが、なんだかんだとは様々な店がある。
住居区域もかねているみたいで、個人経営の店がちらほらある。
俺は、1件のボロい食堂の前で立ち止まった。
看板は擦り切れて【ボブの食堂】と書いてあるのがかろうじて読める。
店のドアの所は『Close』となっている。
俺たちが、店の中を覗くとL字型の厨房と客数は20名もはいれば満席という感じの食堂だ。
食堂の奥は住居へと続いている。 ボロいが清掃は行き届いている感じだ。
「シュン、どうした? なんかあるのか?」
「ああ、おっさんとおばさんがいるんだ。
おっさんのほうは、まぁまぁな質でそーだなグランとイアンの質をかなーり弱くした感じだ。
んで、おばさんのほうがそこまで臭くねぇ。
すげぇー昔な、アークに会う前に抱きついてこなかった女がいたんだ。
恰幅のいいおばさんでな。 それに近いなって思って。
結局、俺が触れる事が出来る女は、無臭のリンだけどな。」
そう俺が、人形だった時だ。
思い出したくもない記憶だが、1人だけそこまで臭くないおばさんがいた。
まぁ、なんかすぐいなくなったけど。。 そんな事を思いだしていた。
「聞いてみるか?」ってリン。
「ああ、まぁ そうだな。」と俺がいうと、リンが聞いてくるといい店舗へ行く。
俺は、少し離れた所で様子を伺う事にする。
リンがドアを叩くと恰幅のいい優しいそうな、でもしっかり者の40代半ばのおばさんが出てきた。
リンとおばさんが会話をし、時より俺のほうを見て優しい笑みをうかべてなにか頷いている。
「旦那さんもこっちにいらっしゃい!
お店の中でお茶でもだすわよ。
大丈夫、近づかないから。 奥さんに事情きいたわ。」と笑顔で手招きしてきた。
俺は、リンの後に続いて店舗にはいる。
彼女は、リンに2人分のコーヒーの入ったカップを渡し、俺らはテーブル席に座る。
彼女は、少し離れたところにのカウンター席に座った。 本当に近づかない。
「自己紹介が先ね。 私はライラ。
うちの旦那が、ここの経営者兼料理人で、ボブっていうんだけど、今、お昼寝中なの。 で、あなたたちは?」
「リンといいます。 主人がシュンです。
私達、童顔に見えますが、一応19歳です。
昨日、この街にきたばかりで仕事を探してるんですよ。
主人が料理はできるんですが、先ほどいったように、私以外は女性恐怖症で、人付き合いも苦手なんですよね。
それで、たまたまこの店の前を通ったら、ここなら大丈夫そうだって言い出して、出来れば働かせていただけないかという相談なんですよ。」
働かせてくれとう話を聞いて、ライラが困った顔をする。
そりゃ、いきなり来て働かせてくれはないかな。
「気に入ってくれるのは嬉しいんだけど、ほぼ趣味でやっていてね。
もともとは、息子夫婦が食堂を経営していたのよ。
で、王都にいってしまってね。
ここを放置しておくのもって事で、半分はうちの旦那の道楽なんだ。
うちの旦那、本業は冒険者でね。 なんで、申し訳ないんだけど、人を雇うようなお金がないのよ。」
その話を聞いて、リンが、その後の判断は任せるという目線を送ってくる。
確かにそうだよな。
俺は、被っていたフードを外してから、交渉する事にした。
フードを外した俺を見た、ライラは優しい笑顔のままだ。
「あら、いい男ねぇ~。 私には旦那がいるから大丈夫よ♪」
それを、聞いてから俺は交渉をする事にする。
「急に雇ってくれは困るよな。
それでだ、実は、俺ら賃金はいらねぇんだ。
商売のノウハウを教えてもらえればいいんだ。 リンも接客初めてだしな。
それに、必要なら投資してもいい。 別に、この店舗を買うとかじゃねぇ。
ただ、仕入れとかその辺教えてくれるだけでいいんだ。 それでもダメか?」
ライラは、俺の話を優しい笑顔で聞きて、また少し困った感じだ。
「そこまで気に入ってもらえたの。
ちょっと私じゃ判断できないから、旦那をおこしてくるわ。
ちょっと、待っていて」といって、ライラは奥にある居住スペースへ行く。
俺らが待っている間。
「ライラさんは、大丈夫そうだな。 しかも、初対面で注意事項守ってくれた。」ってリン。
「ああ、フードとった反応でまず平気そうだってわかったしな。 といっても、認識阻害はしてるがな。」って俺。
俺達がそんな会話をした後、
無精髭をはやし、体格がよくがっちりとしている身長200CMぐらいで、ライラと同じく40代半ばの男がエールの瓶を片手にやってきた。
男の服装は、下がスラックスで、上はよれよれのTシャツを着て頭を掻きながらまだ眠そうな顔。
そんな男が、ライラと一緒に食堂の中にはいってきた。 この男がライラの旦那らしい。
一応、職探し中だけど、焦ってもいない。
共にフード付きの私服で、リンは特にフードはかぶらず、俺だけフード被って手を繋いでいる。
冒険者の多い街だからという理由だからか、午前の遅い時間もあり、人通りも少ない。
絡まれることもない。。
途中で、コーヒーを買って一休みしたり、
屋台でクレープを買えばサービスしてもらったりしていた。
お昼も過ぎた時間、俺たちは昨夜教えてもらった裏通りに来た。
メイン通りに比べて店舗は少ないが、なんだかんだとは様々な店がある。
住居区域もかねているみたいで、個人経営の店がちらほらある。
俺は、1件のボロい食堂の前で立ち止まった。
看板は擦り切れて【ボブの食堂】と書いてあるのがかろうじて読める。
店のドアの所は『Close』となっている。
俺たちが、店の中を覗くとL字型の厨房と客数は20名もはいれば満席という感じの食堂だ。
食堂の奥は住居へと続いている。 ボロいが清掃は行き届いている感じだ。
「シュン、どうした? なんかあるのか?」
「ああ、おっさんとおばさんがいるんだ。
おっさんのほうは、まぁまぁな質でそーだなグランとイアンの質をかなーり弱くした感じだ。
んで、おばさんのほうがそこまで臭くねぇ。
すげぇー昔な、アークに会う前に抱きついてこなかった女がいたんだ。
恰幅のいいおばさんでな。 それに近いなって思って。
結局、俺が触れる事が出来る女は、無臭のリンだけどな。」
そう俺が、人形だった時だ。
思い出したくもない記憶だが、1人だけそこまで臭くないおばさんがいた。
まぁ、なんかすぐいなくなったけど。。 そんな事を思いだしていた。
「聞いてみるか?」ってリン。
「ああ、まぁ そうだな。」と俺がいうと、リンが聞いてくるといい店舗へ行く。
俺は、少し離れた所で様子を伺う事にする。
リンがドアを叩くと恰幅のいい優しいそうな、でもしっかり者の40代半ばのおばさんが出てきた。
リンとおばさんが会話をし、時より俺のほうを見て優しい笑みをうかべてなにか頷いている。
「旦那さんもこっちにいらっしゃい!
お店の中でお茶でもだすわよ。
大丈夫、近づかないから。 奥さんに事情きいたわ。」と笑顔で手招きしてきた。
俺は、リンの後に続いて店舗にはいる。
彼女は、リンに2人分のコーヒーの入ったカップを渡し、俺らはテーブル席に座る。
彼女は、少し離れたところにのカウンター席に座った。 本当に近づかない。
「自己紹介が先ね。 私はライラ。
うちの旦那が、ここの経営者兼料理人で、ボブっていうんだけど、今、お昼寝中なの。 で、あなたたちは?」
「リンといいます。 主人がシュンです。
私達、童顔に見えますが、一応19歳です。
昨日、この街にきたばかりで仕事を探してるんですよ。
主人が料理はできるんですが、先ほどいったように、私以外は女性恐怖症で、人付き合いも苦手なんですよね。
それで、たまたまこの店の前を通ったら、ここなら大丈夫そうだって言い出して、出来れば働かせていただけないかという相談なんですよ。」
働かせてくれとう話を聞いて、ライラが困った顔をする。
そりゃ、いきなり来て働かせてくれはないかな。
「気に入ってくれるのは嬉しいんだけど、ほぼ趣味でやっていてね。
もともとは、息子夫婦が食堂を経営していたのよ。
で、王都にいってしまってね。
ここを放置しておくのもって事で、半分はうちの旦那の道楽なんだ。
うちの旦那、本業は冒険者でね。 なんで、申し訳ないんだけど、人を雇うようなお金がないのよ。」
その話を聞いて、リンが、その後の判断は任せるという目線を送ってくる。
確かにそうだよな。
俺は、被っていたフードを外してから、交渉する事にした。
フードを外した俺を見た、ライラは優しい笑顔のままだ。
「あら、いい男ねぇ~。 私には旦那がいるから大丈夫よ♪」
それを、聞いてから俺は交渉をする事にする。
「急に雇ってくれは困るよな。
それでだ、実は、俺ら賃金はいらねぇんだ。
商売のノウハウを教えてもらえればいいんだ。 リンも接客初めてだしな。
それに、必要なら投資してもいい。 別に、この店舗を買うとかじゃねぇ。
ただ、仕入れとかその辺教えてくれるだけでいいんだ。 それでもダメか?」
ライラは、俺の話を優しい笑顔で聞きて、また少し困った感じだ。
「そこまで気に入ってもらえたの。
ちょっと私じゃ判断できないから、旦那をおこしてくるわ。
ちょっと、待っていて」といって、ライラは奥にある居住スペースへ行く。
俺らが待っている間。
「ライラさんは、大丈夫そうだな。 しかも、初対面で注意事項守ってくれた。」ってリン。
「ああ、フードとった反応でまず平気そうだってわかったしな。 といっても、認識阻害はしてるがな。」って俺。
俺達がそんな会話をした後、
無精髭をはやし、体格がよくがっちりとしている身長200CMぐらいで、ライラと同じく40代半ばの男がエールの瓶を片手にやってきた。
男の服装は、下がスラックスで、上はよれよれのTシャツを着て頭を掻きながらまだ眠そうな顔。
そんな男が、ライラと一緒に食堂の中にはいってきた。 この男がライラの旦那らしい。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる