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3章:従軍編
束の間の休息 後編
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Side:ローレンス
セシリアとピアノを弾くロイス。 我が息子だが、学園に行くまでは、毎日決まって時間に演奏が響く。
あの頃は、勉強もせず、剣術も出来ない愚息で、幼少はわがまま、横暴で、まぁセシリアとも仲が最悪だったからうざいって思ってたな。 学園でも成績は悪いし、謹慎処分だ。 学園入る前に卒業後は廃摘の手続きしたが、王家や王国の主要貴族には知られないようにした。 エリオットが実直すぎるため、学園で派閥に入っても修正のためロイスを隠蓑にした。
学園卒業後の従軍期間の設置だ。 噂では、検討されているだったが、ロイスとエリオットが学園2年目で決定だ。 エリオットを卒業後、領に戻すため、ロイスに従軍させた。 配属は、末端文官先。 給料も僅かだ。
学園在学からロイスは、護衛騎士のパウロ、ラウロの学費、生活費は自分で賄ってた。
気づいたのは、ロイスが学園卒業後だ。 バラク商会の令嬢ユキアナ嬢と結婚してた事実に気づいた時だ。
ドーバ殿の話しじゃ、ミュージックボックスの特許料、他バラク商会魔道具開発の手伝いもしてたと。
「俺は、まったくロイスを見てなかったな。 にしても上手いな」って独り言だ。
今じゃ、セシリアの奏でる音楽は心地よく心安らぐ。 セシリアと不仲になったのも、ロイスを甘やかすセシリアがうざくなった。 セシリアは、セシリアで寂しかったと。 エリオットが、学園卒業して一回り以上も精神も成長してからか。 違うな、エリオットもフローレア嬢との婚約を解消したいと言ったころから変わった。 学園を卒業して寮に戻って来てから、エリオットに聞いた。 エリオットが変わった、きっかけはロイスの一言だったと。
「ええ、ロイは、多才ですから」ってユキアナ嬢だ。
「みたいだな。 まったく気づかなかったよ。」って俺の言葉だ。
「それは、ロイが自由に生きたいからですわ。」
「そうらしいな。」としか言えない。
「ローレンス様は、セシリア様を大切にしていただければ、ロイも安心ですわ。」
「ああ、そのつもりだよ。 ロイスにしてやれなかった分もだ」
それしか言えないな。 ユキアナ嬢は、それでいいと言ってた。
本来であれば、ホワーズ当主変更やら、俺も伯爵任命で王宮に塔城予定だったが、国王が病床、そして王太子直下の騎士団が邪竜討伐してドラゴン・スレイヤーズだかの任命式が優先で、文書通知で終わりだ。
俺が王宮にいけば、王家、貴族から製鉄技術の開示を求められるしな、都合はいい。
ただ、ドーバ殿の話しでは、王国自体不安定だと。 あまり、王都へ行かない方がいいとの事だ。
離れ過ぎてわからぬが、王都近郊への魔方陣設置は当面見送ることにした。 ドーバ殿の提案だ。
◇◇◇
こうして、王太子もアルパーノも忘れていた、ホワーズ領当主交代とキンバリー伯爵の昇格手続きが完了したのであった。
セシリアとピアノを弾くロイス。 我が息子だが、学園に行くまでは、毎日決まって時間に演奏が響く。
あの頃は、勉強もせず、剣術も出来ない愚息で、幼少はわがまま、横暴で、まぁセシリアとも仲が最悪だったからうざいって思ってたな。 学園でも成績は悪いし、謹慎処分だ。 学園入る前に卒業後は廃摘の手続きしたが、王家や王国の主要貴族には知られないようにした。 エリオットが実直すぎるため、学園で派閥に入っても修正のためロイスを隠蓑にした。
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気づいたのは、ロイスが学園卒業後だ。 バラク商会の令嬢ユキアナ嬢と結婚してた事実に気づいた時だ。
ドーバ殿の話しじゃ、ミュージックボックスの特許料、他バラク商会魔道具開発の手伝いもしてたと。
「俺は、まったくロイスを見てなかったな。 にしても上手いな」って独り言だ。
今じゃ、セシリアの奏でる音楽は心地よく心安らぐ。 セシリアと不仲になったのも、ロイスを甘やかすセシリアがうざくなった。 セシリアは、セシリアで寂しかったと。 エリオットが、学園卒業して一回り以上も精神も成長してからか。 違うな、エリオットもフローレア嬢との婚約を解消したいと言ったころから変わった。 学園を卒業して寮に戻って来てから、エリオットに聞いた。 エリオットが変わった、きっかけはロイスの一言だったと。
「ええ、ロイは、多才ですから」ってユキアナ嬢だ。
「みたいだな。 まったく気づかなかったよ。」って俺の言葉だ。
「それは、ロイが自由に生きたいからですわ。」
「そうらしいな。」としか言えない。
「ローレンス様は、セシリア様を大切にしていただければ、ロイも安心ですわ。」
「ああ、そのつもりだよ。 ロイスにしてやれなかった分もだ」
それしか言えないな。 ユキアナ嬢は、それでいいと言ってた。
本来であれば、ホワーズ当主変更やら、俺も伯爵任命で王宮に塔城予定だったが、国王が病床、そして王太子直下の騎士団が邪竜討伐してドラゴン・スレイヤーズだかの任命式が優先で、文書通知で終わりだ。
俺が王宮にいけば、王家、貴族から製鉄技術の開示を求められるしな、都合はいい。
ただ、ドーバ殿の話しでは、王国自体不安定だと。 あまり、王都へ行かない方がいいとの事だ。
離れ過ぎてわからぬが、王都近郊への魔方陣設置は当面見送ることにした。 ドーバ殿の提案だ。
◇◇◇
こうして、王太子もアルパーノも忘れていた、ホワーズ領当主交代とキンバリー伯爵の昇格手続きが完了したのであった。
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