「第一部:魔女の生贄」貴族の子に転生し、魔女に呪われたけど優しい家族と一緒にいたい

八木恵

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3章:学園在籍編

準成人

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中等部3年になった俺とローラン。学園は、俺はほとんど行けてない。
だいたい週1回行けてたのが、月2回に減った。2回いければいいほう。

天候のせいもあるけど、14歳になるかならないかで、夜間専門の非常勤から常勤に変わった。
理由は、模擬戦で親父に勝ったというのもあるけど、王国の各地で魔物被害が発生したり、イエメン帝国からの進軍があって、夜間専門の俺も駆り出されたわけだ。

10歳の時、魔法騎士団の内部では、すでに人を殺めている事になっているけど、表沙汰になってなく、ここで表沙汰になった。

俺は副将を、親父は大将を倒したもんだから、武勲をあげてしまったわけだ。
という事で非常勤ではなく常勤しろって事になり、そうなるとだな遠征とか行かなきゃいけなくなり、学園にいける回数も減っていいく。
 
そして減っていく理由は俺の趣味の魔道具開発にもある。
ザガリーとこまごましていたものを作っていたのだが、だんだん規模が大きくなってきた。
今や、魔導列車の構想案がでている。鉄道ひくルートがきまってないのに、制作依頼がきた。
俺がおもちゃを作ったのがまずいっちゃまずかったんだが。

「隊長、のんでるかい!」とジョン。さっきまで、盗賊討伐してた。

「はぁ~、飲んでるけど、俺はいいたい事がある!」
俺、タバコに火をつけて一服。

「お!お小遣い値上げか!」とジョン。
「それは、この前プレゼンして勝ち取った」
ふふふ俺のお小遣いは、金貨15枚になった。だって報酬もらったのに親父とお袋に取り上げられたんだもん。

「じゃぁどうした!」というジョンに「そうだ」ってダンも便乗。
「お袋にデビュタントがあるからって、叩き起こされ、ダンスの練習をさせられ、魔道具開発の時間もないまま練習すること3週間。開発しなきゃだから時頼徹夜。なのに、いざその日は俺は遠征がくまれてたってどういう事だよ!」と俺。そして、エールいっきのみ。

「あははは。」と爆笑のジョン。
「もしかして、今日?」とダン。
「そう!」
「どうせ、パートナーだっていないんだし」ジェニー失礼な発言。

「ローランが用意してくれるといっていたんだ。だが俺がいいたいのは、行けないのになぜダンスの練習をさせたかって事だよ。いけないなら、しなくていいだろ」

「「「そこかよ!」」」そこは、はもらないでほしい。

「隊長は特にいきたいとかなかったって事?」というジェニーの質問に、
「ない。同年代の交流は学園で十分」

「在籍してるだけでほとんどいってないけどな」とダンに突っ込まれた。

「いいんだよ。俺は、学園にローランといって、お昼一緒食べればそれで満足なんだって」
 
「ぶれないな」というジョン。
だって本当にそれだけの理由だもん。
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