【白銀の黒帝 23】俺の職業は、最弱と村人、そして村人はの俺は。

八木恵

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2章:少年期

村人の僕は13歳になりました。

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結局、僕は初等教育にも通う事なく、ザンソ村で父さんと母さんと暮らす日々を過ごしていた。
そして、僕は13歳になった。
13歳の僕は、相変わらず小柄。
他の子供達が初等教育に行ってしまってから、僕の仕事はもっぱら泉からの水運びだ。
でも、月日が経過して、今では、午前中にノルマの水汲みを終えてる。
そして、午後は罠をはった場所を確認しながら動物の狩りをしている。 
いまだに、弓も剣も重くてもてないし、クワだって重くて無理。 
だから、せめて村の食料確保のため、僕は、父さんに教えてもらった罠の仕掛け方を見習ってこうやって日々を過ごしている。 

でも、僕の体力では限界があるから、今まで読んだ本の知識や、ちょっとした工夫をしてなんとか効率化をはかっている。 
水汲みも、滑車を使って効率化をはかっているんだ。 そのおかげで、午前中には水くみが終了できるようになった。
そして、今は、水車を設計して水路ができないか模索している。
その方が農作物の栽培に効率的だからね。 
もちろん、設計や構築には必ず父さんに相談している。
父さんは、水車の案に賛成してくれたけど、ダルマ式ふくれあがった村の財政では余分な予算はないらしくて、無理らしい。
でも、父さんは、絶対に便利だからっていってくれて、少しずつ木材をあつめて、父さんと一緒に作っている。


今日は、なんと、ララが2年ぶりに帰省してくるんだ。

しかもララは、来月から、皇国の首都にある聖騎士学園の中等部に進学がきまっている。 
ここ2年ほど手紙もこず心配してたけど、連絡が来た時には父さんも母さんも安心してた。 
父さんも母さんも連絡が来たときは、大喜びしてた。
ちなみに、聖騎士を出した村は、皇国から補助がでるらしく、中等部進学でも、わずかながらも祝い金がもらえる。
それに、ララの学費や寮費についても、ララが特待生だから無料なんだって。
本当に自分の妹なのに、そこまで出世していて凄いって思う。

そういう理由もあって、村をあげて、ララの帰省にお祝いムードだ。
ララを乗せた馬車がみえる。 すごい、騎士達も10名ほど護衛なのか一緒にきてる。
村長に、僕がララの家族だっていうのは恥ずかしいからって、僕は、村外れの森から遠くで様子を見ている。
さすがに、実の兄が、職業、村人は恥ずかしいし、それに僕の場合は病弱だしね。
父さんと母さんは、村長の意見に反対したけど、僕は、ララが帰ってきたら家族の団らんがあるからその時でいいっていって断ったんだ。

そして、遠くからララの帰省をみている僕。
ララが、すごい高貴な青年にエスコートされて降りてきた。 なんか、どこかのお姫様みたいな綺麗なドレスきている。 よく見えないけど剣も帯刀してる。 
青年の後に出てきた、貴族の人が、書状を読み上げてる。 村人とみんなが騒めいたと思ったら、一緒にきていた騎士が抜刀して、あつまる村人たち、老若男女問わず殺している。 ララも抜刀し殺してる。 

な、なにが起きてる。 しかもララは、嘆願する母さんの首をはねた。 しかも、ララの表情わ、笑ってる。。。みえる。 
応戦してる父さんが、手信号をおくってる。 僕と父さんだけの合図。
「に・げ・ろ。 か・く・れ・が」 って合図した父さんは、騎士に串刺しされた。

僕は、無力だ。 
泣きながら、震える足を必死に、父さんと僕だけの隠れ家に向かう。 
父さんにおんぶされて狩りに連れて行ってもらったときに見つけた洞窟。 
母さんにも内緒で、数日間は生活できるように拠点作りをした。 
隠れ家は、男のロマンだって父さん言ってた。 だから男同士の秘密だと。

震える足をなんとか動かして、僕は洞窟についた。 
中に入って、すぐ外から、この場所が洞窟だってわからないようにした。
僕は、止まらない涙を拭いながら、必死で声を潜めた。 だって外から足音と声が聞こえるからだ。

「村人はいなさそうだ」
「モータル公爵も、ひでぇーよな。 ララお嬢様をエルビィン殿下の婚約者にするために、ララお嬢様の出生を知る村人全員殺せって。」
「ララお嬢様も、平気で自分の母を殺すってのも凄いよな。」
「でも公爵様いわく、ララお嬢様は生き別れた娘だっておっしゃってたし、その時、生まれたばかりのララお嬢様を当時、侍女だった例の母親が連れ去ったって。」
「ひでぇ話しだな。 じゃなきゃ、こんな陳腐な村に聖騎士なんて生まれねぇーよな。」
「そうそう、それである意味、報復だな。」

嘘だ、嘘だ。嘘だ。
僕は覚えてる。 1歳だったけど、僕の記憶が訴えてくれる。 
ララが生まれてくる時、大きなお腹の母さんが触らせてくれてお兄ちゃんになるのよって言ってた。 
ふざけるなぁーーー。 
なんで、そんな理由で、父さんも母さんも殺されるんだ。 村人の人たちだって村長さんだって。。 
最初は、僕の事を馬鹿にしてた村人の人たちだったけど、滑車を作ったら感謝してくれて、その後、非力な僕でも、皆、優しくしてくれた。
なんでだよ。 なんでだ。。
僕は、ひたすら泣いた。。 何もできなかった自分を怨む。。
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