【白銀の黒帝：15】転生者と生まれ変わり

2章：ギルド編

シュン達がギルドに来てから

一方、シュン達は夕方には任務を終えて報告とギルドカードと一緒に袋にいれたころ、ギルドマスター室にいるジムに1番隊の隊長が訪問していた。　

「相談と聞きたい事とはなんじゃ？」
「相談はいつもの通りで、彼らの件ですよ」と溜息をつきながらいい1番隊隊長。
「討伐任務しかしないのは、隊員の自由なんでいいんですけど、隊員訓練や合同に滅多に参加しないので、マスターからもきつくいってほしいんですよ」
「次は2週間後じゃったな。　それには、参加するように伝えておく」
「お願いします。　俺より強いのに隊長も、副隊長もしてくれないわで、困ってるんです。」って頭を下げる1番隊隊長。
「あー、わかっておるが、なかなかな」と頭を掻きながらいうジム。　本当、あの問題児3人組。　なんとかならんかのう。
「んで、聞きたい事とはなんじゃ？」
「ええ、現在ある1番隊から6番隊隊長の隊長会議で、ある議題があがってます」
「ふむ。議事録にはのってないが」って儂ジムが議事録を再度確認している。
「ええ、議事録にはのせず代表で俺が聞くことになりまして」という1番隊隊長。
「してなんじゃ？」
「とぼけないでください。」といって紙を出して、
「この異常なまでの討伐件数と暗殺件数が、この半年間増えてます。　各番隊に確認しましたが、依頼はすべて直接マスターからどこかに行っているようですよね。　受付長にも確認してあります。隊員が増えているのなら、なぜ我々に相談がないんですか！」って叫ぶ1番隊隊長。
「隊員達も受付も噂してますよ」とまで言われてしまったのじゃ。
「それか。　確かにお主達の言う通り隊員が増えたのは確かじゃ。　
　じゃが、ちょっと訳ありでな、任務も直接、儂からという約束になっておるんじゃ。　
　じゃが、おかげで例の傭兵団より先に討伐完了しておるじゃろ」と言っておいたのじゃ。
「確かにそこは助かってますね。　かといって得たいの知らない者じゃないですよね」って不信顔じゃ。
「それはないのじゃ。　じゃが、あまり大勢の人がいる所や、注目を浴びるのが嫌いなのじゃ。　
　それに不機嫌になっても困るんじゃ。　なので、まだ表沙汰にはしたくないのじゃ」って真剣にいってみたのじゃ。
「マスターがそこまでおっしゃるのでしたら、我々は当面は、黙認しておきますが、隊員達のうわさや受付嬢のうわさは抑えらえませんので」っていわれてしまったのじゃ。　それは仕方ない。
「んで、例の傭兵団はどうじゃ？」
「報告書の通りですよ。　6番隊が調べてますが、今の所、動きはないです。　
　相変わらず、一般任務をそこの団員達で商業国家、海洋国家をうけています。　
　一時、臨海国家まで手をだしましたが、こちらの半年間の実績をみて戦力を商業国家と海洋国家に集中しているようです。」と説明する1番隊隊長。
「そうか、では引き続き警戒だけはしておいてくれ」
「了解しました」といって退室するのである。


問題児3人組もそうじゃが、傭兵団の動きもようわからないのじゃ。　
とりあえず、シュン殿たちに報告しておくのじゃ。