【不遇転生：3】悪役子息と魔神 ～いい加減、ループから脱出したい～

2章：悪役子息な俺

15歳の誕生日の祝い

訓練やら、討伐やらの日々を過ごしていたら、いつの間にか自分の誕生日が過ぎて俺は15歳になっていた。
この帝国では、15歳が成人だ。

前回ループまでは、公爵家で成人の祝いもかねた盛大なパーティーが開かれていた。
その時に、滅多に会わない俺の婚約者も来ていた。　俺は、ものすごく彼女に嫌われている。　
理由は、しらないが初対面の時から嫌われているのだけはわかっている。　
理由はあったのかもしれないが、既に7回目のループの俺にとって10歳やそこらでの婚約は、遠い過去すぎて忘れた。

そして、7回目の今回のループは、祝いもパーティーも何も無し。
なんせ、家族の会話なんてないし、魔神と出会ってから食堂にも行ってない。　
親父に会ったのは、フロイドも学園に行くっていう話の時いらい会ってない。　
というより、俺が朝早くから夕食時まで家にいないってのも理由の1つだ。　
唯一、屋敷の中で、日々、俺が会話するのってジョンぐらいかもしれない。

そんな、自分の誕生日すら忘れていた俺。
魔神が、プレゼントだって言って、タバコ、アルコールを大量に俺の次元ボックスに入れてくれた。
最初タバコ吸った時はゲホゲホして、魔神に笑われたけど、今や独りで討伐行く時は吸ってる。　
流石に家では吸ってない。　夜は、寝酒で、エールまたはビールってのを飲む。　
この帝国にない物ばかりで、まじ美味い。


そんなある日。
≪お前、筆下ろししなくていいのか？≫ってある日の夜に言われた。　
（そういや、初回ループでアシュリーと何回かしてからは、してない。　
　娼婦街いっても、どれがいいのか分からない。）
≪いい女の見分けはわかるぞ≫って言われて、娼婦街へ行った。

何件かまわって、魔神があの女って指定した。　
金貨5枚したが、かなぁーり久しぶりのセックス堪能させてもらった。　まじ、いい女だ。　
奉仕してくれるし、いろいろ教わった。　
ちなみに、俺がセックス中は、魔神はリンク切ってくれた。

そんなんで、いい女の見分け方も含めて、週一度で娼婦街にいって、魔神の選んだ数名のいい女とセックスしてる俺だ。　俺だって男だ。　成人したし、日々鍛錬してるんだから、たまるんだよ。

ある意味、魔神だけが、俺の成人を祝ってくれたな。　
今までにない事ばかりだから、家族に祝ってもらうより嬉しかった。