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3章:青年期

即位のスケジュール

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俺が珍獣たちの出会いを思いだしつつ、そうそう今夜出かけられない理由がある。
それは、明日が糞アーサーの即位式だからだ。 
戻ってきた日の翌日かよって、突っ込みたい。

「それで、テッド、明日のスケジュールは?」
「朝アーサー殿下の即位の式、そして編成組織の発表と儀礼、で 昼食後、殿下の王都パレード中の警備、で夜は即位のパティーの出席です。」
「はぁ、なんだそれ。 パレード中は、ようは不審な奴を殺してけって事か? ってかよ、俺らだけじゃねぇーよな、裏で動くのって、暗部も動くよな。」
「まぁそうなるかと」っていうテッド。
「ジョンとジョジュアは、明日、追加でくる2人の実力でも午後見とけ。」
「「了解っす」」さすがハモるね、双子。
さっきのアーサーからの手紙で、追加人員が2人来るらしい。 面倒だから、双子に任せる事にした。

「で、「ギース、どうせ俺とテッドは、お前と珍獣組が捕縛したやつがいた場合と、お前らの尻拭いだろ」ってガフ。
「さすがガフだな。 ってか、なんだよこの料理当番。 なんでほとんど俺なんだよ!」 どうみてもおかしい。 土日の朝だけラミで、あとは全部俺だ。
「ギースの飯が美味すぎて、俺ら舌こえちまったし、お前ここで1番若いしな。」ってガフ。 
周りもコクコク頷いている。
「ガフが、30歳、テッドが22歳、ジョンとジョジュアが18歳、珍獣組うん百~千歳、ヴォル2ヶ月。 俺、14歳。 そんで新人2人が、17と16。 ふむ、その通りだが、階級で言えば人間組でも俺が下か。」
「そうですよギース殿。」
「まて、階級試験受けれなかっただけだろうが。 糞アーサーめ!」
「まぁ仕方ないだろ、15歳以上じゃないと少尉試験じたい受けられねぇーしな。 8歳で一般兵1級なんてお前だけだ。」
「それから永遠の下っ端なはずが、俺はなぜこの隊の指揮しなきゃいけねぇーんだ!」
人間組の中じゃ、俺が階級が下っ端でかつ一番年下だ。 なのに、指揮系統は全て俺になっている。
「そりゃあ、珍獣組はお前の指示しか聞かねぇーし、俺はお前のせいでお目付役になったからだろ。」ってエールのみながらいうガフ。

まぁ、ついてきたとは言え、連れてきたのは俺だし。 ちぃ、つまみがないじゃないかと、仕方なくロコモ鳥、ダチョウの肉のフライドチキン作ってやった。

皆、待ってましたとばかりにに肉がぶついて、エール飲んでるよ。 ヴォルも食ってるし。
俺も食いながら、俺の扱いおかしくねぇーかなんて考えつつも、仕方ないとあきらめた。
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