【白銀の黒帝:12】妖精と妖精の楽園

八木恵

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3章:傍観者たちの日々

傍観者たちのほのぼの時間

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大魔王が日記付けてたことに、みんなで盛大に突っ込んでいた。
ある意味、俺たちのほのぼの時間だ。

そんな時間を邪魔する奴。 あいつだ。
そう、白髪で瞳が金色の青年が現れた。

「お主ら本当に人間社会に興味ないのー」って言ってきた。
「この前いって、ちゃんと傍観してきたじゃねーか」って言ってやった。 嫌そうな顔してな。
「で、検証はしたのか?」ってあいつ呆れてるし。

「それがよ。 この妖精石ってやつよ、人間の魔力じゃなきゃ反応しねーのよ。 
 俺もリンも人間だから平気かと思ったけどよ、俺らの魔力流すと壊れんのよ。 だから、わからねぇー」ってエール飲みながらいった。
そう、妖精石を解析した結果、人間の魔力に反応するようになっていた。 って事で、俺とリン2人で試したが壊れた。
「われも、もう元人間だったみたいだ」ってリン。 リンはいろんな加護もらって、人間とは異なる魔力の質になってるしな。
「元人間か、人間じゃないのしかここにはいないしな。 妖精石ってのが、陽と陰があんのはわかってるがな。」ってアーク。 そう解析した結果、陽と陰がある。 これが俺がアークに聞かないとわからないって言った理由だ。
「これって、ようは副産物だろ。 あとは人間の問題じゃねー」って俺。
「我らには関係ないな」って大魔王。
「関係ないのじゃ」って元竜王だ。
「そうなんだぞ。」ってシリル。

そう、人間にしか作用しない物で、それを悪用しなければ秩序は乱れないはずだ。
俺たちが傍観で行った時に、この副産物の存在は知りつつも解析できてないなら平気なはずだし、一応、警告したしな。

そんな俺たちの会話に横やりを入れたあいつ。
「娘が副産物をなかった事にするためにじゃ、またよからぬ事をしておるんじゃ。」
はぁー、余計な事しやがって。 人間気づかなきゃ、何も起きないのによ。
「まさか、召喚じゃねぇーだろうな」って一応聞いといた。
「そうじゃない」って、駄女神がやっている事を説明しだした。
おいおい、それって。
「んじゃぁ、俺らがこの前いったの意味ねーじゃん」って突っ込んだ。
「そうだぞ」ってシリルもだ。 あの時、シリルは、ギルドの寮で嫌気をしつつも集まるまで我慢したのに、無意味になった。
「まさかな、娘が気付くとは思っておらんかったのじゃ。 ただ、あの娘の事だ、なにかしでかすかもしれん。 傍観してほしいのじゃ。 もしもの時は。。」ってあいつ。
「面白くなったらだな」って俺はタバコに火をつけて一服する。
「ああ、それでいい」って言ってまた言い逃げしやがった。

「人間ってバカだな」ってアーク。
俺もそう思うよ。
「うん、馬鹿だぞ」って俺がいう前にシリルが言った。

「なんかあれば、オルクから連絡がくるだろ?」って俺
「うん、とりあえず、今あいつが言った事は伝えておくぞ」ってシリルだ。
「あぁーそれで。」
抜けてるけど、こういう時は察しが良いな、シリルは。。
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