【白銀の黒帝：12】妖精と妖精の楽園

5章：訓練編

訓練も終盤へ

ライオネルとレックを鍛えるのも残りの3週間となった。

総復習で魔物討伐や盗賊討伐、俺、シリル、リンとの模擬戦では魔武器、魔法を使わせライオネルとレックは2人がかかりで全力で戦わせる日々をすごす。

最後の日は、夜に迷宮都市に行く事になっているため、夕方からバーベキューをする俺達だった。

「今夜で、ライとレックとはお別れだ。　お前らに餞別な」といって俺は、次元ボックスの腕輪をそれぞれ二つわたす。
「お前らの魔武器は強力だかんよ、滅多に人前でつかうな。　その変わりに、腕輪にお前らの魔力を登録してあんから、そのの中にそれぞれ人前で使っても問題ない武器と木刀、あと魔法書な合成、複合それぞれ神級まではいってる」

「ありがとうございます。　師匠達」ってライオネル。
「今までありがとうございました。　師匠達」って涙を浮かべていうレック。

「俺、そういうのきれぇーなんだよ」って言ってハリセンではたいておいた。
「次、会う事があったら、せめて身体強化つかわせるまでになってみせます」ってライオネル。
「うん、せめて木の枝から木刀に代わるぐらいまでになってます」ってレック。

「まぁ、それでいいな。　んで、俺らの事情ってのもあんが、お前らが俺らに鍛えられたってのは他言できねーようにしたから」というと、ライオネルとレックが話そうとするが「「言えない！」」というのだった。

ハリセンではたいた時に、口外禁止系の魔術を施しておいた。

「そういう事だ。」って俺がニヤリ笑っておく。
「お前らがあえて聞いてこなかったが、おれもリン、シリルもある事情で歳とらねぇーんだ。　気付いたろ？」というと、頷く2人だった。　

「んでぇ、俺らは、ここの世界の住人でもねぇーんだ。　たまたま、依頼でおめぇーらを鍛えた。
　おめぇーらが見たものは、この世界のもの達が解決していかなきゃいけねぇー。　
　そんでもって、がっつりおめぇーらは巻き込まれてるわけだが、俺がおめぇーらに言えるのは、他人を信用すんじゃねぇー。　自分の命は自分で守れ。　そのためだけに鍛えたんだからな。」
「「はい、師匠達」」と返事をするライオネルとレック。

まぁ、実際は、どうなることやらだ。　

◇◇◇
ここは迷宮都市のギルドマスター室。　
夜となるが、立入禁止にして1人執務机の所に座るルイは「5年はあっというまじゃった。　そろそろじゃな」と時計をみながら独り言をいう。

すると、突如3人の男性がマスター室内に現れる。　そう、シュンとライオネルとレックである。

俺はタバコをくわえてる。
「ルイ、とりあえず基礎は叩きこんだ。　これが、こいつらの得意武器と得意属性な。　こいつらには魔法をしこんである」といって資料を渡す。　

「銀髪がライで、茶髪がレックだ」ってルイにいう。
「ずいぶん逞しく成長したようじゃ。　儂が迷宮都市のギルドマスター兼裏ギルドの総帥のルイ・フリークスじゃ。　2人ともソファーに座ってくれ」といい、ライオネルとレックはソファーに座る。　

「ライ、レック、俺らの任務は完了だ。　んじゃ、会えるかもしんねぇーし、会えないかもな。」
「「はい、師匠達もお元気で」」と笑顔でいうライオネルとレック。　
「ルイ、例の件たのむな」って俺。
「ああ、もちろんじゃ」というのを聞いて、「んじゃぁ、帰るわ」といって転移して消えるのであった。

とりあえず、俺たちの任務はひとまず完了だな。