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モンスターの襲撃
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王都周辺見回り中のとある騎士の一人。
「くっ、また、モンスターがでたのか。」
見回りの人数を増やしているが、それ以上にモンスターの出現が多すぎる。
神官共は聖女が代わってすぐなので安定していないといっているが本当なのだろうか。
もう3ヶ月も経っているんだぞ。
「前方にモンスターを発見!!」
オーク、ゴブリンあたりか。
あの程度のモンスターであれば、騎馬隊で突っ込めばすぐに討伐できる。
「よし、敵モンスターに対して突撃。あの程度の敵はランスで突き刺してやれ」
見回りに出るたびに弱いモンスターがでており、こうやって討伐している。
幸い弱いモンスターなのでこちらの被害もないが、とにかく頻度が多すぎる。
騎馬隊は被害がでていないが、どうやら歩兵はそれなりに負傷者がでていると聞いている。
数匹程度の弱いモンスターで歩兵とは言え負傷者が出るのは、兵の練度が下がっているのかもしれない。
戦闘経験が少ないのが響いているのかもしれない。
騎馬隊も、被害がでていないとはいえ、この程度の弱いモンスターであれば一撃で倒せて当たり前なのに
一回の攻撃では仕留めきれずに、追い打ちをして仕留めている体たらく。
弱いモンスター数体で、これなら、強いモンスターが出たときが恐ろしくなる。
そんなことを思いながら近場の都市に戻ったところ、そこは地獄図となっていた。
なぜ城壁内にグリフォンがいる!!
兵士も飛んでいるグリフォンに対して矢を射掛けたりしているがろくに聞いておらず、射掛けようとする兵士が空から強襲するグリフォンに倒されている状況だった。
逃げ惑う住民が邪魔で馬を進めることもままならない。
騎馬隊も飛行モンスターには手が届かない。
こういうときのために魔術師が配属されているのに、いまだ姿が見えない。
苛立ちとともに近くにいるものに、魔術師が何故来ていないのか詰問する。
その答えは信じられないもので、駆けつけた魔術師は、グリフォンに対して魔法攻撃を放つために詠唱を行っている間に、グリフォンが襲ってきて全滅したとのことだった。
いくら飛んでいるモンスター相手だからといっても、あまりにも拙すぎるだろう。
とにかく住民は屋根の下や、建物の中に避難するように指示しつつ、弓矢やショートスピアなどの投擲武器で牽制するのが精一杯の状態で時間をかせぐ。
くそっ、バカ野郎が、城壁内にいるグリフォンにバリスタがそう簡単に当たるものか!!
むしろ外れたバリスタの矢で建物が壊れたり、住民が巻き添えをくっている。
大声で止めるように指示をするが、城壁の上でバリスタを発射しているものは興奮状態にあるのか、聞き入れない。
そうこうしているうちにグリフォンがバリスタの射手を殺した。
結局、グリフォン1匹に対して、なすすべもなく、襲われないように警戒しながら過ごすしかなかった。
時々聞こえる断末魔を聞きながら…
この惨劇は5日後に救援がきて、グリフォンが征伐されるまで続いた。
1匹のグリフォンによる被害は騎士および魔術師の死傷者が百余名。
住民の死傷者は千を超えた。
他の都市でも突然城壁内や、町中にモンスターが出現して蹂躙されるという自体が起きており、聖域がまともに効力を発揮していないと教会への不満が一気に高くなった。
一方、辺境では、セイの聖域でモンスターが弱体化していることもあり、どこぞの辺境伯当主は鼻歌交じりにグリフォン含め多数のモンスターはダース単位で倒していた。
「なにこれ、イージーモード?」
「くっ、また、モンスターがでたのか。」
見回りの人数を増やしているが、それ以上にモンスターの出現が多すぎる。
神官共は聖女が代わってすぐなので安定していないといっているが本当なのだろうか。
もう3ヶ月も経っているんだぞ。
「前方にモンスターを発見!!」
オーク、ゴブリンあたりか。
あの程度のモンスターであれば、騎馬隊で突っ込めばすぐに討伐できる。
「よし、敵モンスターに対して突撃。あの程度の敵はランスで突き刺してやれ」
見回りに出るたびに弱いモンスターがでており、こうやって討伐している。
幸い弱いモンスターなのでこちらの被害もないが、とにかく頻度が多すぎる。
騎馬隊は被害がでていないが、どうやら歩兵はそれなりに負傷者がでていると聞いている。
数匹程度の弱いモンスターで歩兵とは言え負傷者が出るのは、兵の練度が下がっているのかもしれない。
戦闘経験が少ないのが響いているのかもしれない。
騎馬隊も、被害がでていないとはいえ、この程度の弱いモンスターであれば一撃で倒せて当たり前なのに
一回の攻撃では仕留めきれずに、追い打ちをして仕留めている体たらく。
弱いモンスター数体で、これなら、強いモンスターが出たときが恐ろしくなる。
そんなことを思いながら近場の都市に戻ったところ、そこは地獄図となっていた。
なぜ城壁内にグリフォンがいる!!
兵士も飛んでいるグリフォンに対して矢を射掛けたりしているがろくに聞いておらず、射掛けようとする兵士が空から強襲するグリフォンに倒されている状況だった。
逃げ惑う住民が邪魔で馬を進めることもままならない。
騎馬隊も飛行モンスターには手が届かない。
こういうときのために魔術師が配属されているのに、いまだ姿が見えない。
苛立ちとともに近くにいるものに、魔術師が何故来ていないのか詰問する。
その答えは信じられないもので、駆けつけた魔術師は、グリフォンに対して魔法攻撃を放つために詠唱を行っている間に、グリフォンが襲ってきて全滅したとのことだった。
いくら飛んでいるモンスター相手だからといっても、あまりにも拙すぎるだろう。
とにかく住民は屋根の下や、建物の中に避難するように指示しつつ、弓矢やショートスピアなどの投擲武器で牽制するのが精一杯の状態で時間をかせぐ。
くそっ、バカ野郎が、城壁内にいるグリフォンにバリスタがそう簡単に当たるものか!!
むしろ外れたバリスタの矢で建物が壊れたり、住民が巻き添えをくっている。
大声で止めるように指示をするが、城壁の上でバリスタを発射しているものは興奮状態にあるのか、聞き入れない。
そうこうしているうちにグリフォンがバリスタの射手を殺した。
結局、グリフォン1匹に対して、なすすべもなく、襲われないように警戒しながら過ごすしかなかった。
時々聞こえる断末魔を聞きながら…
この惨劇は5日後に救援がきて、グリフォンが征伐されるまで続いた。
1匹のグリフォンによる被害は騎士および魔術師の死傷者が百余名。
住民の死傷者は千を超えた。
他の都市でも突然城壁内や、町中にモンスターが出現して蹂躙されるという自体が起きており、聖域がまともに効力を発揮していないと教会への不満が一気に高くなった。
一方、辺境では、セイの聖域でモンスターが弱体化していることもあり、どこぞの辺境伯当主は鼻歌交じりにグリフォン含め多数のモンスターはダース単位で倒していた。
「なにこれ、イージーモード?」
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