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続!0話目!チュートリアル②
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「…さい。……きて…さい」
微睡みの中、頭に響く一人の声。朦朧とする意識の中、入り込んでくるその中性的なアルトの声は、僕を深い眠りの底から引き上げた。
「起きて下さい」
僕は寝ぼけた状態のまま声の主の方へと寝返りを打つと、整った中性的な顔立ちが目の前に映った。見慣れぬ顔に僕はびっくりして、マヌケな声と共に起き上がり、慌てて辺りを見渡した。そこは、昨日買い揃えた僕の新しい部屋で、住み慣れた部屋ではなく、再びこの世界が現実だと言うことを、改めて教えられる。
「おはようございます」
声の主はというと、淡々とした様子で僕にそう挨拶し、僕に近付けていた顔を戻して、僕に向き直った。
「今日から貴方の教育係…というか、家事などを一緒に行うアキラです。よろしくお願いします」
丁寧な口調で自己紹介する彼に、僕も改めて自己紹介し直した。
「はぁ、ご丁寧にどうも。僕は山上拓斗です。こちらこそよろしくお願いします」
僕も敬語で話すと、アキラくんは「あぁ」と、思い出したようにポツリと呟いた。
「僕には敬語は必要ないですよ。僕が敬語なのは元々の性分なので気にしないで下さい。これから一緒に作業することも多いでしょうから、親睦も兼ねて砕いた感じでいきましょう」
そう意気込む彼だが、表情にあまり変化がなく、淡白に話す様子は砕いた感じとは程遠いものだった。
「今日は色々説明しながら作業を行うので、すいませんが少し早めに起こさせてもらいました」
「あぁ、そう言えば、今何時…」
「六時です」
「あぁ、そう、六時ね、六時。…六時!?」
僕は現在が六時と言うことに驚愕した。ブラック企業で働いていた時は、五時起きが当たり前で、今日もちゃんと六時までに準備して、アキラくんのところに行こうと思っていたのに、まさか寝過ごしていたなんて! 昨日みんなに受け入れられたのと、家が出来たという温かさですっかり安心して寝てしまっていたらしい。これだけ深い眠りに着くのは久々だったので、僕は慌ててベッドから飛び起きた。
「今すぐ着替えます!」
「慌てなくて良いですよ。服装はラフな格好で良いので。それから、ゆっくり顔を洗ってくれて構いませんから」
「お気遣いありがとうー!」
僕はダッシュで洗面台へと向かった。
「部屋の外で待ってますよー!」
「はーい!」
急いで身だしなみを整えて、僕は部屋の外で待ってるアキラくんの元へ来た。
改めてアキラくんを見てみると、アキラくんが言っていたようにアキラくん自身、かなりラフな格好をしている。半袖と長袖の服を重ね着していて、僕がいた時にはあんまり見なかったカーゴパンツを穿いている。髪は前髪が少し短めで、両サイドが長め。後ろは短髪。宝石のように光る紫色の瞳は、まるで作り物のようだった。左目の下には十字架のような紋様が入っている。十字架と言うか、逆さ十字になるのか? アンチクライストというやつだろうか?
アキラくんをマジマジと見ていると、アキラくんは自分の格好を見ていると思ったのか、両手を軽く広げて僕に服装の説明をして来た。
「やっぱり家事とか体を動かすことが多いので、こういうラフな格好の方が良いでんすよ。それに、他の方も家にいる時はあの変なTシャツに適当なパンツやジャージですからね」
「…………」
変なTシャツ。多分、あの漢字の入ったTシャツの事だよな? アキラくんもあのTシャツ、変だと思っていたのか。何だかとても親近感…! 僕がおかしいのかと思っていた…!
「なんでちょっと嬉しそうなんですか」
「ふへへ、何でもないよ」
いかんいかん、些細な幸せが顔に滲み出ていたようだ。
「まぁ時間はまだあるので、まずはキッチンに朝食を作りに行きましょうか」
「了解!」
微睡みの中、頭に響く一人の声。朦朧とする意識の中、入り込んでくるその中性的なアルトの声は、僕を深い眠りの底から引き上げた。
「起きて下さい」
僕は寝ぼけた状態のまま声の主の方へと寝返りを打つと、整った中性的な顔立ちが目の前に映った。見慣れぬ顔に僕はびっくりして、マヌケな声と共に起き上がり、慌てて辺りを見渡した。そこは、昨日買い揃えた僕の新しい部屋で、住み慣れた部屋ではなく、再びこの世界が現実だと言うことを、改めて教えられる。
「おはようございます」
声の主はというと、淡々とした様子で僕にそう挨拶し、僕に近付けていた顔を戻して、僕に向き直った。
「今日から貴方の教育係…というか、家事などを一緒に行うアキラです。よろしくお願いします」
丁寧な口調で自己紹介する彼に、僕も改めて自己紹介し直した。
「はぁ、ご丁寧にどうも。僕は山上拓斗です。こちらこそよろしくお願いします」
僕も敬語で話すと、アキラくんは「あぁ」と、思い出したようにポツリと呟いた。
「僕には敬語は必要ないですよ。僕が敬語なのは元々の性分なので気にしないで下さい。これから一緒に作業することも多いでしょうから、親睦も兼ねて砕いた感じでいきましょう」
そう意気込む彼だが、表情にあまり変化がなく、淡白に話す様子は砕いた感じとは程遠いものだった。
「今日は色々説明しながら作業を行うので、すいませんが少し早めに起こさせてもらいました」
「あぁ、そう言えば、今何時…」
「六時です」
「あぁ、そう、六時ね、六時。…六時!?」
僕は現在が六時と言うことに驚愕した。ブラック企業で働いていた時は、五時起きが当たり前で、今日もちゃんと六時までに準備して、アキラくんのところに行こうと思っていたのに、まさか寝過ごしていたなんて! 昨日みんなに受け入れられたのと、家が出来たという温かさですっかり安心して寝てしまっていたらしい。これだけ深い眠りに着くのは久々だったので、僕は慌ててベッドから飛び起きた。
「今すぐ着替えます!」
「慌てなくて良いですよ。服装はラフな格好で良いので。それから、ゆっくり顔を洗ってくれて構いませんから」
「お気遣いありがとうー!」
僕はダッシュで洗面台へと向かった。
「部屋の外で待ってますよー!」
「はーい!」
急いで身だしなみを整えて、僕は部屋の外で待ってるアキラくんの元へ来た。
改めてアキラくんを見てみると、アキラくんが言っていたようにアキラくん自身、かなりラフな格好をしている。半袖と長袖の服を重ね着していて、僕がいた時にはあんまり見なかったカーゴパンツを穿いている。髪は前髪が少し短めで、両サイドが長め。後ろは短髪。宝石のように光る紫色の瞳は、まるで作り物のようだった。左目の下には十字架のような紋様が入っている。十字架と言うか、逆さ十字になるのか? アンチクライストというやつだろうか?
アキラくんをマジマジと見ていると、アキラくんは自分の格好を見ていると思ったのか、両手を軽く広げて僕に服装の説明をして来た。
「やっぱり家事とか体を動かすことが多いので、こういうラフな格好の方が良いでんすよ。それに、他の方も家にいる時はあの変なTシャツに適当なパンツやジャージですからね」
「…………」
変なTシャツ。多分、あの漢字の入ったTシャツの事だよな? アキラくんもあのTシャツ、変だと思っていたのか。何だかとても親近感…! 僕がおかしいのかと思っていた…!
「なんでちょっと嬉しそうなんですか」
「ふへへ、何でもないよ」
いかんいかん、些細な幸せが顔に滲み出ていたようだ。
「まぁ時間はまだあるので、まずはキッチンに朝食を作りに行きましょうか」
「了解!」
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