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吐きだした苦悩だからこその文章

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せっかくだから、軽く一つモノを書こうと思う。

投稿するジャンルは「随筆|エッセイ」にしたかったが、ないので、一番近いところで「現代文学」にした。今作は私小説風でもあるので、おそらく、文学的香りだろう。

   *

そこの読者さん。

人間関係そのものが嫌いで、拒絶した方か? そして生き辛い方か?

でなければ、この先、読む必要もないでしょう。

   *

 これは随筆エッセイかつ私小説かつノンフィクションノベルだ。だから私事、わたくしごとを話そう。
 どこの誰かも知らない人間のことを聞いても、つまらないかと思うが、同じ苦しみを持つ人間には、……どうだろう、気持ちが楽になるなんてこと、あるのだろうか? それとも、なお、生きることが嫌になるだろうか。

 私には友人は一切いない。

――そう、架空ではない、本当の話だ。実際のこととして、そのつもりで読んでほしい。――ただの雑談だけれども。

 必要な要件があるときだけ、家の外に出て、それ以外は、部屋にこもって、パソコンをいじっている生活だ。

――貴方も、そうだ、という人も、いるのでは。

 人間嫌いだった。その前は人見知りだった。
 今は、人と意見を交わすことに疲れている。

 他人の意見など聞いて、どうするのか?
 もう、とうに、本やネットやテレビで、人間の意見など、読み飽きた。
 もう、人の言動に、新鮮味が感じられないんだ。

 興味があるのはテクノロジーすなわち、実際に技術で何が出来るか、くらいなもの。

 いや、近頃は食う事にも若干の興味が出た。しかし不健康になって、満足に食べられない。そういうとき、辛い。

   *

 死にたいと思う事、あるだろうか。

 この先は、「ある!」という人だけ、読んでほしいものだ。
――つまらないだろうから。
――理解できないだろうから。

 私がそのように思い始めたのは、もう十年以上前……、中学くらいの頃だったろうか。

 詳しい昔話は、しなくても良いだろう。人それぞれ、辛い過去もある。……いや別に深刻なまでに辛いことがあった訳でもない。そう思う……

 それで、今まで生き延びてきた。

――生きていてよかったと思うか?

 なぜだろうか。今もなお、生きた喜びを感じないのは。病気かな。多分そうだ。今治療中だ。でも生まれながらの性格のせいだ、という気もする。

   *

 自死して、家族を哀しませることが、辛く感じるだろうか?

 私もまた、辛く辛く思い詰めたのち、母へ、思うことを正直伝えた。
――最近、死ぬことばかり考えていると。
――最近、自殺サイトで自殺方法について調べたりすると。
 涙を流され…………、いや、いい。もう、良い。

 母の涙も、生きがいを与えることはなかった。ただ、三日くらいの間は、生きようと思わせた。だが、それだけだったのが哀しい所。

……
…………
………………

 この数か月に色々、思うことがあった。それを色々な所に書いた。ブログやら、「小説を読もう!」の投稿作品や活動報告に、苦しみを訴えた。それを見れば、繰り返し同じように苦しんで、今もまた書いていると知るだろう。
 過激なことも書いているかもしれない。だが、それが、思い詰めた本心だからだ。

――

 なぜ、生きるのだろう。

 かつては、「生きる意味」に思い悩んだ時期もあった。

――人が生きる意味ってなんだ? 生きなきゃダメなのか?

 今では「生きる意味の有無」に対してなら、答えられる。救われはしないが。

……生きる意味とは、当人が有ると信じれば有る、無いと思えば無い。それだけのことだった。

 生きる意味を探したところで、意味はない。イワシの頭でも何でもいい。ただ信じられれば、それが生きる意味になる。
 だが、その肝心な、人生の価値を、信じられない。そういう人間だ。

「この先生きていて、良いことがあるだろうか?」

一言でいえば「救われるのか?」

「人生の辛さを乗り越えることなんて、キリがないのではないか?」

「辛いことばかりを体験して、で、どうする? 成長したと信じて、それで、どうする?」

 人間の成長など、もろいものだと感じた自分には、堪える。

 答えなど、ない。

 日々のささやかな楽しさに、気を紛らわして、生きている。
 いつまで、耐えしのげるか、分からない。

 このようなモノ書きをするのも、気を紛らわすためだ。

 何かに集中して、時間が高速に過ぎて、気付いたら数十年後の未来になっていた。
 それでもいい。
 気づいたら、もう老衰だ。
 それもいい。

 時よ、早く進め、と、思う。

 歳を取るにつれ、時は早く感じるものらしい。確かにそうらしい。だが、まだ足りない。もっと早くてもいい。

 人生の終わりを目指しているのかもしれない。

――

 物語には、終わりがある。完結でも未完でも、途切れた所が、終わりだ。

 人によっては、終わりを求めるタイプの者がいるのかも。

 物語に終わりを求めるように、日常にも終わりを求める。幕を閉じたいと。


―――― 異世界転生モノの流行について

 今、異世界転生モノが流行っている。

 私は、今年、異世界転生モノを知った。

 そして、異世界転生モノは、近未来を予見していると感じた。

 また自分同様に、この世界で生きることを止めたいと、潜在的に願う人間が少なくないと、希望を持った。

 別な世界で生きたい、と、思っている人間は多いのではないか?

―― 一応、技術的には可能になっていくだろうが、まだ30年未満の時間はかかる。

―― 心を肉体から分離しアップロードできることは分かっている。ゲームと仮想現実の技術を発展させて、人工空間を構築も出来る。あとは、人それぞれのお好みの人工世界に、心をアップロードすれば、異世界転生と同等なことが出来る。……問題は2,30年ほど未来の技術だということだ。

 今は小説やゲームで我慢するしかない、ということか。……我慢できるだろうか? 数十年も?
 そんなものは、本物の世界(異世界&人工世界)からすれば、子供だましのようなものじゃないか……! そう思う。

 無力感を感じる……
 私には、楽園を想像して、言葉でつづることくらいしか出来ない、と。

 ブレイン・マシン・インターフェース……脳と機械を接続するものの一つに、そういうのがある。
 見たり、聞いたり、嗅いだり、触ったり、味わったりする「感覚」、これをすり替えたりするのに、使える技術だ。
 早い話、感覚神経のジャックだ。この技術が欲しい!
だが……これも同様、まだ今は技術不足のようで……。

 やはり異世界転生を実現させるのは未来の技術だと思わせられる。

 感覚神経の支配は、とても! 凄く! あまりにも! 重要なんだ。
 それは、苦痛に苛まれる患者さんには、とくに!
 痛み苦しむ身体と、心を、切り離すようなことも、出来るはずだ。
 どうか! 頼みます! 感覚神経支配の技術を、推し進めて欲しい……!!

 どうすれば、そういう技術が、もっと早く進歩させられるのか……! 私には分からない……
 誰かもっと詳しくて、かつリーダーシップのある人、この分野を発展させてほしい。…………自分は他人任せだ。自分に何か出来るとは、もう、思えない。

   *

 瞑想でもして、気を紛らわそうか、な。
 焼け石に水だとしても、大した効果のない方法しか、現代にはないのだから……
 ここまで文明が発展し、科学も進み、技術も進んだというのに、……、まだまだ人類の未熟さを痛感するばかりだった。
 本当に苦しい人間を救う力は、ない。
 それはもう、放置するしか、手がないようだ。

――いつか、安楽な気持ちで過ごせることを願って――



   <2016.11.12>
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