【R18】悪魔のように美麗な執事に恋に堕ちてしまった私は、悪役令嬢となって婚約者をヒロインに差し出すことにいたしました

奏音 美都

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悪魔のように美麗な執事に恋に堕ちてしまった私は、悪役令嬢となって婚約者をヒロインに差し出すことにいたしました

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 頭が重い……ボーッとして、まるで靄がかかっているような。

 シーツの感触が生々しいのは……私の肌が何も纏っていない、から?

「ぉ嬢……」

 声が、微かに聞こえますわ。

「ビアンカお嬢様……」

 リチャード……

 彼の名を呼びたいのに、喉から声が出ません。これは、現実なのでしょうか。それとも……夢?

 唇が塞がれて、舌がぬるりと入り、粘膜を撫でられて背骨が震えます。

「ハァッ、ハァッ……」

 息が、上がる……ック。

「可愛いらしいですね……」

 乳房を揉みしだかれ、先端の蕾をチュッと吸われ、腰がビクンと浮き上がりました。

「アンッ…ハァッ……だ、め……」
「嘘は、いけませんね……
 私のことを、愛しているのでしょう?」

 リチャードの妖艶な顔が迫り、漆黒の闇に映しだされると、私の嘘などはらりと剥がれ落ちてしまいます。

「ぁ、なたが……好き。
 愛して、おります……ック」

 どうして……
 胸の奥にずっと、秘めておくつもりでしたのに……

 蕾が摘まれ、こよりのように捻られて、快感と苦痛の狭間で揺さぶられます。

「なぜ、悲痛な表情をするのです?」
「だって、私には婚約者が……」

 リチャードが不敵な笑いを浮かべました。

「そんなの、婚約破棄すればいいのです」
「そんなこと……出来るはず、ありませんわ」

 彼の指が乳房のふくらみを撫で下り、腰のくびれを突きます。

「アンッ!!」
「まさか、アンソニー様を……愛していらっしゃるのですか?」

 くびれから太腿へと指が這っていき、内腿へするりと回ります。焦らすように、何度も上下に撫でられ、蜜口からドロリと愛蜜が溢れ出します。

「ッッ彼は……友人というか、家族みたいなもので……ッハァ、恋愛としての愛情ではありません、わ……」

 ツプ……と、蜜口に指先が入れられました。

「では……彼に婚約破棄させるように仕向ければいいのです」
「ック、どうやって……」

 熱い中を掻き混ぜられながら、花芽が揺さぶられます。グチュグチュと水音が響き、短く荒い息が溢れます。

「ハナ様を使うのですよ。今、アンソニー様とハナ様は互いに気になっている仲……けれど、アンソニー様とビアンカお嬢様が婚約しているため、これ以上の関係に踏み込めずにいる。そうでしょう?」

 中を掻き混ぜていたリチャードの指がくいと曲がり、複雑な襞を撫で上げます。

「あハァッ! ンンッッ……ゃ、あぁ……!!」
「ですから……ビアンカお嬢様がハナ様に嫉妬し、復讐している体で、意地悪をなさるといいのです。そうすれば、アンソニー様は貴女に愛想を尽かし、婚約破棄されるはず……」

 大きな快楽な波が迫る中、私は必死に首を振りました。

「ハァッ、ハァッ……そ、なこと……出来ま、せんわ……ハァッ、ハァッ……ンンッッ!!」

 怨みなどないハナ嬢に意地悪するだなんて……そんなこと。

 すると、リチャードの指が抜かれました。

「そうですか」
「ぁ、リチャードッッ!!」

 あと、少しでしたのに……

 サーッと引いていく波に落胆していると、耳元でリチャードが囁きました。

「上手く出来たら……ご褒美を差し上げますよ、ビアンカお嬢様。
 それまでは、お預けです」

 リチャードが首元に唇を寄せると、きつく吸い上げました。

「ンンッ!」
「これは、契約の印です」

 制服でギリギリ隠せる箇所に赤黒い刻印をつけたリチャードは、満足そうに笑みを浮かべました。
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