【R18】箱入り令嬢は密かに慕う執事に夜伽の手解きを受け、快楽に沈む

奏音 美都

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箱入り令嬢は密かに慕う執事に夜伽の手解きを受け、快楽に沈む

 扉が静かにノックされる。

 アリアは緊張で声が上擦るのを感じながら、「はい……」と答えた。

「準備は整いましたか」

 スペンサーが入ってきたと同時に、メイド達は「では、私たちはこれで……」と足早に去っていった。

 ま、待って!

 急に二人にされ、不安に陥ったアリアはメイドの後を追いかけようとしたが、手首をスペンサーに掴まれた。

「お嬢様、どちらへ?」

 にっこりと微笑んではいるが、その手首から伝わる熱と感触が、アリアを捉えて離さない。

「い、いえ。なんでも、ありません……」

 アリアは胸の前で腕を組み、落ち着きなく視線をキョロキョロさせた。スペンサーはそんなアリアの様子に、フッと笑みを浮かべた。

「今は私とお嬢様の二人だけですので、どうぞ緊張なさらないでください」

 スペンサーと二人きりだから、緊張するのに......

 両親が仕事で忙しく、不在がちなハミルトン家において、執事であるスペンサーは最もアリアと長い時間を過ごした。幼い頃はよき遊び相手として、成長してからはレディとしての嗜みを教え込まれ、時には勉強を教わることもあった。

 優しく、温かく、いつでもアリアを見守り、時には叱り、導いてくれてきたスペンサー。スペンサーへの思慕はいつしか恋慕へと変わり、それは日を追うごとに大きく膨らんでいった。

 スペンサーはアリアに対しては優しく、愛情を注いでくれているものの、いつもどこか一線を引かれているのをアリアは感じていた。

 スペンサーは、私を執事としてしか相手してくれない。私のことなんて、恋愛対象として見てくれていないんだ......

 最近はそんな思いに囚われ、溜息の数も増えていた。

 そんなスペンサーが今日、儀式を取り仕切ると聞き、アリアは嬉しい反面、寂しい気持ちも抱えていた。

 スペンサーにとっては、これも仕事のうちのひとつでしか過ぎないんだ。

「本日、お嬢様には本当の大人の女性になるための儀式を行います」
「本当の、大人の女性……」

 アリアの言葉に、スペンサーが妖艶な瞳で彼女を見つめた。

「えぇ。成熟した性の悦びを知る、大人の女性へと生まれ変わるための儀式です」

 アリアは耳まで真っ赤にさせ、俯いた。

 成熟した大人の男女が躰を重ねるというぐらいの知識しかないアリアだが、それをこれからスペンサーに手解きされるのだと思うだけで恥ずかしくなった。

 性の悦びって、何? いったい、どんなことをするの?

 不安を見せるアリアに、スペンサーが優しく彼女の髪を撫でた。

「大丈夫です。全てを私に委ねて下さい」

 その言葉で、アリアの緊張で固くなっていた全身が解きほぐされていく。

「はい」
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