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仲違い
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それから2週間が経ったけど、私と多恵ちゃんの仲は相変わらずで、もうクラスの子達にもさすがにバレてて、あまり関わりのない女の子までもが喋りかけてくれたりして、気を遣われてるのが余計に辛い。
うちの中学はお昼ご飯は席に座って前を向いたまま食べるという規則があるので、グループでかたまって食べたりすることがないから気楽でいいけど、ランチ後の長い昼休みが一番キツイ。最近では、図書室に行くのが日課になっていた。
今日もお昼休みに図書室へと向かおうとすると、前川くんが私の隣を歩いてきた。
「お前、野中と喧嘩したのかよ」
男子が女子の喧嘩に口出しするなんて思ってもみなかった私は、驚いて前川くんを見上げた。
「ど、どうしてそんなこと……聞くの?」
前川くんはチラッと私を見てから視線を逸らしながらも、はっきりと告げる。
「んなこと、好きなやつがボッチでいたら気になるからに決まってんだろ!」
火をつけられたみたいに、一瞬で顔が熱くなる。
す、好きなやつって……そ、そうだった。私、前川くんから告白されてたんだった。てゆうか、こんなにサラッと言っちゃうとか信じられない。
あまりの恥ずかしさに足を速めたけど、前川くんを振り切ることが出来ない。
でも、そこで気づいた。私はいつも逃げてばかりだと。
ちゃんと言わないと何も伝わらないんだ。勇気を出して、自分の気持ちを話さないと。
図書室を通り過ぎて人気のない技術室の前まで来ると、前川くんに深くお辞儀した。
「ご、ごめんなさい。私、好きな人がいて……」
前川くんは、私の言葉に動じることはなかった。髪の毛を掻き上げると、いつもの軽い調子で返す。
「んなもん、最初っから知ってる。でもさ、お前ら全然教室でも喋ってねーし、この前一緒に帰った時だってひとっことも会話なかったし、付き合ってる感じしねーじゃん。そのうち別れるかもしんねーし、そしたら俺にだってチャンスはあるってことだろ?」
「ぇ……」
えぇぇぇぇぇぇぇっっ!! 私と、前川くんが!?
「な、ないないなないない!!」
両手をブンブン振って否定すると、前川くんにブスッとした顔をされた。
「りんごぉ、お前ぇ……」
前川くんに睨まれ、「ご、ごめんなさい……」と、もはや条件反射で謝る私に、ハァーッと大きく前川くんが溜息を吐いた。
「……って、またダメだ。好きな子には意地悪しねーって、決めたのに。
おい、いつまでも俺のことイジメッ子って目で見んなよ。俺さ、後悔してんだ。お前に素直になれなかったこと」
「前川、くん……」
真っ直ぐ見つめる眼差しは真剣で、変わろうとしている彼の覚悟が伝わってきた。
「あーあ。もし俺が最初から素直にお前に好意を示してたら、今頃は俺とりんごが付き合ってたかもしれねぇよな」
「そ、れは……ないと、思うけど」
素直な気持ちが思わずポロッと零れてしまい、前川くんがクッと喉を鳴らした。
「お前って、そういう奴だよな、昔っから! 弱気で大人しそうに見えて、ほんとは頑固。でも、俺もぜってぇー諦めねーから!」
一人分のスペースを空けていた前川くんとの距離が詰められ、壁際に追い込まれていく。
「覚悟、しとけ」
無駄に整った顔が近づき、前川くんを両手でドンッと突き飛ばした。
「む、無理っっ!!」
そう叫ぶと、図書室へと駆け出した。
うちの中学はお昼ご飯は席に座って前を向いたまま食べるという規則があるので、グループでかたまって食べたりすることがないから気楽でいいけど、ランチ後の長い昼休みが一番キツイ。最近では、図書室に行くのが日課になっていた。
今日もお昼休みに図書室へと向かおうとすると、前川くんが私の隣を歩いてきた。
「お前、野中と喧嘩したのかよ」
男子が女子の喧嘩に口出しするなんて思ってもみなかった私は、驚いて前川くんを見上げた。
「ど、どうしてそんなこと……聞くの?」
前川くんはチラッと私を見てから視線を逸らしながらも、はっきりと告げる。
「んなこと、好きなやつがボッチでいたら気になるからに決まってんだろ!」
火をつけられたみたいに、一瞬で顔が熱くなる。
す、好きなやつって……そ、そうだった。私、前川くんから告白されてたんだった。てゆうか、こんなにサラッと言っちゃうとか信じられない。
あまりの恥ずかしさに足を速めたけど、前川くんを振り切ることが出来ない。
でも、そこで気づいた。私はいつも逃げてばかりだと。
ちゃんと言わないと何も伝わらないんだ。勇気を出して、自分の気持ちを話さないと。
図書室を通り過ぎて人気のない技術室の前まで来ると、前川くんに深くお辞儀した。
「ご、ごめんなさい。私、好きな人がいて……」
前川くんは、私の言葉に動じることはなかった。髪の毛を掻き上げると、いつもの軽い調子で返す。
「んなもん、最初っから知ってる。でもさ、お前ら全然教室でも喋ってねーし、この前一緒に帰った時だってひとっことも会話なかったし、付き合ってる感じしねーじゃん。そのうち別れるかもしんねーし、そしたら俺にだってチャンスはあるってことだろ?」
「ぇ……」
えぇぇぇぇぇぇぇっっ!! 私と、前川くんが!?
「な、ないないなないない!!」
両手をブンブン振って否定すると、前川くんにブスッとした顔をされた。
「りんごぉ、お前ぇ……」
前川くんに睨まれ、「ご、ごめんなさい……」と、もはや条件反射で謝る私に、ハァーッと大きく前川くんが溜息を吐いた。
「……って、またダメだ。好きな子には意地悪しねーって、決めたのに。
おい、いつまでも俺のことイジメッ子って目で見んなよ。俺さ、後悔してんだ。お前に素直になれなかったこと」
「前川、くん……」
真っ直ぐ見つめる眼差しは真剣で、変わろうとしている彼の覚悟が伝わってきた。
「あーあ。もし俺が最初から素直にお前に好意を示してたら、今頃は俺とりんごが付き合ってたかもしれねぇよな」
「そ、れは……ないと、思うけど」
素直な気持ちが思わずポロッと零れてしまい、前川くんがクッと喉を鳴らした。
「お前って、そういう奴だよな、昔っから! 弱気で大人しそうに見えて、ほんとは頑固。でも、俺もぜってぇー諦めねーから!」
一人分のスペースを空けていた前川くんとの距離が詰められ、壁際に追い込まれていく。
「覚悟、しとけ」
無駄に整った顔が近づき、前川くんを両手でドンッと突き飛ばした。
「む、無理っっ!!」
そう叫ぶと、図書室へと駆け出した。
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