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ハロウィンナイトー吸血鬼に扮した英国子爵は天涯孤独な少女を甘い牙にかけ、陶酔させる

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「すごく……興奮、する……」

 君は……いつも僕に初めての感情を与えてくれる……
 そして、僕は……この感情を止める術を知らない。

 クリスティアンの言葉に、マドレーヌの躰中の血が沸騰しそうに熱くなる。

 私も……クリスティアン様にこんなことされて……興奮し過ぎて、おかしくなりそう……

 マドレーヌのトロトロに蕩けるような秘部へとクリスティアンが舌を伸ばす。

「あぁ……」

 マドレーヌが快感に濡れた吐息を漏らす。クリスティアンはゾクゾクと背中を震わせた。

 そう……感じて。マドレーヌの躰中の神経全てで、僕を余すことなく感じて欲しい……

 ふっくらとした花弁を優しく羽根で撫でるように輪郭を辿り、その中心の窪みの稜線を熱い舌が上下に擦り、紅く熟した花芽のコリコリとした部分を口に含んで舐め回す。

「んぅっ、んっはぁ……んんんんぅぅっ……!!」

 クリスティアンの猛りはマドレーヌの口の中で益々質量を増していった。そのあまりにも強い刺激に、マドレーヌは何も出来ずにいた。

 マドレーヌの紅く熟れた花芽から、クリスティアンが舌を離す。

 ちゃんと、見たいから……マドレーヌの全てを……

 マドレーヌの温かく湿った蜜壺へと、クリスティアンが人差し指を差し入れる。

「んっふぅっ……」

 その感触に、マドレーヌの声が漏れる。

 グチュグチュと音をたてながら、クリスティアンのすらっとした長い指がマドレーヌの中に飲み込まれていく。

 ねっとりしてて……絡みつくようだ……

 熱い内壁をクリスティアンの指が優美になぞっていく。

「あっ、はぁっっ……」

 マドレーヌの声に、更に艶っぽさが増してくる。

 クリスティアンは更に中指を差し入れ、二本の指をくっつけたまま内壁をグルグルと掻き混ぜていく。増した質量に、マドレーヌの快感も突き上げられていく。

「はぅあっっ……」

 マドレーヌの一際大きく喘いだ声に突き動かされるように、薬指も差し入れていく。トロトロに溶かされたマドレーヌの蜜壺は、クリスティアンの指をすんなりと受け入れる。

 今度はその指がバラバラと開いていき、それぞれの指がマドレーヌの中をめちゃくちゃに掻き混ぜていく。あまりの刺激に耐えられず、クリスティアンの猛りから口を外してマドレーヌは身を捩らせた。

「ぁぁああっっっ!!」

 クリスティアンの艷めいた声が下から撫でる。

「マドレーヌ……悪戯はまだ、これからだよ?」

 腰を支えていた方のクリスティアンの手がマドレーヌの背中にまわり、躰を反転させた。マドレーヌはベッドに縫い留められる形となり、今度はマドレーヌの目の前にクリスティアンの雄々しい猛りが迫っていた。

「なんだか今夜は……君の色香に酔わされたみたいだ……」

 マドレーヌの熱く絡みつく中を、クリスティアンは指で掻き混ぜながら、再び蜜に濡れて妖しく光る花芽へと舌を伸ばす。

「ハァン!! あぁっ!! クリスティアン様ぁ!!」

 触れただけで達してしまいそうな程の快感が、マドレーヌの躰を突き抜ける。

「ごめん。手加減、出来ない……」

 例え、君を壊すことになっても……全て手に入れたい……

 そんな狂気に取り込まれそうになる。

 クリスティアンのいつもより低い声に、ゾクゾクとマドレーヌの躰が震えた。

「マドレーヌ……口、開けて?」

 クリスティアンの色香漂う声に操られるようにマドレーヌは口を開けて、クリスティアンの猛りを咥え込み、片手で咥えきれない部分を軽く握った。マドレーヌの口と手の熱が猛りを通して伝わり、クリスティアンの全身が熱く疼く。

 クリスティアンがマドレーヌの中を指で掻き混ぜ、花芽を舌で舐め回しながら、ゆっくりと腰を律動させる。マドレーヌの温かい口内に包まれて、激しく律動させたくなる欲望を必死で押し殺し、浅く抜き差しする。

 マドレーヌもクリスティアンの想いに応えたくて、猛りの抜き差しに合わせて握った手を動かした。先端からヌルヌルとした蜜が零れ落ち、それがマドレーヌの手まで濡らして滑らかに滑っていく。

「んぅっ……ハァッ……マドレーヌ……すご、い……」

 感じ過ぎて……今すぐこの欲を全て吐き出したくてたまらない……
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