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第一章 始まり

19 *

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「痛かったでしょ。大丈夫?」

「まだ、少し痛みがある」

「初体験の感想は?」

「真凛が可愛いから、ガールズラブみたいだった。
それが夢だったの」

「夢が叶ったのなら、俺も嬉しいよ。
もっと色々と教えたいけど、大丈夫?」

「真凛がしたいだけ、していいよ」

「じゃあ、ソフトクリームのように舐めて」
元気になってきた肉棒を、彼女の顔に近づけた。
初めての慣れない舌使いが、俺を興奮させる。

「大きくなってきた」
根元を掴んで、一生懸命に舌を這わせている。

「口に咥えて、歯を当てないように吸って」
不器用なフェラが可愛らしい。

指で彼女の中心を触ると、俺が出した精液と彼女の血が混じって洩れている。
ベッドを汚さないように敷いていた、バスタオルにピンクのシミを作っていた。
彼女の中心を弄りながら、フェラを続ける聖苑を見ていると興奮してくる。

「聖苑、後ろを向いて」
彼女を四つん這いにして、後ろから突き刺した。
奥に当たったら、彼女の背中が反り返った。

「ああ、入ってる」
動物のように、後ろから突き上げる。

「奥が痺れてる」「何か、変なの」
彼女の声がだんだん大きくなる、1回目より明らかに感じている。
元々狭いのに、締め付けが激しい。
突き上げる度に、脳に快感が広がった。

「イクね」
我慢出来なくなった俺は、激しく突き上げて一番奥で発射した。

……

「疲れてない?」

二人で向かい合わせに、湯船に浸かっていた。

「大丈夫、びっくりはしたけど」

「ずっとsexしてなかったから、興奮しちゃった。
身体は大丈夫?」

「まだ痛いけど、動けないほどじゃない」

「次からは、もっと優しくするね」

「いいよ、これから二人で合わせていけばいいから」

一瞬、元カノを思い出した。
彼女は、責められると喜んだ。
命令すると嫌がりながら、嬉しそうだった。
聖苑には、彼女なりの感じ方があるだろう。
早く見つけてあげたい。

メイク落としから洗顔は、上手になっている。
二十日前まで何も考えずに、石鹸でゴシゴシ洗っていたことを考えれば大進化だ。
お風呂を上がっても、化粧水、乳液とゆっくりとする暇もない。
二人揃ってスキンケアしている姿は、滑稽に見える。

女でいる以上、これがずっと続くのかと考えると少し憂鬱になった。

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