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第二章 転機
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「真凛の宣材写真を見たクライアントが、会いたいって言ってる。
オーディションをしてくれるそうだ」
クラシックブランドsolemnityからのオファーだった。
デザイナーの花鳥氏が、真凛を撮影した澤田カメラマンから話を聞いて興味を示している。
田中氏が宣材写真一式を持って営業をかけると、オーディションが決まった。
新宿にあるデザイン事務所を訪ねると、真凜のボディサイズに合わせた衣装が用意されていた。
スタイリストが選んだ衣装を着て、スタイリングされる。
それをデザイナー、営業責任者、経営トップが並ぶ部屋で、披露していく。
オーディションの結果、ECサイトのカタログモデル、12月のファッションイベント、来年3月のファッションショーの仕事が決まった。
専属契約では無いが、プライベートで着る衣装の提供もしてくれる好条件だった。
大小様々なオーディションを受け続けて、10回目にして初めて選ばれた。
「意外に早かったな、これで真凛もプロデビューだ」
田中氏が、褒めてくれる。
カタログ撮影当日は、2人のモデルと一緒だった。
150cmの小柄な子から、158cmのモデルと165cmの俺で、用意された衣装を着て撮影。
誰かが撮られてる間に着替えてスタイリング、すぐにポーズを取って撮影の流れ作業だった。
秋なのに、春物を着る違和感。
普段着ている服とはテイストが違い過ぎて、着るのが楽しい。
「真凛ちゃん、妖しくていいね」
「笑わない方が、絶対いい」
カメラマンの指示に従って、ひたすらポーズをとった。
お昼になって、休憩になった。
モデル3人、並んでお弁当を食べる。
「真凛ちゃん、afterglowの「夏の果」に出てるでしょ。
私、あれが大好きでいつも見てるんです」小柄な子が言った。
「知ってる、あれって雨降らしてるんですか?」
もう一人が聞いてきた。
「いや、本物の夕立ちだった」
「雷も?」
「もちろん、夕立ちの中で30分くらい立たされた」
「「すご~い」」
二人が同時に言った。
どんな仕事でも、見てくれてる人がいる。
そう感じたのは、初めてだった。
無事に撮影は終わり、澤田カメラマンから声をかけられた。
「真凛ちゃん、凄く良くなった」
「ありがとうございます」
「また、一緒に仕事したいね」
こういう縁が大事だと、田中氏が言っていた。
「私もご一緒したいです」
オーディションをしてくれるそうだ」
クラシックブランドsolemnityからのオファーだった。
デザイナーの花鳥氏が、真凛を撮影した澤田カメラマンから話を聞いて興味を示している。
田中氏が宣材写真一式を持って営業をかけると、オーディションが決まった。
新宿にあるデザイン事務所を訪ねると、真凜のボディサイズに合わせた衣装が用意されていた。
スタイリストが選んだ衣装を着て、スタイリングされる。
それをデザイナー、営業責任者、経営トップが並ぶ部屋で、披露していく。
オーディションの結果、ECサイトのカタログモデル、12月のファッションイベント、来年3月のファッションショーの仕事が決まった。
専属契約では無いが、プライベートで着る衣装の提供もしてくれる好条件だった。
大小様々なオーディションを受け続けて、10回目にして初めて選ばれた。
「意外に早かったな、これで真凛もプロデビューだ」
田中氏が、褒めてくれる。
カタログ撮影当日は、2人のモデルと一緒だった。
150cmの小柄な子から、158cmのモデルと165cmの俺で、用意された衣装を着て撮影。
誰かが撮られてる間に着替えてスタイリング、すぐにポーズを取って撮影の流れ作業だった。
秋なのに、春物を着る違和感。
普段着ている服とはテイストが違い過ぎて、着るのが楽しい。
「真凛ちゃん、妖しくていいね」
「笑わない方が、絶対いい」
カメラマンの指示に従って、ひたすらポーズをとった。
お昼になって、休憩になった。
モデル3人、並んでお弁当を食べる。
「真凛ちゃん、afterglowの「夏の果」に出てるでしょ。
私、あれが大好きでいつも見てるんです」小柄な子が言った。
「知ってる、あれって雨降らしてるんですか?」
もう一人が聞いてきた。
「いや、本物の夕立ちだった」
「雷も?」
「もちろん、夕立ちの中で30分くらい立たされた」
「「すご~い」」
二人が同時に言った。
どんな仕事でも、見てくれてる人がいる。
そう感じたのは、初めてだった。
無事に撮影は終わり、澤田カメラマンから声をかけられた。
「真凛ちゃん、凄く良くなった」
「ありがとうございます」
「また、一緒に仕事したいね」
こういう縁が大事だと、田中氏が言っていた。
「私もご一緒したいです」
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