59 / 322
第四章 炎上
1
しおりを挟む
「明けましておめでとう。振り袖、似合ってた」
田中氏が褒めてくれた。
「おめでとうございます、嬉しいです」
「佐藤プロの合同新人お披露目会と被ったのは、残念だった」
「一ノ瀬流通グループでも大人気で、社長も喜んでいたんですよ」
「そうなの?」
「ここ最近で一番出席者が多くて、盛況だったんです」
中園氏が説明した。
「明日はゲーム会社の仕事初めだ。コスチュームを着て、盛り上げてもらうぞ」
「俺、一人?」
「いや、水無瀬結も来る予定だ」
「彼女が嫌いな訳じゃないんだけど、fortunaのファンが恐い」
「向こうも騒ぎを起こされたくないから、警戒はしてるようだ」
一応、聞かれそうな事は想定して、答えを用意しておく。
「本音で話すのも真凛の魅力だから、普通に話せばいい」
田中氏の言葉に、安心した。
……
朝一番で、ゲーム会社に到着した。
メイクルームで水無瀬結と並んで、メイク、ヘアセットを受ける。
俺が男の子宣言をしてから、彼女サイドのガードが堅い。
マネージャー二人が同席していて、世間話もさせない雰囲気だ。
社内の新年行事が終わり、イグナイトドラゴンの決起大会が行われる。
魔術師の白い法衣を着た水無瀬結と、女弓使いの俺が並んで会場入りした。
社員たちの拍手や歓声が、ちょっと恥ずかしい。
皆が見ている中、トークショーが始まった。
最初に自己紹介をすると、女子社員の歓声がいっぱいあった。
結は、当然男性の人気が高い。
質疑応答が始まり、そつなく答えていた。
フリートークになって、結が俺に話を振った。
「真凛ちゃんは、うちのメンバーに大人気なんです。
なのに、fortunaTVがオファーしても出てくれない」
まるで、番組プロデューサーに言わされたような事を言った。
「fortunaTVだけじゃなく、TV番組は全部断ってるんです。ごめんなさい」
「シーホークのラジオには出てた」
「ラジオなら出てもいいけど」
「じゃあ、私がパーソナリティの番組に出てくださいね」
やられた、上手く嵌められた。
「私が出たら、fortunaファンが心配しない?」
「皆んな、分かってくれます」
多分、ラジオ局のディレクターもグルだな。
スポンサー企業のトークショーで話すんだから、もう了解も取れているんだろう。
「fortunaファンの皆さん、ゴメンね。番組からオファーが着たら出ます」
「スポンサーにも根回し済みだった」田中氏が確認してきた。
「何がなんでも、真凛を利用したいようだな」
田中氏が褒めてくれた。
「おめでとうございます、嬉しいです」
「佐藤プロの合同新人お披露目会と被ったのは、残念だった」
「一ノ瀬流通グループでも大人気で、社長も喜んでいたんですよ」
「そうなの?」
「ここ最近で一番出席者が多くて、盛況だったんです」
中園氏が説明した。
「明日はゲーム会社の仕事初めだ。コスチュームを着て、盛り上げてもらうぞ」
「俺、一人?」
「いや、水無瀬結も来る予定だ」
「彼女が嫌いな訳じゃないんだけど、fortunaのファンが恐い」
「向こうも騒ぎを起こされたくないから、警戒はしてるようだ」
一応、聞かれそうな事は想定して、答えを用意しておく。
「本音で話すのも真凛の魅力だから、普通に話せばいい」
田中氏の言葉に、安心した。
……
朝一番で、ゲーム会社に到着した。
メイクルームで水無瀬結と並んで、メイク、ヘアセットを受ける。
俺が男の子宣言をしてから、彼女サイドのガードが堅い。
マネージャー二人が同席していて、世間話もさせない雰囲気だ。
社内の新年行事が終わり、イグナイトドラゴンの決起大会が行われる。
魔術師の白い法衣を着た水無瀬結と、女弓使いの俺が並んで会場入りした。
社員たちの拍手や歓声が、ちょっと恥ずかしい。
皆が見ている中、トークショーが始まった。
最初に自己紹介をすると、女子社員の歓声がいっぱいあった。
結は、当然男性の人気が高い。
質疑応答が始まり、そつなく答えていた。
フリートークになって、結が俺に話を振った。
「真凛ちゃんは、うちのメンバーに大人気なんです。
なのに、fortunaTVがオファーしても出てくれない」
まるで、番組プロデューサーに言わされたような事を言った。
「fortunaTVだけじゃなく、TV番組は全部断ってるんです。ごめんなさい」
「シーホークのラジオには出てた」
「ラジオなら出てもいいけど」
「じゃあ、私がパーソナリティの番組に出てくださいね」
やられた、上手く嵌められた。
「私が出たら、fortunaファンが心配しない?」
「皆んな、分かってくれます」
多分、ラジオ局のディレクターもグルだな。
スポンサー企業のトークショーで話すんだから、もう了解も取れているんだろう。
「fortunaファンの皆さん、ゴメンね。番組からオファーが着たら出ます」
「スポンサーにも根回し済みだった」田中氏が確認してきた。
「何がなんでも、真凛を利用したいようだな」
2
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる