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第四章 炎上
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「おはようございます、出雲真凛です」
「おはようございます。白河寧々です。今回はご指名頂き、ありがとうございました」
挨拶が終わって、メイクが始まった。
ラジオの放送が終わって、荒れていたSNSが落ち着いてきた。
段々と好意的な意見も出て来て、寧々ちゃんのファンからは感謝のコメントも増えてきた。
一番喜んでくれたのは、solemnityの営業だった。
ラジオのHPに載った、新作の問い合わせが凄かったらしい。
もちろん、今日の衣装もsolemnityの提供だ。
スタイリストが、俺に黒のドレスにマントを合わせる。
黒髪に大き目のリボンを結ばれた。
寧々は白のドレスにベビーブルーのロリータコートを着て、ニットの帽子を被っていた。
赤レンガ倉庫の前で、撮影が開始された。
「はい、こっち見て」
「二人、目を合わせて」
「向き合って、笑おう」
カメラマンの指示に合わせて、ポーズをとる。
寧々は撮影に慣れてないのか、戸惑いがちだった。
「ごめんなさい」
「大丈夫、私だって初めはひどかった」
TVのカメラが入ってるせいか、マネージャーたちが見守ってくれてる。
おかげで、休憩時間も並んで、椅子に座っていた。
聖苑だけはご機嫌斜めだが、仕事だ。
午後はスタジオで、男性誌の撮影だった。
全然話を聞いてなかったが、コートを脱いでドレス姿で撮影に臨む。
中央に置かれたアンテークな椅子に、白いドレスの寧々が座っている。
「真凛ちゃん、好きにポーズを取っていいから」
一瞬で撮影の意図が解った。
寧々が座っている椅子のひじ掛けに、外側から腰掛ける。
「寧々ちゃん、何があってもこっちを見ててね」カメラマンの指示が飛ぶ。
後ろに回って、椅子の背もたれ越しに首に手を廻す。
俺を狙う、フラッシュとカメラのシャッター音が心地いい。
調子が出てきて、どんどん寧々を誘惑していく。
横に行って、彼女の頬に手を当てて、こちらを向かせる。
顔を近づけて10センチくらいになっても、真っすぐこっちを見ている。
「目をつぶって」小さく言った。
彼女が目を瞑った瞬間、シャッターが激しくなった。
「はい、OK」
「本当にkissされるかと思いました」
「本気で、kissしたかったよ」
すぐに、マネージャー二人が飛んで来て邪魔される。
「真凛ちゃんになってる時って、天才だね」
聖苑が俺に問う。
「男心の欲望どおりにしただけさ」
「おはようございます。白河寧々です。今回はご指名頂き、ありがとうございました」
挨拶が終わって、メイクが始まった。
ラジオの放送が終わって、荒れていたSNSが落ち着いてきた。
段々と好意的な意見も出て来て、寧々ちゃんのファンからは感謝のコメントも増えてきた。
一番喜んでくれたのは、solemnityの営業だった。
ラジオのHPに載った、新作の問い合わせが凄かったらしい。
もちろん、今日の衣装もsolemnityの提供だ。
スタイリストが、俺に黒のドレスにマントを合わせる。
黒髪に大き目のリボンを結ばれた。
寧々は白のドレスにベビーブルーのロリータコートを着て、ニットの帽子を被っていた。
赤レンガ倉庫の前で、撮影が開始された。
「はい、こっち見て」
「二人、目を合わせて」
「向き合って、笑おう」
カメラマンの指示に合わせて、ポーズをとる。
寧々は撮影に慣れてないのか、戸惑いがちだった。
「ごめんなさい」
「大丈夫、私だって初めはひどかった」
TVのカメラが入ってるせいか、マネージャーたちが見守ってくれてる。
おかげで、休憩時間も並んで、椅子に座っていた。
聖苑だけはご機嫌斜めだが、仕事だ。
午後はスタジオで、男性誌の撮影だった。
全然話を聞いてなかったが、コートを脱いでドレス姿で撮影に臨む。
中央に置かれたアンテークな椅子に、白いドレスの寧々が座っている。
「真凛ちゃん、好きにポーズを取っていいから」
一瞬で撮影の意図が解った。
寧々が座っている椅子のひじ掛けに、外側から腰掛ける。
「寧々ちゃん、何があってもこっちを見ててね」カメラマンの指示が飛ぶ。
後ろに回って、椅子の背もたれ越しに首に手を廻す。
俺を狙う、フラッシュとカメラのシャッター音が心地いい。
調子が出てきて、どんどん寧々を誘惑していく。
横に行って、彼女の頬に手を当てて、こちらを向かせる。
顔を近づけて10センチくらいになっても、真っすぐこっちを見ている。
「目をつぶって」小さく言った。
彼女が目を瞑った瞬間、シャッターが激しくなった。
「はい、OK」
「本当にkissされるかと思いました」
「本気で、kissしたかったよ」
すぐに、マネージャー二人が飛んで来て邪魔される。
「真凛ちゃんになってる時って、天才だね」
聖苑が俺に問う。
「男心の欲望どおりにしただけさ」
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