蒼い海 ~女装男子の冒険~

灰色 猫

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第四章 炎上

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「来栖千鶴ちゃんの夢を叶えよう」
「スポンサーにねじ込もうぜ」
「俺たちは、弓使いになった千鶴が見たいんだ」
net上にスレッドが建って、物凄い勢いで進んでいた。

「イグナイトドラゴンのスタッフが、頭抱えてるそうだ」

「契約では俺が不祥事でも起こさない限り、弓使いのままだったよね」

「そうだ。こっちから言い出さない限り、大丈夫な契約になっている」

「じゃあ、こっちに有利になるまで放っておこう」

ガーデンズオフィスにまで、衣装を貸してくださいというメールがくる。
ゲーム雑誌から、来栖千鶴のグラビア企画の打診もきた。

「イグナイトドラゴンを遊ばないっていう、運動を始めた奴らが出てきた」
田中氏が報告してきた。

「ゲーム会社から何かいい手がないか、聞いてきてる」

「いい手というのは、譲れってこと?」

「まあ、そういうことだな」

「譲ってもいいけど、条件がある」

……

1週間後、突然net上にイグナイトドラゴンのテイザー映像が流れた。

足元から脚に上がってきて、太腿でガーターがニーハイストキングを吊っている。
脚の付け根が見えそうなぐらい短いスカートとパニエが、艶めかしい。
お腹が見えて、その上に鎧が胸のカーブを描いていた。
鎧の胸元が切り込まれ、胸の谷間を映しだしている。

長い髪の横顔は、栗栖千鶴だった。
たった10秒の映像だが、SNSは騒然となった。

水無瀬結と来栖千鶴のラジオで、最後に告知があった。

「今週のfortunaTVに、女弓使いの衣装で出ますよ。
みんな見てね、特別ゲストも出るよ」

週末、fortunaTVが始まった。
レギュラーメンバーに、栗栖千鶴の姿は無い。
司会者が企画コーナーで、呼んだ。

「それでは千鶴ちゃん、どうぞ」

女弓使いの衣装を着た、千鶴が入ってきた。
手には白い弓を持ち、背中に矢を背負っている。

「カッコいい」「素敵」
「色っぽい」「衣装、似合ってる」
メンバーが大騒ぎして、千鶴を褒めていた。

司会者が続けた。

「スペシャルゲストの登場です」

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