蒼い海 ~女装男子の冒険~

灰色 猫

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第九章 沙保里

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「沙織は、植木遥に弟子入りしたそうだ」

事務所で田中氏が話していた。
「弟子にしてくれって、遥が来てから帰るまでレッスン場に居座っていたらしい」

「土、日は弁当を2つ持っていってるから」
俺が答えた。

「遥の分か?」

「いや、お昼とおやつだ。朝8時に家を出て、午後8時過ぎて帰ってくる」

「さっそく、天才の妹っぷりだな。
むこうのマネージャーが、弟子になったメンバーは初めてだって言ってる」

「入る前から、植木遥が一番のお気に入りだったからな」

「なかなか玄人好みだ、ついていければ面白い」

「俺に似て、儲からない道を選ぶタイプだ」

「それでいい、目の前の人気などゴミだ」

今日の田中氏は、饒舌だ。
fortunaのマネージャーが、沙織を褒めるのが嬉しかったようだ。
沙織は休日のレッスン場に一番に来て、モップ掛けをして植木遥を待っていた。
帰りは残って、掃除をして帰る。
これを春休み中続けて、遥を落としたらしい。
弟子になってからも、相変わらず続けている。

出雲沙織は、ガーデンズオフィスと契約してグループに出向している。
連絡係として、シュガーエンターテインメントが交渉ごとにあたる契約になっていた。

GWに研究生公演が、ライブハウスで行われる。
午前中を借りて、午前10時開演でお昼には撤収というタイトなスケジュールだ。
キャパ300人で、会場はギュウギュウ詰めになる。
研究生10人に、新人2人でステージを務める。
当然、レッスン漬けの毎日になる。
植木遥は選抜だから、頻繁に会えるわけではない。
結局は、自分で成長するしかないのだ。

グループに入った時、お祝いにレッスンシューズを買ってやった。
あれを履き潰すほど、頑張って欲しい。

出雲真凛は、仕事をモデル一本に絞っている。
それ以外は、シーホークのラジオだけだ。
月一レギュラーを降りる話もしたが、一年間延長になった。

春休みは、普段は行けない地方のイベントでsolemnityの仕事をこなした。

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