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第十章 成長
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「田中さん。拓海兄さんのことを聞かれたら、何て答えればいい?」
「本当の事を話せばいい。嘘は言うな、必ずバレる」
「判った」
「あの番組は録音だから、都合の悪いところはカット出来る。
沙織側の気持ちを話せ、それだけでいい」
グループの栗栖千鶴と白河寧々のラジオ番組で、沙織と美雪が取り上げられる。
最初は、沙織からだった。
「今日のゲストは、研究生の出雲沙織ちゃんです」
「出雲沙織です、よろしくお願いします」
「沙織ちゃんは真凛ちゃんの妹だということで、みんな判ってる気になってる。
真凛ちゃんとは違うところを、掘り下げて行こうと思ってます」
千鶴の仕切りで、トークが始まった。
「まずは、デビューのきっかけは?」
「その前の話をさせて下さい」
沙織が高校に入って2学期が始まる頃、出雲真凛がデビューした。
初めは、真凛ちゃんに似てるねって言われる位だった。
だがイグナイトドラゴンのCMが始まると、大変な騒ぎになった。
出雲真凛の妹、それだけで田舎では好奇の目で見られる。
男子に付き纏われることもある。それを一つ上の兄が庇ってくれた。
2年間、ずっと送り迎えして一緒に通学してくれた。
その兄も進学で、博多に行ってしまう。
「そういう事があって、博多のアイドルグループを受けたいって言ったんです。
そこで真凛がアイドルの厳しさを見せてやるって、研究生バレンタイン公演に連れて行ってくれました」
「そこで私達と会ったのね」
「高校時代の真凛ちゃん、そのものだった。
みんなでうちに入るように言ったもん」
「お陰でfortunaに入れました」
「みんな真凛ちゃんが売り込んだと思ってるけど、真凛ちゃんは反対してた。
それを春木プロデューサーが口説いたの」
「真凛ちゃんより大好きなお兄ちゃんって、どんな人?」
寧々が気になってる質問をしてきた。
「次男は年子なので、生まれたときからずっと一緒なんです。
物心ついた時から、ずっと好きでしたね」
「真凛ちゃんは?」
「真凛は3歳離れているので、ただの兄です」
「真凛ちゃん、かわいそう」
「次男は、私の中では特別でした。
言い寄ってくる女の子の邪魔ばかりしてました。
地元では、今でも私が嫌いな女子がいっぱいいると思います」
「本当の事を話せばいい。嘘は言うな、必ずバレる」
「判った」
「あの番組は録音だから、都合の悪いところはカット出来る。
沙織側の気持ちを話せ、それだけでいい」
グループの栗栖千鶴と白河寧々のラジオ番組で、沙織と美雪が取り上げられる。
最初は、沙織からだった。
「今日のゲストは、研究生の出雲沙織ちゃんです」
「出雲沙織です、よろしくお願いします」
「沙織ちゃんは真凛ちゃんの妹だということで、みんな判ってる気になってる。
真凛ちゃんとは違うところを、掘り下げて行こうと思ってます」
千鶴の仕切りで、トークが始まった。
「まずは、デビューのきっかけは?」
「その前の話をさせて下さい」
沙織が高校に入って2学期が始まる頃、出雲真凛がデビューした。
初めは、真凛ちゃんに似てるねって言われる位だった。
だがイグナイトドラゴンのCMが始まると、大変な騒ぎになった。
出雲真凛の妹、それだけで田舎では好奇の目で見られる。
男子に付き纏われることもある。それを一つ上の兄が庇ってくれた。
2年間、ずっと送り迎えして一緒に通学してくれた。
その兄も進学で、博多に行ってしまう。
「そういう事があって、博多のアイドルグループを受けたいって言ったんです。
そこで真凛がアイドルの厳しさを見せてやるって、研究生バレンタイン公演に連れて行ってくれました」
「そこで私達と会ったのね」
「高校時代の真凛ちゃん、そのものだった。
みんなでうちに入るように言ったもん」
「お陰でfortunaに入れました」
「みんな真凛ちゃんが売り込んだと思ってるけど、真凛ちゃんは反対してた。
それを春木プロデューサーが口説いたの」
「真凛ちゃんより大好きなお兄ちゃんって、どんな人?」
寧々が気になってる質問をしてきた。
「次男は年子なので、生まれたときからずっと一緒なんです。
物心ついた時から、ずっと好きでしたね」
「真凛ちゃんは?」
「真凛は3歳離れているので、ただの兄です」
「真凛ちゃん、かわいそう」
「次男は、私の中では特別でした。
言い寄ってくる女の子の邪魔ばかりしてました。
地元では、今でも私が嫌いな女子がいっぱいいると思います」
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