蒼い海 ~女装男子の冒険~

灰色 猫

文字の大きさ
261 / 322
第十五章 引退

しおりを挟む
「こんにちは出雲真凛です、今日は皆さんのレッスンを見学に来ました。
よろしく、お願いします」

加藤みさきたちが所属するcloud nineに、妹グループが出来る。
オーデションが終わって記者発表があり、今はデビューに向けてレッスン中だ。

私はJLWはvivacitasで出演すると決まった時から、ゲストモデルの選定を始めた。
三島悠花がイメージモデルに決まって、直ぐに足利プロデューサーに面会した。
まだデビューもしていないグループを、ゲストモデルに使うのは賭けだ。
だが圧倒的なフレッシュ感は、何者にも代え難い。
自分の眼を信じて、一人でレッスンの見学に来た。

solemnityのプロデューサーをしている人物が、突然レッスン場に来た。
ten strikeテン ストライクのメンバーからすれば、何かあると感じるのは当然のことだろう。
ダンスレッスンの緊張感が、見てる側にも伝わってくる。

12人のメンバーが、一心不乱に踊っていた。
上手い下手は関係ない、どれだけ目を引くかを基準に見ていく。

「はい、15分休憩します」
コーチの声が響いて、みんながタオルとドリンクを手にした。
ひと段落して、メンバーの一人が私のところに来た。

「出雲真凛さん、今日の見学の意味を教えて頂けませんか?
メンバーが不安がっています」

メンバー全員の前に今日の見学の目的を話す。

「プロデューサーの許可を頂いて見学に来たのは、Japan Ladys Fashion Weekのゲストモデルを探すためです。
ten strikeが使えるのか、自分の眼で確かめに来ました」
話した瞬間に彼女たちの眼が輝く、キラキラした表情が眩しい。

ダンスレッスンの終了前、30分を頂いていた。
一人づつ、ウォーキングをしてもらう。
先ず、自分で手本を見せる。
ハイヒールではなく、ダンスシューズなので難しくはないはずだ。

12人から、候補を6人に絞った。
落ちた6人が悪い訳では無い、vivacitasのコンセプトやターゲット年齢が違っただけだ。

特にセンターで踊っていた二人は、絶対売れる気がした。
今から押さえておきたい、そこまで思った。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

OLサラリーマン

廣瀬純七
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

処理中です...