蒼い海 ~女装男子の冒険~

灰色 猫

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最終章

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「さあ、俺たちの出番だ」

Japan Ladys Fashion Week spring/summer Collectionのリハーサルが始まった。
vivacitasの専属モデル三島悠花は、ここ半年で大きく成長している。
ウォーキングレッスンを苦にしないから、どんどん上手くなっていく。
今や、TOPモデルに引けは取らない。

野原美穂が応援に入っているが、プロのモデルらしくなっている。
後は個性を前面に出せばいいが、もっと仕事を重ねていく時間が必要だ。

ゲストモデルのten strikeテン ストライクのメンバーは、CDデビューしていた。
センターの飛田菜々、鮎川萌香は、自信が顔に現れている。
表情が豊かになり、本来持っている明るさが出てきた。
他のメンバーも練習を続けたんだろう、不安を感じさせることは無かった。

自分がモデルとして出ないJLWは、初めてになる。
ショーを裏側から見ると、中々興味深い。
他社のブランドプロデューサーと意見交換が出来る機会なんて、貴重過ぎる。
もちろん俺も向こうから話しかけられて、つい話し込んでしまった。
各社の事情もあり全てを話せる訳も無いが、それでも刺激を受ける。

「どうだ、自分が出ないJLWは?」
加山社長から、声を掛けられた。

「外から見ると、良く出来たビジネスモデルですね。
常に進化を目指して変更を繰り返しているって、外に出ないと見えませんでした」

「今や日本一の売り上げを誇るショーの上に、EC売り上げを引っ張っている。
そのうち、AIモデルが出演しても驚かないだろう」
俺が田中社長とした話を加山社長に報告していた。
それが心に引っ掛かったんだろう、AIが気になっているようだ。

「明日は、みんなに頑張って貰いましょう。
観客はファッションをイベントとして楽しみに来ています。
体験を求めている客に、感動を与えたいですね」

「その通りだ、我々の売ってるファッションはライフウェアとは違う。
楽しみや喜びを着て貰うんだ」

長年ファッション業界を生き抜いてきた、加山社長の言葉は重みがあった。


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