（完結） 転生して１６歳から人生やり直し

宣言してみた

中間考査が終った。

夕食後、両親に告白した。

「将来、アメリカの大学に進学したい」
一瞬驚かれたが、夢を追うことは大事と応援してくれる事になった。

次の日、帰ると結奈が来ていた。
将来アメリカの大学に進学する、夢を話した。
薄々気づいていたようで、勝手にすればいいと突き放された。

テストの結果が、帰って来た。
学年で４０位、もう少し行けると思ってたが、ここくらいから塾に行ってる連中が相手になる。

ただ、周りの評価は変わった。
担任は掌を返して優しくなり、生徒指導の先生も見る目が変わった。

「練習、頑張ってるね」
羽田美乃里が言ってる。

「まだ小学生にもなってない」
俺が答えた。

「母を書いて」
早紀部長が言ってる。
書き上げると、最初の日に書いた書を見せる。

「文化祭の展示に出そう」

来週の日曜日が、文化祭だった。
素人が一ヶ月でどうなったか、見せると言ってる。
恥ずかしいが、了解した。

「いいの？」美乃里が聞いてる。

「これでも、校内で俺以上に上手なのは３０人くらいだろう。
残りの５７０人は、俺を笑えないよ」