（完結） 転生して１６歳から人生やり直し

チャレンジしてみた

広大な埋立地の一角、博多湾に面した場所に大学はあった。
新築された校舎群は近代的だが、趣は無かった。

指定された教室に行くと、女子高生が４人、男子は１人待っている。
受付の大学生がやってきて、教室を開けてくれる。
ここからもう英語onlyだ。

※『』の中の会話は英語だと理解下さい。

『今から教室を出るまで、一切の日本語は禁止。
この教室の中は、アメリカだ。
発音の上手い下手は関係ない。
文法が違ってもいい。
ともかく、口から英語を出せ』
ゆっくり聞き取れるように、話してくれた。

一人ずつ自己紹介をして、英語にかける思いを話す。
すごく喋れる子もいれば、俺の様にやっと伝わる程度の人もいる。

必死の２時間だった。
他の事を一切考えないで、英語だけに集中出来た。

終わってみんなで学食に行って、お昼ご飯を食べた。
英会話教室に通っている子がいたり、帰国子女の子もいた。

「koki、留学したいの？」
今日一日、yuriと呼んでいた子が聞いていた。

「ああ、俺の中では決定事項だ」

「強気なのね」

「周りにも言いふらしているからな。
言い続けてれば、いつかホントになる」