（完結） 転生して１６歳から人生やり直し

番外編 話し合った

「二人をどうしましょう？」

嫁の慶子から相談された南城大輔は、返事に困った。
次男の光希は、幼なじみの佐野結奈にぞっこんだ。
勉強を見てやりながら、自分の成績も上げている。
だがsexする関係だと言われれば、親として放置も出来ない。
迷った末に、結奈の両親と一緒に二人を問いただすことにした。

４月１日、二人は南城家のダイニングで勉強していた。
聞けば、中学で習う英語を一から復習している。
時間と手間のかかる作業を、続けていた。

夕食が出来上がる時間に、結奈の両親が来た。
両家の親が集まった事で、二人も自分たちの事だと察したようだった。

「二人が仲良しで、頑張ってるのは分かってる。
だけど、親としての責任もある。
二人がどう考えているか、話したいの」
母親の慶子が切り出した。

「俺は、結奈以外の女は考えられない。
そのために、彼女の将来に役立つよう勉強を教えてる」
両方の親に向かって、堂々と宣言する息子は頼もしかった。

「私も、お父さんの跡を継ぐ覚悟があるの。
口で言うのは簡単だけど、結果で証明したい。
光希が連れて行ってくれるところまで、ついて行きたいの」