超廃課金勢のソシャゲ転生~俺がガチャを引いたら異世界者が転生してくる件について~

嵐を巻き起こす男

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第1章 魔王軍VS地球軍編

第十二話 昇格試験

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 俺はギルドアトランタに向かっていた。予定の時間がギリギリだから、みんなで走っている。それもこれもあの二人組のせいだ。俺を気絶させるから。しかもシャルティアたんが速すぎてついていけない。


「遅いなー、置いていくよー」


 あのペースで走って全然疲れてない。オリンピック選手涙目だわ。
 やっと着いたー。ギリギリ間に合った。勢いよくドアを開ける。


「こんにちは! 昇格試験受けに来ました!」
「やっと来たか、待っておったぞ」


 アスタさんが出迎えてくれる。昇格試験はギルドマスターが見ていなければいけないようだ。


「荒巻様こちらへどうぞ」
「あっはい」
「ご同行の方はそちらで観戦しておいてください」
「わかったのだー」
「楽しみなのじゃ」


 ギャラリーもちらほらと集まっていた。
 見られてると思うと緊張するな。
 まあそんなに気にしてられないか。ゴーレムさんに勝てるかどうかってとこだもんな。
 ランクを上げる昇格試験までのポイントは少ないからいいんだ。いいんだけれど、昇格試験自体がヤバすぎる。固い上に攻撃が強いんだよ。初めの方はまだマシだったと信じたい。けどその時から課金しまくってたからガチャキャラ持ってたんだよな。その時に強いと思ったんだから相当やばいだろう。


「それでは荒巻様、リングにお入りください」


 アナウンスが鳴り響く。自分でも鼓動が聞こえるくらい心臓がバクバクしている。しかし、やるしかないんだ。
 セラフとフライデビルを召喚する。周りが騒がしい。


「頑張れなのじゃー」
「やってやるのだー」


 二人の声が俺を突き動かす。緊張が和らぐ。ありがとう2人とも。


「セラフ! 右からくるぞ、気を付けろ! フライデビル! 関節もしくは顔面を狙え!」


「太陽が昇る方角は?」
「東!」


 セラフが相手の攻撃を受け流す。その隙にフライデビルが関節に体当たりをする。繰り返す、ただひたすらに。
 観客の声などとうに聞こえない。ただ間違えずに答え続け、攻撃し続ける。伊達に固くないなあのゴーレム野郎。
 その時、セラフのカードが赤く光る。HPが足りなくなってきた。まずい。


「スキル発動!」


 セラフのガードスキルを使う。だが、これではその場しのぎにしかならない。


「セラフ! フライデビル! ど真ん中を突け、セラフは攻撃を食らわないように、フライデビルが庇ってやれ!」


 ここからは短期決戦だ。無心でクイズを答え続ける。


「グァァァァァァァァァ」


 ゴーレムが倒れる。とうとうやったんだ。


「荒巻様、おめでとうございます。Eランクに昇格致しました」


 俺はリングから出る。


「やったぜ2人とも!」
「よくやったのじゃ」
「遅かったのだ」


 はははっ。まさか怒られるとは思わなかったぜ。今の俺にはこれが限界だ。


「よくやった昇格試験一発クリアしたのはシャルティアに続き二人目だ。まあ俺には出来るとわかっていたけどな」
「ありがとうございますアスタさん」


 シャルティアたんに続き二人目か、期待の新生として頑張ってくぜ!
 とにかく美味しいご飯のために次の街に行こう。


「すいませんアスタさん、護衛の依頼の詳細教えて頂いてよろしいですか?」
「ああ、これがクエストの書類だ」
「ありがとうございます」


 明日の朝にここに来ればいいんだな。よし、じゃあ今日は時間もあるし食べ歩きして帰ろう。もちろん肉だけな。野菜も食わないとまずいし、普通に野菜食べたいけど今日は仕方ない。
 昨日はドルバードを食べたし、今日はアムスでも食べよう。しかし、アムスの屋台なんてあるんかな?


「アスタさん、この辺にアムスを美味しく食べれる屋台とかありませんか?」
「ああ、この近くだと商店街のほうに向かって商店街に入る前に右におれたところで屋台やってるぞ。俺もたまに食いに行くな」
「今から行ってみます」


 俺はアスタさんに教えられた店に来ていた。アムス専門店で有名らしい。そこのステーキが腹の空いた俺達を誘惑してくる。


「ステーキ食べるのじゃ!」
「そうだな、みんなステーキでいいか?」
「もちろんなのじゃ」
「オッケーなのだー」


 少しステーキは高いけど、薬草の依頼の報酬も5000ゴールド入ってきているから、ちょうどそれを使いきるくらいで三人分だ。
 そう考えるとまあ高いんだけど、それだけの価値が詰まっている。
 カウンター席に座ってステーキを待つ。


 ステーキが運ばれてくる。すごくいい匂いがして美味しそうだ。
 米が欲しいとこだが、米はあまり美味しくないことは分かっているから我慢する。
 ステーキにかぶりつく。とても美味しい。ふと両隣を見ると、2人ともステーキにがっついている。まあこの美味しさだと仕方ないだろう。俺もかぶりつく。あっという間にステーキがなくなった。


「おかわり!」


 三人の声が揃い、互いを見つめあって笑った。そして、二枚目のステーキもぺろりと食べてしまった。


「美味しかったのだー」
「美味しかったのじゃ」
「そうだなー」


 明日に備えてもう寝よう。朝も早いし、また忍び込もうものならほんとに死んでしまうかもしれないからな。
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